うつ病人の生き方・働き方改革

リハビリのフィードバックのコツ 自信をつけるには実感に訴える

2019/02/06
 
この記事を書いている人 - WRITER -
たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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リハビリで、できるようになった事をフィードバックしても、患者さんができた事を認めてくれない状況ってありますよね。患者さん自身が、自分でできたと思えないうちは、できるはずの事も、生活の中でやろうとはしないし、指摘したところで『できない』『難しい』と返答されるばかりで、進まない。
患者さん自身で出せた成果に、もっと自信を持ってもらえれば、できる事がもっと増えるのに。なぜやろうとしないの?


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療法士に褒められても、自覚がなければ、成功を実感できない


『できるようになりましたね。』
療法士が、いくら賞賛の言葉を並べて、リハビリの成果をフィードバックしても、患者さん自身に、できた自覚がなければ、成功した体験として実感してもらえません。残念ながら。
フィードバックをした時、患者さんの反応を大きく分けると、2つのパターンに分かれると思います。
① いまひとつ、パッとしない浮かない表情の患者さん
②『できましたね。』と言ってはいるけれども、表情や声が淡々としている患者さん
いずれの患者さんにしても、療法士が賞賛した部分に対して、できたという実感にかけ、自分自身で納得のいいかない状態になっていると思われます。

自分でやれたと実感できるから、自信がつく


患者さんだけではなく、人間は、自分でできた、自分でやれたと思えるから、成功した事に対して自信が持て、実感がないと、他人からいくら褒められても、成功した事実を認識できないんです。
参考
“内在的フィードバックが脳の中で処理されなくては、外在的フィードバックが与えられても、それが持つ意味を解釈することはできない”
運動学習理論に基づくリハビリテーションの実践
要するに、他人が言っても、本人に自覚がなければ、褒められても…ねって事。
だから、療法士は、本人の実感に訴えかけて、自信を持って貰うようにする事が、リハビリのフィードバックのコツだと考えるわけです。

前の自分と比較してもらう


患者さんからしたら、毎日付き合っている体です。できなかった事ができるようになった変化であればまだしも、多少肩があがるようになったり、動作の一部ができるようになっても、なかなかその変化に気づかない場合が多い。
療法士から必要なフィードバックには、『いつから比べて』『どこが』『どうなったか』が含まれていると、患者さんが、自分自身の変化を実感しやすいです。
例えば、僕の担当する患者さんは、ようやく自分で靴が履けるようになりました。でも、足を長い時間挙げておけないので、靴につま先がスムースに入らないと、足を一端床についてから、もう一度靴を履く動作を再開するような状態でした。先週まで。
今週に入ると、靴につま先が入るまで、足を挙げ続ける事ができ、靴を履く動作で疲れるような様子もなくなりました。
僕がしたフィードバックは、『○○さん、先週は靴を履く時に、疲れて何度も足を床については、靴を履く動作を繰り返していましたね。』『だけど、今週は靴が履けるまで、ずっと足を挙げ続けられ、履けた後も疲れなくなりましたね。』というもの。
患者さんの反応としては、「あ?そう言えばそうだね。」と言いながら、何度か足を挙げて、マジックテープを着け外ししてみたり。自分の足の上がり具合を再確認しているようでした。
靴が履けるか、履けないかまでの変化はわかりやすい。でも、靴の履き方の質まで考えると、変化を明確に示さないと実感にかけ、自分でやれたという自信に繋がりにくいと思うんです。ビデオフィードバックという言葉がありますが、動作を事前に撮影しておいて、変化が出てきた時に、映像を見せるのも、わかりやすく患者さんの実感に訴えるフィードバック方法です。

まとめ


リハビリのフィードバック方法のコツとして、患者さんの実感に訴えかける必要性について書きました。実感を伴わないフィードバックでは、療法士がいくら賞賛しても、患者さんが自分でやれたという自信を持ちにくいと思います。
患者さんに、自分でやれた実感を持って貰う為には、『いつから比べて』『どこが』『どうなったか』を明確にして、フィードバックしていけると良いと思いますよ。

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