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新人療法士に求められる社会人スキルとは?

2019/09/17
 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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病院や施設に就職が決まると、新人理学療法士・作業療法士として、何か働く為の準備をしたいと思う事ありませんか?
僕は、リハビリ病院で療法士の教育に関わっていたんですけれど、病院や施設に働く前だからこそ、基本的な社会人スキルを学んだ方が良いと思います。
 
この記事では、新人理学療法士・作業療法士に求められる社会人スキルと、自信を持って働けるようにスキルの内容を書いていきます。


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社会人スキルとは?


新人理学療法士.jpg
学生から社会人になると、色々な環境が変化します。
● 学業 ⇒ 仕事
● 友達 ⇒ 同僚・お客さん(患者・ご利用者さん)
● 先生 ⇒ 上司
● ゆるい不規則 ⇒ 規則正しい
● お金を払う ⇒ お金を貰う
● 自分が損 ⇒ 他人に迷惑
仕事をするという事は、お客さんからお金を貰ってサービス(リハビリ)を提供するという事です。
患者さんやご利用者さんに嫌な思いをさせるような言動は避けたいですし、上司や同僚と良い人間関係で働けるようにするには、最低限の仕事上のマナーも必要になります。

※例えば、患者さんに「爪切りをしてほしい」と頼まれたけれど、看護師に報告を忘れてしまった(爪切りは、刃物を使った医療行為なので、理学療法士や作業療法士では行えません)。
そうすると、患者さんは、「頼んだ事をやってくれない」と、療法士や看護師、あるいは病院に対するクレームに繋がってしまいますよね?

このように、理学療法士や作業療法士にも、リハビリの知識以外に求められる社会人スキルが色々とあるんです。

なぜ新人理学療法士・作業療法士に、社会人スキルなのか?


一言で言うと、リハビリの業界では、社会人スキルに関して、
ちゃんと、誰も教えてくれないからです。
理学療法士や作業療法士の学校でも、病院や施設で働き始めても、リハビリの業界では、「社会人としてのあるべき姿」を誰も教えてくれません。
病院や施設によっては、患者さんやご利用者さんへの対応について接遇(≓接客)研修がありますが、とりあえずやっているだけで、サービス業としてのあるべき姿が身につくほど、研修できる時間も、余力もないのが現状です。
また、先輩の療法士や上司を見て学ぼうにも、上の世代ほど、患者さんやご利用者さんに雑な対応を行っている傾向があるのも、リハビリ業界の伝統だと思います。
学校で勉強してきたとは言え、新人の理学療法士や作業療法士ができる事って、思った事を一生懸命にやるだけだと思うんですよね。
だから、自信を持って思った事を一生懸命にやる為に、患者さんや利用者さん、他のスタッフと上手く関わりながら、働いていける社会人スキルを働く前に学んでおくと良いですよ。
 

新人理学療法士・作業療法士に求められる社会人スキル


理学療法士・作業療法士に求められる社会人スキルを以下の4つに分けました。以下の3つができると、自分が働く時に、自分が思ったように職場で動きやすいと思うんですよね。

理学療法士・作業療法士に求められる社会人スキル
① 接遇(≓接客)
② 立ち振る舞い
③ 患者さんの誘導
④ 報告・連絡・相談

① 接遇(≓接客)


新人理学療法士 作業療法士 接遇.jpg

※接遇とは、「お客さんをもてなす」事。似ているんですけれど、接客は「お客さんの対応をする」といったニュアンスです。病院や施設では、より丁寧な「接遇」という言葉が頻繁に使われます。

病院や施設も、サービス業でお客さん(患者さん、ご利用者さん)があってこその仕事ですから、お金を払ってくれているお客さんが、嫌な思いをせずに、心地良くサービスを受けられるようにする必要があります。
僕が考える理学療法士や作業療法士の接遇の基本は、4つです。
あいさつ
学校では、友達にしかしない挨拶も、職場では、全ての人に行い最も重要な社会人スキルです。患者さん、ご家族、スタッフ、職場に出入りする業者。
自分自身が、飲食店に入った時を思い出してください。誰も何もあいさつをしてくれなければ、どんなに味がおいしくとも、お店のサービスに良い印象を持ちませんよね?
リハビリも一緒で、どんなに良いサービスを提供しても、無愛想な態度で行われると、リハビリの内容が良く思われない事も多いです。
患者さん、ご家族、業者には、『おはようございます。』『こんにちわ。』『こんばんわ。』、スタッフには、『お疲れさまです。』というあいさつを一般的にします。
言葉づかい
丁寧な言葉使いをされると、自分が大事にされているように、誰もが感じます。
部活をやっていると、『○○っす。』と、語尾が癖になりがちですが、社会人になったら、言葉の語尾は『です。』『ます。』にしましょう。
接遇を学んでいくと、尊敬語の使い方などがありますが、あまり硬くなりすぎると、患者さんとの距離が縮まらなかったりしますので、まずは、語尾を直せば、大丈夫です。
来客者に声をかける
リハビリを行っている最中に、ご家族や業者が来客する事は、よくある風景です。
その場を離れて危険がない場合を除き、来客者には、自分から声をかけて、困っているようでしたら、自分で誘導したり、他のスタッフに対応してもらえるよう頼みましょう。
周りが見て見ぬふりをする雰囲気があっても、合わせずに、声をかけたいです。
患者さんやご家族に、いすを出す
特別な理由がなければ、患者さんがいすに座ろうとしている時には、いすを引いてあげるのが、接遇だと思っています。
レストランではないので、いすの左右どちらから誘導するかまではこだわりませんが、お客さんを席に誘導するのは、当たり前の事。
ご家族が面会に来た場合には、近くにあるいすを出して、使ってもらうようにしてください。これは、入職直後の見学期間にも行える、割と重要な新人の仕事としてやりやすいですよ。

