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作業療法士のやりがい キャリア10年で感じたこと

2019/09/17
 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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作業療法士になりたいと思った時に、求めたくなるものは何でしょう。お金?やりがい?社会への貢献度??

 

 

 

僕は、作業療法士を10年続けてみて感じたことは、仕事にやりがいを感じられなければ、この仕事は続けることはできない。でも、養成校のパンフレットや病院のホームページを見ても、具体的な仕事のイメージが伝わってこないから、作業療法士ってやりがいあるの?って、思えてきますよね。

 

 

僕は、病気を機に、作業療法士の仕事を辞めてしまいましたが、10年間、作業療法士を続けてみて、こんなにも仕事の内容が曖昧で、かつ、やりがいがある仕事は、作業療法士くらいなんじゃないかと感じます。

 

 

作業療法士のやりがいを3語で表すと、

 

何でも屋

人の数だけ治療手段がある

喜び

 

 

「作業療法士の道に進んで、私、大丈夫?」と悩みます。専門学校や大学に入ることを考えると、後戻りできないような感覚が湧いてくるので。

 

 

 

そこで、この記事では、作業療法士を10年続けた僕が、仕事のやりがいを好き放題語ります。進路の参考にして貰えると嬉しいです。


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そもそも、作業療法士になるために、やりがいは必要なの?

「作業療法士の仕事は、やりがいあるのか?!」って、すごく悩みやすい職種です。なぜか?その理由は簡単です(業界の人から、批判を浴びそうですが。笑)

 

● 職種の名前が、何をする仕事かわかりにくい

● どこの職業紹介の写真も、何やっている人か伝わらない

● 売り文句が理学療法士とかぶってる

● 専門性がはっきりしない

● 患者さんの「下の世話」もするらしい

 

僕の偏見による部分もあるかもしれないですが、リハビリ業界外の人からすると、本当に作業療法士の仕事はわかりにくい。そんな わかりにくい仕事で、社会へのアピールが下手な作業療法士の仕事に、やりがいを感じていたからこそ、10年もやっていたんですけどね!

 

作業療法士のやりがいのまとめ5選

僕が、作業療法士の仕事にやりがいを感じる点は、以下の5つです。

作業療法士のやりがい
① 何でも屋
② 自分の存在や経験自体が治療手段になる
③ 人とアイディアの数だけ治療方法がある
④ 患者さんの喜び
⑤ 家族の喜び

 

① 何でも屋

作業療法士の仕事の幅は、とても広い。どのくらい広いかというと、患者さんやご家族、他のスタッフが困っている悩みの数だけ、仕事があると思ってください。何か悩みごとがあると、「何かアイディアはないの?!?」と、何かとアイディアや具体的な対応策を求められる職種が作業療法士なんです。だから、僕は、作業療法士(OT)を何でも屋だと考えています。

 

 

ーこんなイメージー
作業療法士のやりがい.jpg

 

 

他人から頼まれたことに対して、自分のアイディアを絞り出す。いつでも、満足のいくようには解決できないことも多いですが、自分のアイディアで、色々な問題を解決していく仕事に、すごくやりがいを感じるんですよね。

 

 

 

例えば、下の写真は、施設に入所している利用者さんが、「車いすの足台の間に、足が挟まっちゃうから、何とかできない?」と、介護士に頼まれて、即席でやってみた解決策です。

 

作業療法士のやりがいの例.jpg

 

車いすの足台に段ボールをくくりつけて、見栄えが良くなるように、自宅で余っていた布の切れ端を巻き付けてみました。出来映えの善し悪しは置いておくとして、他人から頼られ、利用者さんや患者さんのためになるよう創造的なことをやっている時は、楽しさとやりがいしか感じませんね。

 

 

もちろん、「そりゃ無茶だよ。」、「自分でやれよ!」と思うことも、1~2割くらいありますけどね。笑

 

② 自分の存在と経験も治療手段になる

作業療法の変わっているところは、他の治療方法と違って、キャリアを積んだ先輩よりも、キャリアの少ない後輩作業療法士の方が、良い治療ができることも多いんです。

 

 

 

理由は、作業療法士自身が積んできた経験値が、もろに治療に影響するからです。経験値とは、趣味、嗜好、考え方、生活スタイル、家族構成、学歴・職業歴など、自分が今まで経験してきた人生経験全てです。

 

 

 

