うつ病をきっかけに新たな生き方を模索する人のためのブログ

麻痺側の上肢をバランスに参加させる

2019/09/17
 
この記事を書いている人 - WRITER -
たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
詳しいプロフィールはこちら

片麻痺側の上肢が、
体幹に連動して動く事は、
バランスをとる上で重要な機能です。
麻痺側の上肢の重さが支えられていたり、
肩甲帯の動きが少しでもあると、
非麻痺側での作業が行いやすくなります。
下がった肩甲帯の方向に姿勢が傾いており、
姿勢を保持する為に、
非麻痺の上肢に、
過剰な力を入れている場合がありますよね。
麻痺側上肢の重さを支えられずに姿勢が崩れた事から、
バランスをとる為に使われるようになった
非麻痺側の上肢は、動きが拙劣になったりします。
だから、麻痺側上肢の働きを促して、
上肢の重さをとったり、
バランスに参加させていく事が重要だと思うんです。
それで、問題はどのようにして、
麻痺側上肢を使っていくか。
作業療法士が臨床を行う上では、
起居動作やリーチ動作時に、
バランスをとる為の麻痺側上肢へのアプローチが
行いやすいと思うんです。
それについて、書いていきます。


スポンサーリンク

左右や前後でバランスをとる身体の仕組み


片側の上肢の動きを出さないだけで、
動作がどれほど行いにくくなるのかを
理解する事から始めましょう。
人間の体には、左右や前後に体が傾いた際に、
転倒せずにバランスを保とうとするシステムが
備わっています。
立ち直り反応や平衡反応と言えば、
実習等でよく耳にしますかね?
右半身が動けば、左半身も反応しますし、
左半身が動けば右半身も反応します。
例えば、右側の上肢を右方向に伸ばしていくと、
左側の肩甲骨が、右側に寄って(内転して)くる感じが
わかりますか?
この時、左側の肩甲骨を全く動かさないようにしただけで、
右上肢の伸ばせる範囲や伸ばしやすさが、
結構狭まると思います。
肝心な事は、人間のあらゆる動きが、
そもそも、片側半身だけで、
行われていないという事。
片麻痺の上肢機能を考える時も、
麻痺側の働きの少なさで、
体を重く感じたり、バランスをとったりが
行いにくくなる事をイメージできたでしょうか。

起居動作に、麻痺側の上肢を参加させる


麻痺側上肢の参加が求められる動作の中で、
僕は起居動作を以下の点で重視しています。
・毎朝行う
・動作に大きな力が必要
・体を起こして、前方へと体重をのせる始めの動作
起き上がり動作を過剰な力で行うと、
麻痺側の緊張が高まったり、
起居以降に、前方向へ体重を
上手くのせられなくなります。
その為、寝返りを含めて、
起居動作に、麻痺側上肢を参加させる事が
重要だと考えています。
訓練では、麻痺側の上肢や肩甲帯を支えて、
非麻痺側方向へと誘導する段階から、
始めていくと良いと思います。
ポイントは2点。
① 寝返り、起き上がりを行う前に、
 ストレッチング等で、
 非麻痺側の上下肢を柔軟にする
② 段階づけて、訓練する。
 (半側臥位 → 側臥位)
 (予め骨盤を回旋しておく)
非麻痺側に力が入っていたり、
柔軟性がない状態では、
上下肢をベッドに押しつけたり、
引きつけるようにして、
上手く起き上がれません。
また、いきなり背臥位から側臥位になるには、
課題の難易度が高い場合がありますので、
半側臥位や骨盤を回旋している状態から始めると、
麻痺側上肢の動きを誘発しやすいです。

リーチ動作に、麻痺側の上肢を参加させる


非麻痺側の上肢を伸ばした際に、
麻痺側上肢の動きを誘発する為には、
麻痺側の肩甲帯を
リーチに合わせて動かしていきます。
単なる訓練だけではなく、リーチは、
車いすのアームサポートを掴んだり、
臥床していく時にベッドを支える等の時にも、
行われている動作。
リーチ動作を行っていく時には、
麻痺側の肩甲骨周囲筋の柔軟性を
出しておきたいです。
拘縮した肩甲骨周囲の筋では、
非麻痺側や体幹と連動した
麻痺側の肩甲骨と上肢が出にくくなります。
非麻痺側の肩甲帯が前に出た分、
それに麻痺側の肩甲帯を寄せてみる。
リーチに合わせて、
出たり、戻ったりする事が、
麻痺側上肢でバランスをとるという事です。

まとめ


麻痺側の上肢が、
バランスに参加する必要性を述べながら、
作業療法士が臨床を行う上での
具体的方法について書きました。
方法としては、
起居動作やリーチ動作の中での
麻痺側上肢の使い方を挙げました。
また、実際の動作で訓練する前には、
麻痺側の上肢の動きを誘発しやすい
非麻痺側や体幹の環境設定にも
配慮してみると良いです。
この記事が、
上肢機能訓練の参考になればと思います。

この記事を書いている人 - WRITER -
たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
詳しいプロフィールはこちら

Copyright© 僕の人生にうつがきた , 2017 All Rights Reserved.