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「作業療法士を辞めたい」職種を変える前に知っておくべきこと

2020/01/21
 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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職場での仕事が合わず、作業療法士を辞めたいと思う人も多いはず。働く前の期待と働いてからの現実のギャップが大きいと、作業療法士の仕事に自信を失ってしまいやすいかもしれません。

 

僕は、10年以上、作業療法士として働き、クリニックや病院・特養に勤務し、現在はwebライターなどの仕事をしています。

 

作業療法士を辞めたいと思う時には、他の職場や職種への転職について、実情を知りたくなりますよね。誰でも、将来の見通しがイメージできたほうが、冷静に今後の方向性を考えやすいものです。

 

ここでは、作業療法士を辞めた経験について紹介しながら、作業療法士として働き続けるメリットを紹介します。

作業療法士の離職理由

作業療法士は、どのような理由で仕事を辞めているのでしょうか?他の作業療法士の離職理由を知るだけでも、現状の不安感が軽く感じられるでしょう。まずは、作業療法士の離職理由について紹介します。

 

平成29年に、介護労働安定センターは、全国の介護事業所17,638箇所を対象に、介護職の離職理由について調査しました。この調査では、作業療法士を含む介護職21,250名から回答が得られ、次のような結果が得られました。

 

【 作業療法士を含む介護職の離職理由 ( best 6 )】

1位 職場の人間関係に問題があったため 20%
2位 結婚・出産・妊娠・育児のため 18.3%
3位 法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため 17.8%
4位 他に良い仕事・職場があったため 16.3%
5位 自分の将来の見込みが立たなかったため 15.6%
6位 収入が少なかったため 15.0%

 

調査対象には、病院やクリニックに勤務している作業療法士は含まれていませんが、介護業界で働く人の多くが、「人間関係」「方針の違い」「将来性の少なさ」といった理由で離職しています。

 

病院や介護施設に勤務する作業療法士も、会社で働いているサラリーマンです。ですから、職場の人間関係や考え方とうまが合わなかった時には、離職につながりやすいのでしょう。

 

言い換えると、「作業療法士を辞めたい」と思った時には、①作業療法士の仕事が嫌いになったのか ②いまの職場が嫌いになったのかについて、分けて考える必要があります。

 

もしいまの職場が嫌いになっただけであるなら、作業療法士を辞める前に、違う職場に転職してみるのも良いでしょう。

 

作業療法士を辞めるとどうなる?

では、作業療法士を辞めるとどうなるのでしょうか?僕は、作業療法士として、病院や介護施設で働くなってから2年が経ちます。現場で働く作業療法士を辞めてから2年の間に感じたことを少しお話します。

 

「やりたい仕事」は、なかなか見つからない

僕の場合、作業療法士を辞めても「やりたい仕事」は見つかりませんでした。というのも、高校2年生から作業療法のことだけを考えて生きてきたので、急に離職しても、他に興味のあることがわからなかったからです。

 

僕と同じように、リハビリの分野が好きで、作業療法にだけ力を入れてきた人も多いのではないでしょうか?そういった方は、作業療法士を辞めたとしても、それに変わる「やりたい仕事」を見つけづらいかもしれません。

 

無職生活は、社会からの疎外感が“半端ない”

すぐに「やりたい仕事」は見つからない場合には、とりあえず仕事から離れて無職生活を過ごしてみるのもいいでしょう。実は、僕も1年くらい、無職でほとんど引きこもりのような生活をしていました。

 

ただ、無職生活は、いままでサラリーマンをしてきた人にとっては、精神的なダメージも大きいです。なぜなら、無職になると社会からの疎外感が強くなるからです。

 

例えば、

・いままで「①会社員」に丸をしていた職業欄は、「③その他」になる

・通勤しているサラリーマンを見ながら、自分だけ遊んでいる罪悪感を感じる

・収入がないのに、食費や生活費がなくなっていく

・友達の「いま何しているの?」の質問に、答えられなくなる

・仕事や生活の話がしにくくなるので、知り合いに会いたくなくなる

など

 

