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うつ病になって失ったもの、得たもの

2019/02/04
 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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うつ病になってしまった時、自分の中で、大きく何かが変わる。
想像していた以上に辛い経験。
うつ病で失ったものは多い。
うつ病という経験は、自分にとって何かを得るものであったのか?


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うつ病になってしまった時に、失ったもの

うつ病になってしまった時、失ったものを数える事が多いと思うんです。

気力

何かをしたいという気持ちが少なくなりました。
僕は、復職をした今でこそ、働きたい、家族の為に料理をしたいなどの気持ちが戻ってきましたが…。
例えば「誰かと食事に行きたいな」みたいに、気を使う環境に参加する精神力は、うつ病になる前ほどはありません。

体力

外出したり、ウォーキング、家事、仕事までやっているはずなのに、すぐに疲れてしまううつ病の体。
うつ病になる前と同じ事をしても、ため息をついたり、横になって休んだり、時々休まないと1日が持たない。

興味

うつ病になる前は、結構、多趣味だったはずなんですよ?
僕は、スポーツバイクで80㎞の遠出をしたり、休みのたびに旅行に行ったり。
今は、あんまり遠出をしたい気持ちが少なくなりました。
だけど、いつも通っているドトールに行ってブログを書いたり。今の自分が本当に興味のある事だけに意識を向けるようになったのかもしれません。
興味の幅は減ったように感じるけれど、こじんまりと楽しいなと思える事は増えたのかな?

忍耐

自分に不都合な事に、圧倒的に耐えられなくなりました。
言い換えると、自分が楽しい・やりたいと思う事以外、やろうと思わなくなってきたんですよね。
うつ病になる前は、我慢や忍耐が「美徳」のように思っていましたが、楽しくない、やりたくない事は、やる意味があるのか?とさえ、今は思うようになりました。

性欲

性欲がなくなってみると、思った以上に、悲しく感じるものです。
僕は、33歳の男(既婚、1人娘がいます)なんです。
妻を見ても、通り過がりの魅力的な女性を見ても、いわゆるそういう気持ちが湧かないんですよね…。
元々、性欲が強い方ではないのですが、30代で性への欲や関心が薄くなっている自分って思うと、悲しさと不甲斐なさがあふれてきます。
「性行為がしたい」とか、そんな本能的な話ではないんです。
自分の衰えと向き合うのが、まだできていないんでしょうね。
うつ病になってしまった経験を振り返ると、ついつい「失ったもの」を並べて悲しい気持ちになる事が、誰にもあると思います。
前はこんな風ではなかった…。
…うん、そんなもんですよ。
失ってしまった過去の自分に固執するよりも、立ち止まって見つめ直した自分らしさに気づく事が大切だと思うんですよね。
その方が、自分らしい人生を歩んでいけますから。

 

うつ病になって得たもの

うつ病になって立ち止まった時、自分を見つめ直したら、うつ病が人生を楽しむ上での重要な経験になっていました。

自分らしさ、本当にやりたい事

うつ病になる前は、平日は会社と家の往復、休日は家族サービス。
自分が楽しくて、やりたい事をするというよりは、人生が消化試合のようになっていました。
僕の場合は、うつ病で休職していても、ブログを書いたり、ツイッターでつぶやいたり、書く事だけは楽しく感じられましたんですよね。
それで思ったんです。
本当は、会社に行って人と関わるような仕事よりも、自分のペースで、書く事や情報を発信したり、自分で仕事を作っていく方が好きなんじゃないかって。
関連記事:自分らしく生きるといい。直感で動いた後に意味はついてくる
今まであった会社で我慢してでも働くというレッテルを壊して、自分らしい生き方に築かせてくれたきっかけがうつ病でした。

都合の悪いことを見聞きしない能力

人にどう思われているか?
嫌われやしないか?
他人の顔色を見ていると、やりたい事もできないし、すごく疲れている自分がいたんです。

たぶん、関わる人全員に好かれる事なんてできない。
自分と相手とは違う人格と価値観を持っているから、理解できなくても否定はしない。
自分の好きと相手の好きは、必ずしも一致しない。
自分が否定された時には、意見や考え方が否定されただけで、相手の好みには合わなかったという事。
そう思えた瞬間、
他人の目なんてどうでもよくなりました。

頼る力と人の優しさ

うつ病になる前の僕は、何でも1人でちゃんとできないといけないと思っていました。
他人を頼る事は、自分の弱さを見せてしまうから…
でも、違っていました。
自分の弱さを他人に見せる行為は、相手を信頼し、相手に心を許す勇気がいる行為だったんです。
自分で何でも抱えて、やりきっている自分が、どこかかっこ良く思えて、ちゃんとしている大人として見てもらいたかったんでしょうかね?
1人でできない
⇒頼られた相手は嬉しい、役割が増える
ちゃんとはできない
⇒誰にも、得意、不得意があるから助け合う
だから、かっこ良く、ちゃんとやりきりたいなら、どんどん人に頼った方がいいと思います。
「弱音を吐くのは、周りに頼る第一歩」
もし他人に上手く頼れずに、抱え込んで苦しんでいるのなら、気分障害のアキさんの弱音を吐く勇気を参考にしてみてください。
通っている精神科医との関係をもとに、
● 自分の弱さを認める事
● 弱さを見せる勇気を持つ事
結果的に、その2つがうつ病の寛解に近づく可能性について教えてくれています。

他人の人格と価値観を尊重する力

すごく当たり前の事なんですけれど、自分と他人は違う人間なんです。
もしかしたら、どれだけ話し合っても理解する事ができないかもしれない。
うつ病になる前の僕は、相手に自分の価値観を押しつけては、期待通りには返ってこない反応に不安や嫌悪感を感じていました。
僕は、うつ病で休職中に、Youtubeやブログ、ツイッターにとことんはまりました。
ネットやSNSを見ていると、今まで自分が想像もした事がないような生き方をしている人がたくさんいて、自分らしい生き方で、楽しそうに生活している事を知りました。
違っていいんだな…
知らなかった世界で、知らない生き方の人をたくさん見て率直に思いました。
自分が見聞きしている世界は、本当に狭いんです。
色々な人格や価値観があるから、どうしても理解できない事もある。
相手の人格や価値観を尊重する事が大事と気づいた時、自分は自分らしくしていていいんだなと、自信が持てました。

開き直り力

うつ病から得たものの最後は、開き直る力です。
今、うつ病が回復してきて思います。
自分が好きで大事にしたい事以外はどうでもいい
うつ病になって、「死にたい」という思いでいっぱいになり、どん底を味わいましたでしょ?
僕も2言目には、「死にたい」と言っている時期がありました。
幸いにも生きのびた結果、これからどう生きていこうか考えた時に、自分の楽しいと思える事、自分が大事にしたい事だけに、時間と労力を使いたい。
それが自分らしい生き方だと思っています。
何をしても、死ななければ何とかなる
やりたいと思う事はやってみたい
自分の人生を自分で楽しまなくてどうする?
自分が好きではない事、やりたくない事にはエネルギーを使わない。
うつ病がくれた開き直り力で、ようやく自分の人生を生きているような気がしています。

おわりに

これから、どのような形で社会に戻っていくのかはわかりません。
でも、前とは違ってしまった自分ではなくて、見つめ直して発見した自分らしさをあなたには見て欲しいんです。
過去に固執するよりも、今感じている自分らしさを見ていけると、自分らしい生き方ができると思っています。
関連記事:うつ病で外出したいと思った時、僕はいつも喫茶店にいた

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