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作業療法の動作分析!ポイントはできた時の環境と介助方法を分析すること

2019/10/20
 
この記事を書いている人 - WRITER -
たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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患者さんがADLを行いやすくなる問題点を理解する為に、作業療法でも動作分析ができるといいと思いますよね?

 

作業療法で動作分析を治療に活かすポイントは、
① どういう環境でなら動作ができた?
② 動作ができた時、どういう介助が必要だった?
を分析する事です。


この記事では、できるだけ動作分析!って身構えずに、作業療法で動作分析をするポイントについて書きます。

動作分析を完璧にやろうとしない事

動作分析は、完璧にやろうとしない事が重要。

 

実習の時と違って、臨床での動作分析は、毎日の訓練の中で行われますよね?

 

お金を貰って、患者さんのリハビリの時間を使っているので、動作分析(作業療法評価)の為に何度も同じ動作をやってみてもらう事はできないし、全ての患者さんの動作を動画撮影して分析し続けるのは、仕事をしていたら難しいと思うんです。

 

また、患者さんが行うADLは、毎日全く同じように行われていません。

 

●患者さんの機能が回復したかもしれない

●理学療法で動作のきっかけを知ったかもしれない

●看護師が何かアイディアを教えたかもしれない

●患者さん自身で、動作を日々工夫している

 

だから、ADLを獲得する為に、作業療法でも動作分析をしたいと思っているなら、まずは、患者さんのADLが、毎日同じ方法で行われると思っている自分の考え方を変えていくべきです。

 

先輩作業療法士は、どう動作分析をやっている?

あなたが動作分析を苦手と思っているとしたら、先輩の作業療法士には、動作を1回で分析できるような何か特別な視点があると思っていませんか?

 

文献や論文を見れば、代表的なADL方法が載っていますが、その方法を患者さんにあてはめて、臨床を行っている作業療法士はたぶんいません。

 

理由は、文献や論文に載っている患者さんとは状態が違う事はもちろん、入院しているベッドマットレスの硬さや手すりの位置等の環境も、退院していく自宅の環境も違うので、文献や論文に載っている方法が通用する事はほとんどないからです。

 

作業療法士の先輩が行っている動作分析の特別な視点があるとしたら、患者さんがどこで、誰と、どんな風にその動作を行うのか、行ってほしい動作環境のイメージを意識しているかどうかだと思います。

 

作業療法の動作分析.jpg

 

ADLを行う環境(介助者、使われる道具、動作をする環境)を意識しないで、患者さんの関節の動きにだけ注目した動作分析は、作業療法での支援には意味がありません。

 

作業療法で動作分析をするポイントは、できた時の環境と介助方法を分析する事

まずは、患者さんにADLをやってみてもらいましょう。重要な事は、動作をやってみてもらった時に、動作ができた時の環境とどういう介助を必要だったか、作業療法士がしたのかを振り返る事です。


いつも動作をする時のように、ADLが失敗する場合もあれば、手すりの有無・形状、車いすの座面の高さ、本人の意欲、周囲の環境等、人・物・環境が変われば、ADLが成功する時もありますよね?

 

例えば立ち上がる時に、作業療法士が患者さんの体を少し前の方へ誘導するだけでも、臀部が軽々あげられ、立ち上がりが行いやすくなったりする経験があると思います。

 

言い換えれば、ADLが行いやすくなった環境や介助は、『患者さんに足りない何か』を足せたという事です。

 

だから、実際にADLを行って、その時の環境と自分の行った介助方法を振り返ると、ADL獲得の為に足らない動きを知るきっかけとなり、問題となっている動作を分析する手がかりとなります。

 

ADLをやる前の事前準備

患者さんに、実際のADLをやってみてもらう前には、事前準備が必要です。事前の準備がないと、転倒等の原因となり、患者さんを危険にさらしてしまうからです。


事前に行う準備とは、心身機能の評価です。

 

随意性、筋力、感覚、バランス、認知、高次脳機能、脳神経…、全部挙げたら膨大になりますが、全てを行う必要はありません。要するに作業療法士自身で、患者さんのリスク管理が行えればいいんです。

 

例えば、トイレ動作を評価したいと考えます。
●立ち上がる、立って手すりに掴まっていられるか
●どの方向へバランスを崩しやすいか
●指示が理解できるか
●トイレ訓練を必要と理解しているか等
不足の自体を予想できているから、実際に倒れそうになった時に、転倒させずに、リスクを最小限にして動作分析(作業療法評価)や訓練ができるんです。

 

リスクを最小限にして、患者さんにADLを行う環境を作れるのが、プロの作業療法士です!ってカッコつけすぎですかね?

 

まとめ

作業療法で動作分析をする時のポイントについて書きました。

 

作業療法における動作分析は、患者さんが

 

① どういう環境でなら動作ができた?

② 動作ができた時、どういう介助が必要だった?

 

の2点を分析する事でした。

 

患者さんの動作は、その日の能力、環境等の要因で毎回違うものです。

 

先輩の作業療法士は、動作分析の特別な視点を持っているわけではなく、患者さんに病院や自宅で行ってほしい動作環境のイメージを意識しながら、必要な環境と介助を変えてADLを分析しています。

 

ぜひ、作業療法の臨床の中で、自分がどういう環境でどう介助したのか、振り返りながら動作分析をしてみてください。

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