うつ病人の生き方・働き方改革

精神科に行く時に、考えておくべき4つのこととは?

2019/02/04
 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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精神科の敷居が低い時代になってきましたが、初めて精神科に行くとなると戸惑うものです。周りに精神科に行った人もいなければ、精神科の病院やクリニックは、外観からだけでは、中の様子がわからない構造になっていますよね?

 

 

 

僕は、うつ病になり、今まで2ヶ所の精神科クリニックを受診した経験があります。自分の経験から、これから精神科に行く人や付き添うご家族に、精神科に行く抵抗感をなくし、安心して受診できるように、精神科に行く時に考えておくべき4つのことについて説明します。

 

精神科に行く時に考えておくべき4つのこと
1.自宅や職場に近い精神科を選ぶ
2.受診したいと思った瞬間に電話する
3.精神科に対するイメージを捨てる
4.受診前に話す事を決めておく

 

初めて行く精神科について、受診する前にイメージをしておけば、今持っている不安感や警戒心を少なくできますよね。僕は、うつ病で精神科を受診したのですが、何も準備なしに精神科に行くと、症状を改善させる、通院を継続するなどの治療がうまくいかないことにも繋がります。

 

 

 

症状が辛いうちは、精神科医師と話をするのも辛いでしょうし、症状が軽くなってくると、通院することが面倒に思えてきたりします。そこで、精神科の受診に迷っている人に向けて、受診前に考えておくべき4つのことについて、順番に説明していきます。

 


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1. 自宅や職場に近い精神科を選ぶ

風邪などのような誰しもが経験したことがある病気と、うつ病には、大きな違いがあります。これは、どのような精神疾患(精神系の病気)、にも言えることですが、うつ病は治療から、病気が完治するまでに時間がかかります。

 

 

 

僕が初めてうつ病になり、精神科を受診してから、病気が完治するまでの流れは、以下のようでした。

 

電話で初診の予約をする
初めて精神科に行く
うつ病と不安に効く薬をもらう
1週間後に、精神科に行く
さらに、1週間後に精神科に行く
初めての受診から3週間後、うつ症状が軽くなる
1年半の間、1ヶ月に1度、受診する

 

まず、うつ病の薬は、使い始めてから、2~3週間が経過しないと、薬の効果が出てきません。そして、うつ病の症状が軽快してきても、最低で、半年~1年間は薬を飲む必要があります。
参考:患者のための最新医学 うつ病 (患者のための最新医学シリーズ)

 

 

うつ病の症状がひどい当初は、何を優先しても、精神科に受診に行かなければならないと思うはず。しかし、うつ病の症状が回復して、調子が良くなってくると、精神科に行くのが面倒になってくるものです。

 

 

 

身近なところで言えば、健康診断で、「受診、要検査」と言われても、自覚症状がなければ、「面倒だから受診に行かなくても大丈夫か?」と自己判断をするような感覚です。

 

 

 

精神科の医師によると、特に若い20~30代の男性は、うつ病の回復が進んでくると、自己判断で精神科に行かなくなる傾向があるようです。仕事やプライベートが忙しいからでしょうかね?

 

 

 

要するに、何が言いたいかというと、精神科を選ぶ場合には、長い目でみて、自宅や職場の近くにした方が良いということです。生活の動線に精神科があれば、仕事の帰りに受診したりできるなど、治療を途中で止める可能性が低くなります。

 

 

だから、どんなに評判な精神科の病院やクリニックがあっても、わざわざ遠くまで通わなけれいけない場所に行くのなら、自宅や職場の近くの精神科に行くべきだと思います。

 

2. 受診したいと思った瞬間に電話する

「うつ病かもしれない」と思って精神科に行こうとする人もいれば、「不安感がある」「疲れやすい」「眠れない」「食べられない」といった「何かよくわからないけれど、体に異変を感じる」症状で、精神科に行こうと考える人もいます。

 

 

 

はっきり言えることは、「精神科」の言葉が頭をよぎったら、もう受診すべきです。そして、言葉が頭をよぎった時には、予約の電話をしてください。

 

 

 

考えてもみてください。今までの人生で、「精神科に行った方が良いかな?」なんて、本気で考えたことないですよね?「精神科」の言葉が頭をよぎった時点で、心と体が自分を守ろうとサインを出しているです。

 

 

 

ただ、困ったことに、僕はうつ病だったので、日内変動というやっかいな症状がありました。日内変動とは、1日の中で、症状が軽くなったり、重くなったり、症状の程度に変化が生じるうつ病によく見られる症状です。

 

 

 

僕の場合は、午前中の仕事が始まった頃には、気持ちがうつうつ、不安感が強い、頭が重くて働かないなどのうつ病の症状が、仕事が終わる頃には、軽くなっていることも多かったんです。

 

 

 

うつ病の症状が重い午前中は、「受診しよう!」と決意していたのに、仕事が終わり、症状が軽くなってくると、「今日は調子が悪かっただけかな?」、「怠けたいだけだったのかな?」、「もうちょっと様子を見よう」と受診を先延ばしにするような思考が働いて、結果的にうつ病の治療開始が遅くなってしまいました。つまり、無駄に苦しい日々が長くなってしまっていたんです。

 

 

 

仕事に行きたくないと思うのは、誰にだって、時々はあるんでしょうが、毎日、ベッドや布団から起きられなかったり、原因もわからない不安などで頭がいっぱいになり、毎日、苦痛が続くのはおかしいですよね?だから、受診したいと思った時には、とにかく予約の電話をして、とりあえず精神科に受診するための口実をつくることが、実は非常に重要です