このように、無職になったことで社会との接点が少なくなり、自分だけが取り残されてしまった疎外感を持ちやすくなるでしょう。

 

もちろん、無職生活をすれば、からだや心を休息しやすいメリットもありますが、働く意欲が残っているのなら、仕事を続けたほうが精神的に楽かもしれません。

 

作業療法が好きなら、続けたほうが良い

作業療法士は、リハビリの「国家資格」です。そのため、この職種は社会的信用も高く、安定した収入を得やすいです。

 

厚生労働省の賃金構造基本統計調査(平成30年)によると、作業療法士の平均年収は約408万円(月収:29万円、ボーナス:66万円)でした。

 

この平均年収が高いか/安いかは個人の生活で変わってきますが、少なくとも、作業療法士の資格を持っていれば「いつでも」「どこでも」「誰とでも」「いつまでも(定年まで)」働くことができます。

 

ですから、「いまの職場は嫌いだけれど、作業療法は好き」という気持ちであるのなら、別の職場で作業療法士を続けてみることをおすすめします。

 

作業療法士の仕事は、職場によってずいぶん変わる

僕は、作業療法士として、クリニック、リハビリ病院(2箇所)、特養で勤務してきました。複数の職場での勤務経験を通して気づいたことは、作業療法士の仕事は、職場によってずいぶんと違いがあることです。

 

職場によって、どのような点に違いがあるのか?作業療法士の働く環境の違いをざっと挙げてみると、次のようになります。

 

・職場の理念や方針

・リハビリに関する上司の考え方

・上司の教育方針や雰囲気、接しやすさ

・作業療法の提供の仕方

・作業療法の知識と技術を学べる支援体制

・療法士同士の人間関係

・尊敬できる先輩や同僚の存在の有無

・他職種との連携のしやすさ

・業務量、残業時間

・給与、ボーナス

・クライアントの病期、病態

 

例えば、「作業療法の提供の仕方」ひとつとっても、理学療法士と同じような心身機能のリハビリばかりが求められる職場もあれば、作業療法士が率先して生活動作や生きがい、地域とのつながりなどに介入していく職場もありました。

 

職場を変えてみると、いまは知ることができていない作業療法士の魅力に気づけるでしょう。

 

異なる「病期」や「領域」で働いてみるのもあり

作業療法士の仕事の良いところは、色々な「病期」や「領域」で働くことができることです。

 

「病期」とは、病気を発症してからの期間で分けた呼び名で、急性期・回復期・維持期(活動期)があります。領域は、病気や障害ごとに分けた呼び名で、身体障害、精神障害、老年期障害、発達障害があります。

 

さらに、例えば身体障害領域と一口に言っても、脳血管疾患を専門にリハビリするクリニック、脊髄損傷専門のリハビリ病院、訪問リハビリ、就労支援施設など、作業療法士の働き口は多様です。

 

いまの職場で、「作業療法士らしい作業療法」がおこなえずに悩んでいるのだとしたら、「病期」や「領域」を変えてみると、自分に合った職場が見つけやすいかもしれませんね。

 

第三者に転職を協力してもらう

最近では、作業療法士向けの転職支援サービスが多くの人に利用されています。

 

「とりあえず職場を辞めたい」

「新しい場所で働きたい」

 

作業療法士として働き続ける気持ちがあるなら、第三者に転職を協力してもってはいかがでしょうか?

 

人間関係の悪化、職場の方向性との違いなど、後ろ向きな理由で離職する時には、同僚にも相談しづらいですし、転職のプロに頼むと、上手くスムースに再就職を成功させるアドバイスがもらいでしょう。

 

転職支援サイトの利用に興味がありましたら、コチラもどうぞ

マイナビコメディカルで、作業療法士が転職するメリットとは?

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