うつ病人の生き方・働き方改革

うつ病と向き合う覚悟をした彼女に見る「私らしい今」の生き方

2019/02/04
 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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「もう大丈夫そうだ。」

「やっぱりダメなんだ。」

 

うつ病の調子の良し悪しに振りまわされ、肝心の人生の「今」に集中できない。

同じ病気を持つ者として気持ちはわかるけれど、うつ病はそう簡単に治らない。

 

「治さなきゃ」と焦るほど、上手くいかない不安にかられて、自分のやりたい事ができない毎日に悩む事が多いのではないでしょうか?

 

僕は、うつ病を「治す」よりも、うつ病と「付き合っていく」と考えています。

 

すぐには治らないうつ病と向き合う事で、体調の良し悪しに振りまわされない方が、自分らしい「今」を楽しめると思うからです。

 

 

僕と同じように、うつ病と付き合いながら、「今」を自分なりに生きている女性に会いました。

 

彼女が自分の人生に意識を向けて生き始められたきっかけも、「うつ病と向き合う」覚悟をした時であると言います。

 

うつ病と向き合う彼女から得られる「自分らしい今」の生き方を紹介させていただきたいと思います。


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うつ病と向き合う覚悟をした「躁うつ病」のアキさん

今回ご紹介させていただく方は、気分障害のアキ(@aki_utsu)さんです。

 

現在30代のアキさんは、高校生の時に、最初の躁うつ病(現在は、双極性障害と呼びます)のエピソードを経験しました。

 

アキさんのブログを見ると、「アキの躁うつな人生」が掲載されており、アキさんの育った環境から、現在に至るまでが詳細に書かれています。

 

アキさんの30年を知った時、僕は率直に思いました。

 

「よく生きてこれたな…(涙)」

 

 「アキの躁うつな人生」を要約すると、壮絶な人生をだった

人にはその人の人生があるので、自分と他人の人生を比べる事に意味はありません。

 

ただ、躁うつ病と向き合う覚悟を決め、アキさんが「自分らしい人生」を送れるようになったきっかけを知るには、アキさんの30年間が見えた方がわかりやすいと思うんです。

 

人の人生は、要約できるほど簡単ではないですが、アキさんの人生をざっと箇条書きにしました。

 

● いじめとネグレクト(育児放棄)の幼少期

● 家を飛び出し、1人暮らし後、高校中退

● 3ヶ月も続かない、バイト掛け持ち生活

● 自殺未遂をきっかけに、うつの急性期状態に

● 躁状態に移行し、性行為に走る

● モラハラ男と監禁生活

● 実家に戻るも居場所はなく、ネットカフェ難民へ

● 現在の旦那さんと知り合い、1年後に結婚

● 正社員に向け、契約社員として資格取得を目指す

● 産後うつをきっかけに、障害者手帳を取得

● 契約期間終了とともに、福祉の学校に通う

● 国家資格を取得し、介護職として正社員に

● 介護職を半年で退職し、事務職へ転職

● 転職直後は躁状態、その後徐々にうつが悪化

● 酎ハイと一緒に過剰服薬し、救急搬送

● 現在は、休職療養中

 

 

僕自身は、家族や友人にも恵まれ、大学入学時こそ一浪しましたが、比較的、順風満帆なごくありふれた人生を送ってきました。

 

大学を卒業した後も、正社員として10年間仕事をしてこれ、2度のうつ病を経験してきました。

 

 

そんな僕がアキさんの躁うつで、壮絶な人生を振り返って思う事は、2つです。

 

 

① どんな環境で育っても、誰でもうつ病にはなる

 

② どんなに壮絶な環境でも、人間には生きようとする強さがある

 

 

アキさんは、今までの人生を振り返りながら、最後にこう話しています。

 

ようやく自分の病気と向き合う覚悟が出来た

〝障害者手帳を取得して4年経ち、ようやく自分の病気と向き合う覚悟が出来たというか。将来のためにもキャリアを積んでいかなければ、と焦って自分の病気のことを脇に置いてきてしまったから、上手くいっていないんじゃないかと思うようになりました。〟

 

 

うつ状態の時や回復期の変動が激しい時期は、本当に辛いだけだと思うんです。

辛くて、苦しみを感じると、自分を責めては、うつ病の症状が逆戻りしてしまったという不安でいっぱいになる。

 

でも、それがうつ病という病気の症状であって、うつ病者本人は何ひとつ悪い事はしていないし、症状の変動に振りまわされているだけで、決して、うつ病が逆戻りしている訳ではないんですよ。

関連記事:うつ病の回復期の波が激しいから、落ち着くまで待つ事にした

 

 

僕は、うつ病になった自分を否定するだけではなく、うつ病と向き合うからこそ、「自分らしい今」を生き始められるようになると思うんです。

 

うつ病と付き合っていくという考え方が、人生の今を大事にできる

僕は、病院に入院している身体障害の患者さんに、リハビリをする仕事を行ってきたので、「患者の元通りになりたい気持ち」には、たくさん接してきました。

 

病気になれば、誰だって病気になる前の自分、元通りの生活に理想を描き、そこに戻りたいと思うものです。

 

不思議なもので、リハビリを行っている時に、体に障害が残っても元気な患者さんと落ち込む患者さんがいるんです。

 

体に障害が残っても元気な患者さんは、口を揃えてこういいます。

 

「まぁ、しょうがないわね、なんとかやっていくしかないでしょ?」

体に障害があっても、元気でいられる事がいいか悪いかという事が言いたいのでは、決してありません。

 

 

たとえうつ病を抱えていたとしても、「自分らしい人生の今」を楽しむ事はできる。

 

今すぐうつ病を治す事ではなく、うつ病になった自分を受け入れ、うつ病と付き合いながら生きていくのも、また自分の人生ではないのかな?

 

 

そんな風に思うと、病気の方を向いて時間の経過をただ待っていた自分から、「自分らしい今」を楽しむ方に意識を向けることができると思うんです。

 

おわりに

気分障害のアキ(@aki_utsu )さんの30年を振り返りながら、うつ病と向き合う覚悟をした事が、「自分らしい今」を生きる分岐点になった事をご紹介しました。

 

患者として、治したい、元通りになりたいと思うのは当たり前の気持ちです。

 

しかし、病気ばかりに意識を向け続けていると、肝心な人生の「今」を楽しむ事ができなくなります。

 

人によって、うつ病の受け止め方は様々だと思うので、強制するつもりはもちろんありません。

 

ただ、不安や焦りに振りまわされずに、うつ病と付き合って生きていくという考え方も、1つの生き方としてあるのではないでしょうか?

関連記事:うつ病者は、不幸せ?ツイッターで見つけた「リア充なうつ病者」を分析してみた。

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