うつ病人の生き方・働き方改革

ちぎり絵を作業療法で行うメリットとは?どんな患者さんに向いている?

2019/02/16
 
この記事を書いている人 - WRITER -
たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
詳しいプロフィールはこちら

ちぎり絵は、作業療法で行いやすい活動のひとつです。折り紙や画用紙があればいつでも始められますし、女性を中心に、患者さんに受け入れられやすい活動です。

 

 

 

ちぎり絵を作業療法で行う時には、どういった目的で活動を行っていこうか考えますよね。僕は、作業療法で患者さんと一緒にちぎり絵を行う機会が多かったのですが、ちぎり絵を行うメリットは主に3つあると思います。

 

 

 

ちぎり絵は、目的をはっきりさせずに行うと、作業療法ではなく単なるレクリエーションで終わってしまいがちです。そこで、ちぎり絵を作業療法で行うメリットを紹介します。


スポンサーリンク

ちぎり絵を作業療法で行う3つのメリット

 

① 気晴らしになる

まずちぎり絵を行うことで、患者さんの「気晴らしの時間」を作ることができます。

 

 

 

入院した患者さんの多くは、どうなるかわからない将来に焦ったり、病気やからだの不快感に不安を感じたりしていることが多いです。そういった焦りや不安は、何かに没頭することで一時的に忘れる時間を作り、気晴らしをすることが重要です。

 

 

 

入院している患者さんは、自宅にいる頃よりも何もしていない時間が多いので、より悲観的な将来や病気に注意が向きがちです。だから、気晴らしがなければ、長くなりがちな入院期間の間に自分の平常心を保つことは難しいでしょう。

 

 

② 自信や達成感につながる

ちぎり絵で作品ができあがると、患者さんの自信や達成感につながりやすいです。

 

 

 

ちぎり絵は作品にもよりますが、折り紙やぬり絵などの作業療法が行う他の活動に比べると、時間と手間がかかることが特徴です。そのため、制作する楽しみを感じる期間が長かったり、制作過程を他の人が見ていたりします

 

 

 

そのため、ちぎり絵は作品が完成した時の「やっと」、「自分の手で」、「作ることができた」感覚と、「他人から賞賛される」感覚が得られやすい活動と言えます。

 

 

③ 手指の機能が向上できる

ちぎり絵は、手指や上肢機能の向上にもつながります。

 

 

 

 

「紙をちぎる」と一言にいっても、手を動かす方向や紙の材質を変えるだけで、色々な上肢の動きが出せるんです。例えば、前腕を回内させながら紙をちぎったり、前腕を回外しながら紙をちぎったりなど、ちぎり方を工夫して訓練すると、生活の中で使われる色々な動きがだしやすい活動がちぎり絵です。

 

 

たぐ
こういった特徴がちぎり絵にはあります。担当する患者さんに合わせて、ちぎり絵のメリットを活かしながら作業療法が提供できるといいですね。

 

ちぎり絵の活動に向いている人

では、どういう方にちぎり絵は向いているのか?ちぎり絵が向いている人の目安がわかると、作業療法を行いやすいと思うので、自分の経験から3つの特徴がある人を挙げてみました。

 

 

ちぎり絵の活動に向いている人 

① くり返しの作業が好きな人

② 細かい作業が好きな人

③ 作品づくりが好きな人

④ 他人の目を気にしない人

 

 

① くり返しの作業が好きな人

ちぎり絵は、単調な作業(ちぎる→貼る)のくり返しです。そのため「くり返しの作業」を黙々とできる人が向いています。何かの活動に没頭している時間が好きな人は、ちぎり絵を楽しんでいる傾向がある気がしています。

 

 

 

ちぎり絵は、認知症など、認知機能が低下した方にも向いています。というのも、活動を行う時の課題がわかりやすいですし、くり返し行う作業では複雑に考える必要がほとんどないので、認知機能が低下していても負担が少ないと思います。

 

 

② 細かい作業が好きな人

ちぎり絵で行う作業は細かいです。細かい作業が好きな人でなければ、楽しみにくい活動だと思われます。からだを動かしている方が好きな人、せっかちな人では、ちぎり絵を行うとイライラしている人が多いように思いますね。

 

 

 

ちぎり絵を行う前に、「細かい作業が好きか嫌いか」だけは、患者さんに確認しておくと良いですよ。

 

 

③ 作品づくりが好きな人

ちぎり絵をやったことがない人でも、裁縫や編み物などの作品をつくってきた経験がある人は、ちぎり絵を楽しめる人が多い印象です。

 

 

 

「何かを作り上げること」に喜びを感じる人では、作品の種類が変わったとしても、創作活動自体が楽しく感じられるのでしょうね。作業療法で評価をする時に、どういった趣味を持っていたか、患者さんに聞いておくようにしたいです。

 

 

④ 他人の目を気にしない人

特に男性の患者さんは、プライドの高い方が多いです。プライドが高い患者さんには、ちぎり絵を嫌がれる印象があります。

 

 

 

僕らの親世代、または祖父母世代の男性は、「ちぎり絵のような創作活動は女性が行うもの」といった価値観を持たれている傾向があります。そういった価値観がある人は、ちぎり絵をやっている姿を、他人から見られることに、恥ずかしさを感じるようです。

 

 

 

患者さんが、ちぎり絵のような創作活動にどういった価値観を持っているか、作業を始める前に確認しておくようにしましょう。

 

たぐ
以上のような人には、ちぎり絵が合うと思います。どういった趣味・嗜好・考え方を持った患者さんか評価をして、作業療法ができるといいですね。

 

まとめ

ちぎり絵を作業療法で行うメリットを紹介しました。

 

ちぎり絵を作業療法で行うメリット 

① 気晴らしになる

② 自信や達成感につながる

③ 手指の機能が向上できる

 

またちぎり絵は、次のような人に向いています。

 

ちぎり絵の活動が向いている人 
① くり返しの作業が好きな人

② 細かい作業が好きな人

③ 作品づくりが好きな人

④ 他人の目を気にしない人

 

ちぎり絵の活動が持つメリットと、患者さんの趣味・嗜好・考え方をマッチングさせながら、作業療法を提供するようにしてみてください。

 

関連記事:つまみ動作のリハビリにちぎり絵を使った作業療法の実践例

この記事を書いている人 - WRITER -
たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
詳しいプロフィールはこちら

Copyright© 僕の人生に うつ がきた , 2017 All Rights Reserved.