 

3. 精神科に対するイメージを捨てる

精神科って、閉鎖的なイメージがありませんか?僕は、2ヶ所の精神科クリニックを受診した経験がありますが、はっきり言って、中に入ってみると、近所の内科と変わりません。

 

 

● 待合室で、週刊誌を読んでいる人います

● 夫婦や家族で、おしゃべりしています

● 会社の上司と一緒に来院している人います(これだけ、特殊かも)

● 受付のお姉さんと世間話している人います

● 診察前に、名前を呼ばれます

● 若者・高齢者がいます

● あなた病人?っていう人もいます

 

 

精神科を受診したことがないと、どんな世界が広がっているか不安になりますけど、想像以上に、他の診療科と同じような雰囲気に包まれています。

 

 

 

うつ病の症状がひどい時、僕は精神科の待合室のソファで仮眠することが、当時の一番リラックスできる瞬間でした。精神科だからと言って、じろじろ人のことを干渉する人はうないですし、人目を気にせず、堂々と昼寝ができるような気楽な場所ですよ。

 

4. 精神科を受診する前に、医師に話す内容を決めておく

精神科に受診することが決まったら、一番重要なことは、医師に何を話すか決めておくことです。僕も、精神科に行く前には、医師に何を伝えるかを毎回決めていました。

 

 

 

精神科の診察は、医師が診療する時間が「診療報酬(国の制度)」で、次のように決められています。

 

【通院精神療法の時間の種類】

① 30分未満

② 30分以上60分未満

③ 60分以上

参考:今日の臨床サポート

 

精神科の初診の場合は、30分以上60分未満、再診の場合は30分未満で、診察が行われることが多いと思います。でも、この診察時間、結構あっという間に過ぎていきます。

 

 

 

精神的な症状の場合、自分の症状を「言葉で説明しなければならない」ところが難しいですよね?骨折や内科系の病気は、レントゲンや血液のデータなどの病気を診断する材料があるので、医師からすれば、診断をつける材料はたくさんあります。しかし、精神科では基本的に問診です。

 

 

 

限られた時間内で、医師に自分の苦しさ、辛さ、症状を伝えることは、難しい場合もあるんですね。「上手く話せなかったら、どうしよう?」と考えると、受診に対して、奥手になってしまうかもしれません。

 

 

 

そこでおすすめしたいことが、精神科の受診をする前に、自分の症状をメモにしておくことです。僕は、初診の時には、小さいメモ帳を片手に自分の症状を医師に伝えていました。

 

 

 

実際に、メモに残して、医師に話した内容は、以下のようなことです。

 

●朝起きられない、夕方から調子が良い
●休みの前日も、休日も、次の出勤日が気になって不安になる
●仕事の日が来るのが怖くて、眠れない
●寝ても、夜中や早朝に目が覚め、仕事が頭をよぎり不安になる
●仕事に集中できない
●四六時中、自分の気分を自分で監視していて、ひどく疲れる
●楽しく思えていた事をしても、常に仕事が気になって不安で憂うつ
●自分がやる事全てが上手くいかないように思え、他人に迷惑をかけているように感じる
●周りの視線が、自分がダメな言動をしているように、監視されているように思える
●何も上手くできる気がしない。成功のイメージが湧かない
●午前中を中心に頭がぼーとする
●新しいアイディアが全く浮かばない、少しでも複雑な事を考えられない
●悲観的な気分に自分から陥ろうとしている気がして、また自分が嫌になる
●食欲が湧かない
●死にたいと思う引用:僕が精神科を受診したきっかけ 迷っていたなら受診すべき

 

 

メモ(言葉)に残す時のポイントは、仕事中にメモを残しておくことです。

 

 

 

うつ病の場合で言えば、一番症状が重い時は、仕事の日に、朝早く起きてから、午前中いっぱいだと思うんですよね。午後になって症状が軽くなってくると、何の症状で一番困っているかを忘れてしまうので、仕事中でも、思ったらメモにしてみましょう。

 

 

 

僕は、朝礼の前、トイレに行った時の個室の中で、メモに残しておきました。うつ病の症状がひどくて、とにかく必死な状況で、時と場所になんて構っていられません。

 

 

 

うつ病と似たような精神的な病気の可能性もありますし、同じ病気だからと言っても、主な症状によって、薬の種類が変わってきます。できるだけ的確に自分の症状を伝えられると、適切な治療に繋がると思うので、精神科に行く前には、限られた時間でどのような内容を話したいか、メモに残して、準備しておけると良いですよ。

 

おわりに

精神科に行くことが決まってからも、精神科の医師と会い、話をするまでは、それ自体が不安で、ストレスに感じるかもしれません。でも、受診を終わってみると、「風邪で内科を受診した後」のようなあっさり感しか残りませんよ。

 

 

 

もし精神科の受診を考えているようでしたら、辛い時の症状をメモに残して、受診に行くと、精神的な症状を説明しやすいです。いっそのこと、メモを渡してしまうのも、ひとつの方法かもしれません。

 

 

 

準備と考えるだけで億劫だと思いますが、ちょっとでいいんです。ちょっとだけ準備するだけで、より自分に合った治療が受けやすくなりますよ。

関連記事:僕が精神科を受診したきっかけ 迷っていたなら受診すべき

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