例えば、僕はパチンコを1度しかやったことがありません。あれは大学時代。人生経験だと言われて、友達とパチンコ屋に行き、5000円分のパチンコ玉を10分で失ったんです。それ以来、パチンコ屋に入ったことすらありません。

 

 

 

僕には、パチンコのどこに楽しさを感じるのか?パチンコをやるには、どういう動きや手順が必要なのか?など、パチンコという作業が持っている要素が全然わかりません。

 

 

 

その点、パチンコの経験が豊富な作業療法士の方が、パチンコの楽しさやパチンコに必要になる動き、手順をよく熟知していますし、「パチンコ屋にもう一度行けるようになりたい」患者さんには、パチンコに似たような作業を治療に取り入れたり。パチンコを行ってきた経験値が活きてくるんです。

 

 

 

自分の存在や人生経験が治療に活かせた時は、患者さんの気持ちにも共感できるし、作業療法士としてこの人の治療に関われて良かったなって、やりがいを感じることが多いです。

 

③ 人とアイディアの数だけ治療がある

当たり前の事ですが、同じ患者さんはいないんです。病気やケガの名前が同じであっても、生き方、人生観、価値観、趣味や嗜好などが、全く同じという患者さんはいません。

 

 

 

多くの高齢者は、大相撲のシーズンになると、毎日、NHKの大相撲を見ていますが、「あんなもの、見ねーよ!」と言われる高齢者もいます。作業療法士が扱う「作業」も同じで、患者さん1人1人が、好きな作業も、作業のやり方も全然違うんですよね。

 

 

 

身近なところで言えば、トイレでお尻を拭く時に、後ろから拭く人もいれば、前から拭く習慣の人だっているんです。

 

 

 

作業療法士が治療に扱う作業は、患者さんの数だけ作業や作業のやり方があって、その作業ができるようにしようとするアイディアの数だけ、治療方法があるんです。

 

 

 

だから「何でもやってみないとわからない」という無限の可能性が、作業療法のやりがいかもしれません。

 

④ 患者さんの喜び

やはり、患者さんと喜びを共有できるのは、仕事にやりがいを感じる上で大きいです。作業療法士として働いていると、患者さんからよく「ありがとう」と言われます。もちろん、感謝ばかりではないですが、涙を流して、感謝をされる患者さんも多いです。

 

 

 

おそらく、単に治療をしてくれたとか、体を良くしてくれたとか、損得感情だけではないんだろうな?と、そんな風に感じる時があります。「自分が一番辛かった時に、寄り添ってくれた、諦めず支えてくれた。」そういった人間的な関わりができた時、リハビリの仕事の存在価値を感じるし、作業療法士にやりがいを感じる瞬間です。

 

⑤ 家族の喜び

自分が行ってきた治療や関わりが、患者さん本人や家族にどれだけ必要性を感じてもらえたかについては、作業療法士として、何年ものキャリアを積んでも不安になります。

 

 

 

リハビリって、専門的なことが多いから、専門職が良くなったと思えることでも、患者さんや家族にはその効果が伝わりにくい時が、結構あるんですよね。

 

 

 

もちろん、リハビリの評価やデータを示して、「こんなに変わりました」と言っても、家族が気にしているのは、そんなところじゃない。家族が求めているのは、「 実際の生活が、どれだけ変わったのか? 」そこなんです。

 

 

 

入院していると、時々、患者さんの様子を見に来る家族の方が、細かい変化にも気づきやすかったりします。だからこそ、家族から、「最近、よく笑うようになりましたね。」、「表情が明るくなったんですよ。」と言われると、専門職としても、たしかな変化があったんだなと実感するんですよね。

 

 

 

普段の生活が上手くいってれば、人の感情なんて、言葉よりも素直に表情や態度に出るもの。家族からの感謝は、リハビリ効果の実感ややりがいといった点で、素直に嬉しく思います。

 

まとめ

作業療法士のやりがいについて、10年間やってきた中で感じた5つを紹介しました。

 

作業療法士のやりがい
① 何でも屋
② 自分の存在と経験も治療手段になる
③ 人とアイディアの数だけ治療がある
④ 患者さんの喜び
⑤ 家族の喜び

 

もちろん、楽しい時ばかりではないですけれど、自分なりにやりがいを感じられるものがあったからこそ、10年も同じ仕事を続けてこられたんだと思います。

 

 

 

作業療法士の養成校に進学する前は、色々と悩まれる時期ですが、記事の内容が、将来の夢の参考にしてみてください。

 

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