② 立ち振る舞い


就職したての頃の新人理学療法士や作業療法士は、とにかく態度を見られています。
見慣れない、知らない人が入ってくると、そこに注目して観察してしまうのは、人間の心理なんで仕方ないと思いますが、適切な立ち振る舞いを以下に書きました。
手の位置
いすに座っている時は、理由がなければ、膝上に手を置きましょう。
机の上に、無造作に手を置くと、『態度が悪い人』と印象を与えるかもしれません。朝礼などで、立った姿勢で相手の話を聞く時には、手は前で組んでください。左の手のひらに、右の手の甲をつけるのが、マナーです(上にある写真の女性の組み方が、適切です)。

※豆知識
右手が下になるように手を組む理由は、「私はあなたに敵意がありません」という意思表示になります。右手(多くの人の利き手)が前に出にくい状態というのが、ポイントですね。

現状復帰を心がける
あったものはあったところへ、元の形で戻すようにしましょう。
職場では、多くの職種が大人数で仕事をしています。仕事には、時間の制約がありますし、ルールやマナーが守られていないほど、お互いにギクシャクする事はありません。
元あった場所にカルテを戻す、ゴミが落ちていたら拾う、トイレのドアが開いていたら閉める等。当たり前と思っている事が、当たり前ではない特殊な環境が、病院や施設です。自分が正しいと思う事をしていないと、いつしか、やらない事が当たり前になってしまうんです。

③ 患者さん・ご利用者さんの誘導


患者さんを誘導する方法は、接遇の外部研修を受けていない病院や介護施設では、まず教わらないと思います。
患者さんの誘導方法は、僕自身が以前受けた外部の接遇研修で教わった事で、病院や介護現場での実践向きな項目を3つあげました。
エレベーターを開く
自分以外の人が、エレベーターを乗り降りする時は、自分の片手でエレベーターのドアを押さえ、もう片方の手で、エレベーターの開くボタンを押すようにします。
患者さんと歩く
患者さんをリハビリ室などに送迎する時、患者さんを置き去りにしてスタスタと、歩いてはいけません。大げさに言うと、スタッフが半身になり、向かう方向と患者さんの歩く姿が見えるように、誘導しましょう。
向かう方向を指さす
『あちらです。』『あのベッドまで歩きましょう。』と方向を示す時は、人差し指ではなく、手全体を向けて、腕で誘導するようにします。

④ 報告・連絡・相談


報告・連絡・相談は、特に上司や同僚とは頻回に行っておくと良いです。
理由は、
自分の判断が正しいと限らない
情報は共有するから仕事がまわる
からです。
特に新人の頃は、どういう仕事があって、どのような手順が正しいのかわからない事だらけです。
自分の判断だけで進めていくと、仕事の仕方が間違っていて、書類の不備があったり、患者さんやご利用者さんの入院・入所生活に支障をきたします。
また、療法士が、一人で判断できる事ってそんなに多くないんですね。自分の負担を減らす意味でも、疑問を感じた時は、身近な同僚や上司に相談してみましょう。

基本的な社会人スキルが学べる一般書籍


僕は、接遇など、サービス業で使える社会人スキルは、一般書籍から学ぶのが良いと考えています。
リハビリの仕事は、患者さんやご利用者さんを待つ仕事ですけれど、一般企業は、お客さんを呼び込む為に、あらゆる社会人スキルを勉強したり、研修でたたき込まれています。
以下は、僕が2年目の頃に参考にした一般書籍です。「これがいい!」という訳ではなく、こういう社会人スキルのスタンダードを学べる本を一冊持っていると、社会人としての自分の成長に役立つと思いますよ。

まとめ


新人理学療法士・作業療法士に求められる社会人スキルについて書きました。
社会人スキルの教育を受けていないと、いざ働いてから、自分の仕事の仕方に自信が持てないし、先輩療法士から指摘されてばかりいると、肝心なリハビリの仕事に集中しにくいと思うんですよね。
病院や介護施設は、世間の当たり前が当たり前でない特殊な環境です。
疑問を持ってるにも関わらず、周りに合わせていると、その特殊な環境が自分の当たり前になってしまいがちです。
就職してからは、リハビリの仕事を考えるだけでいっぱいになると思うので、就職前の時期を使って、社会人スキルについて勉強しておくと、良いと思いますよ。
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