会社をやめたいと言えない人におすすめ!退職や仕事復帰の不安が軽くなる一冊

会社をやめる時には、いろいろな悩みがつきもの。周囲に相談できる人がいないと、他人がどういったように休職や退職を判断しているのか気になることもあるでしょう。
自分では、重要な判断ができないのは、それだけ精神的に疲れている証拠。
実は、僕も仕事のストレスからうつ病になり、会社を退職した経験があります。
病気の診断がついているかどうかは別として、精神的な不調が理由で会社をやめたいと考えていても、周囲に同じような経験をしている人は少ないですし、相談できたとしても、「気持ちの問題」と片付けられてしまうこともあるかもしれません。
また、会社をやめる時には、退職の不安ももちろんですが、やめた後の生活についても考えられたほうが安心ですよね。
そこで、この記事では、会社をやめたり、やめた後の生活がイメージしたりしやすくなるための書籍を紹介します。紹介するのは、「会社を辞めたいと言えない人が、すぐに退職する方法と理由を探している時に読む本」という電子書籍です。
著者のかっぴーさんは、自身も仕事のストレスでうつ病になり、会社を退職した経験があります。
本書には、かっぴーさんが会社をやめたきっかけや有利に退職をするためのポイント、退職後の仕事復帰に必要だったことなどが、体験談を通して紹介されています。
会社をやめる決断の参考になるだけではなく、サラリーマン生活をうまく続けていくための考え方としても役立つでしょう。
会社をやめる決断よりも、やめた後の生活のほうが大切
退職については、いろいろなホームページやSNSで情報発信がされています。ホームページやSNSでは、会社をやめる方法について紹介しているものをよく見かけますよね。会社にたった一言だけ「やめたい」というのも、いまの日本の会社では、なかなか簡単にはいかないことなのでしょう。
でも、実際に会社をやめた立場からすると、会社をやめる時には、「やめること」よりも、「やめた後の生活」や「仕事復帰」のほうがよほど大切です。
というのも、退職さえすれば勤務先や同僚との関係は全くなくすことができますが、自分の人生はずっと続きます。ましてや精神的な不調にある状態であれば、会社のことよりも、自分のからだのことを優先して考えたいものです。
本書の良いところは、会社をやめる時に知っておきたいサラリーマンの保障制度であったり、仕事復帰までに過ごした具体的な生活の様子が紹介されていたりするので、退職前後の自分の生活がイメージしやすいところにあります。
会社をやめる時には、何が必要なのか疑問に思うことが多いでしょうが、もっとも重要な問題は「生活費」です。
「生活費」が確保さえすれば、退職してからじっくりと今後の生活について考える余裕がつくれますが、「生活費」がないと、からだが働けない状態であっても無理せざるを得ない状況にもなりかねません。
実は、精神的な不調が理由で退職したサラリーマンには、「傷病手当」や「失業手当(保険)」といった国の保障制度が利用できる場合があります。
もちろん利用するにはいくつか手続きが必要ですが、手当が支給されると、無収入の状態よりも、ずいぶんと気持ちが楽になるでしょう。
著者のかっぴーさんも、本書の中で、これらの保障制度を使った実体験を紹介しています。
かっぴーさんの場合は、お金の専門家に助言をもらいながら、自分の生活のために保障制度をうまく運用されているので、本書の内容は、会社をやめた後の生活を安定させるためにとても役に立つと思います。
また、精神的な不調で会社をやめた場合には、退職してすぐに再就職できるとも限りません。僕も、うつ病をきっかけに会社をやめたのですが、まともに仕事復帰できるまでには約1年かかりました。
サラリーマンとして一生懸命に働いている人は、仕事に重点を置きがちです。からだが動くうちは、絶対に働いていなければならないと考えている人も多いのではないでしょうか?
ところが、いざ仕事から離れた生活をしてみると、人生の楽しみや自分の満足できるものが、仕事以外にもたくさんあることに気づかされます。
例えば、家族と過ごす時間であったり、趣味を楽しむ時間であったりと。仕事漬けのサラリーマンの時には、そういったプライベートの時間の大切さが忘れ去られやすいものですよね。
かっぴーさんは、プライベートの時間の大切さにも触れています。本書には、会社をやめた後の時間を使って、色々な場所に旅をしたり、自己研鑽をしたりしている様子が書かれています。
さらに、具体的な言葉にはしていませんでしたが、心理学や栄養学なども学び、自分に合った働き方や生き方を模索して転職に成功していった経過が紹介されているので、仕事復帰する時の参考にもなるでしょう。
安心感と新たな生きる視点をもらえる一冊
そもそも、僕が本書を読んだきっかけは、精神的な不調で会社をやめた人の気持ちや仕事復帰するまでの経緯を知りたいというところにありました。というのも、僕がうつ病で会社をやめた時には、家族くらいにしか体調や仕事の相談ができず、孤独感を強く感じていたからです。
うつ病に限らず、精神的な不調を理由に働けなくなると、現状に自分が甘えているだけだったり、怠けたいと思っているだけだったりしているように感じてしまうもの。からだの病気と違って、受診したところで、目に見える検査データもないことがほとんどです。
だから、自分と同じような体験をしている人の話が聞けるだけでも、体調を理由に働けなくなったことが自分だけではないと実感でき、当事者としてはとても安心感を感じられます。相談できる理解者がいないと、働けない自分が「ダメ人間」のように思えて、気持ちが追い込まれていきやすいんですよね。
また、精神的に疲れている時には、極端な考え方をしやすいのも特徴です。例えば、今の会社で仕事ができないことで、これからの人生が生きていけないような気持ちになるなど。気持ちに余裕がないと自分を客観的に見たり、冷静に物事を考えたりできません。
こういった理由から、孤独感が強かったり、物事を冷静に考えられなかったりする時には、実際に会社をやめた当事者の体験談を参考にしてみるのが良いでしょう。
ただ、本書の場合、文章に硬い表現が使われている箇所もあるので、文章を読むことが苦手であったり、からだが本を読める状態でなかったりする場合は購読しないほうが良さそうです。
また、うつ病など、精神疾患の診断を受けた直後の方は、本を読むよりも、主治医と一緒にからだを治療することに専念すべきでしょう。
そこで、僕は、本書を次のような方におすすめしたいです。
精神的な不調で退職を考えている方におすすめ!
どんなに良い本も、自分に向いていなければなんの参考にもなりません。僕が読んでみて、本書の購読に向いていると思われた方を箇条書きにしてみました。
・ 自己啓発やビジネス本などの活字が好き
・ 会社をやめた後の生活がイメージできず不安
・ 周囲に相談できる人がいない
・ 「考える」作業が好き
・ 精神的に疲れている( 診断を受けた直後の人は除く )
もちろん、休職や退職という人生の重大な決断を、一冊の書籍を読んだだけで決めることはおすすめしません。あなたと筆者が全く同じ状況にあるとは考えにくいですし、何かあっても、人生の責任は自分でしかとれないからです。
ただ、悩みを相談できず、自分ひとりで抱え込んでいるのであれば、体験談を参考にしてみるのも良いと思います。他人の体験だからこそ、客観的な立場になって物事を考えられ、自分の働き方や生き方について、重要なことを発見できるということもありますよ。
会社をやめる前に、当事者の体験談を参考にしてみてはいかがでしょうか?
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