うつ病をきっかけに新たな生き方を模索する人のためのブログ

うつ病で人生が終わったと思うには早すぎる

2019/03/03
 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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うつ病になってから、自分の将来について考えると、悲観的な未来しか浮かばない。悲観的な未来しか浮かばないから、「自分の人生は終わった。」ように思えてしまうことが、多いのではないでしょうか。

 

 

 

僕は、うつ病と診断を受けて、8ヶ月が経ちます(※ちなみに、再発者です)。うつ病が回復してくると、「自分の人生は終わった。」と考えていたこと自体が、うつ病の症状からくる思考だったように思えます。でも、うつ病と診断を受けて間もない頃は、自分の人生に、希望を持てない気持ちでいっぱいでした。

 

 

 

「今は、休む時期だよ。」という家族や友人からの温かい言葉も、悲しいことに、ただの気休めにしか聞こえません。だって、うつ病で働けない上に、貯金は決して多くないし、その上、住宅ローンという借金を背負っている。いつまともに働けるかもわからない状況で、収入が途絶えてしまったら、「人生が終わった」と思えても無理はないですよね。

 

 

 

それに、「うつ病は、脳の病気だ。」、「調子が悪いのは病気のせいだから、マイペースにやっていこう…」と自分に、言い聞かせても、どこか自分が甘えているだけのような気がして。甘えているだけの今の自分では、この先の人生を生きていける自信が湧いてこなかったり。

 

 

でも、うつ病になって、本当に人生は終わったのでしょうか?

 

 

 

僕は、うつ病になってから、ずいぶんと人生観が変わりました。正確に言うと、自分が生きていくために変えざるを得なかった部分が大きいんですが、うつ病で立ち止まったことをきっかけに、今までとは違った人生観を持つようになったんです。


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うつ病になって、なぜ人生が終わったように感じているの?

うつ病になって、人生が終わったように感じている原因はなんでしょう?

 

 

うつ病と診断されたから?

仕事をしていないから?

収入がないから?

周りが離れていくから?

自分は、ただ甘えている人間にしか思えないから?

 

 

うつ病の症状が不安定な時には、どれも自分に当たっているように感じられますよね。でも、「自分の人生は終わった。」と考えるには、うつ病のことをよく知ってからでも遅くはないはず。

 

 

 

ちょっと、小難しく見えるでしょうが、以下は、うつ病者の思考回路の悪循環を図式化したものになります。

 

 

※引用・一部改変:尾崎紀夫(名古屋大学教授、2010).社会復帰に繋げるうつ病治療:真のrecoveryを目指して,精神神経学,112,1052.

 

 

うつ病には、色々な考え方があるけれど、最近の研究では、うつ病の時には、病気の症状で、頭(脳)の働きが悪くなっていることは間違いないようです。

 

 

 

働きが悪くなっている脳で色々と考えるから、どんなことでも、「悪い方に」、「悲観的に」、「自分が傷つくように」考えてしまい、自分の人生が終わったように感じさせている原因になっているんでしょうね。

 

 

 

僕は、本当にしょぼい思考回路に陥っていました。ちょっとしたことでも、「自分なんかは、死んだ方がいい」と考えることが多かったんです。例えば、うつ病の診断を受けてから2ヶ月くらいの頃、僕は、燃やせるゴミの捨て方について、妻から指摘を受けたことがありました。

 

 

 

我が家では、普段、スーパーの袋に燃やせるゴミをまとめているんですけれど、その日はゴミの量が多かったので、僕はスーパーの袋ではなく、45リットルのゴミ袋を使おうとしたんです。

 

 

 

その時に、妻から、「もったいなくない?スーパーの袋でいいじゃん。」と指摘を受けて、僕は、「自分のような人間は、死んだ方がいい」と思ったんです。働けていない自分が、家事でも、家族の役に立てず、むしろ、家事の邪魔をしたように感じられて、自分が無価値に思えてしまったんですよね。

 

 

 

暗い話をするつもりはないんですが、つまり、うつ病は、思考回路がそのくらい極端に、悲観的になってしまう病気だということです。

 

 

 

うつ病の診断を受けて8ヶ月が経ち、回復してきた今の頭なら、妻から同じ指摘を受けたとしても、「文句があるなら、自分でやれよ!」と言い返して、夫婦ゲンカくらいできるはず(※元々、小心者なので、ケンカをする自信はない)

 

 

 

 

悲観的な思考回路になっていたら、何を考えても、自分の人生に希望を持ったり、自分に自信を持つことは難しいんです。それが、うつ病という病気だと思います。

 

 

 

こうやって病気について知っていくと、うつ病になって、人生が終わったと思うには早すぎますよね?

 

うつ病で立ち止まって考えた時に、変わっていった人生観

うつ病になったことは、自分にとって一体何なのか?

 

 

 

それを決めるのは、あなた自身ですが、僕には、うつ病が、人生を振り返ったり、これからの生き方を考える機会になりました。うつ病を通して、自分の人生観が変わったんです。

 

 

人生観(じんせいかん)とは、人間ひとりひとりが、自分自身の人生や人間全般の人生について抱く諸観念のこと。人生の見方。人生についての理解・態度。引用:wikipedia

 

 

人生観というと、なんだかとても壮大なテーマなような気がしてきますが、かみ砕いて言うなら、僕が変わったと思う人生観は、「時間の使い方」と「働き方に対する考え方」のことなんです。

 

 

① 時間の使い方

 

 

僕は、大学を卒業した時から、ずっとサラリーマンをしていました。サラリーマン人生しか知らなかったので、僕の中では、働くということは、1日8時間を会社で過ごし、週に5回は、会社に行くことだったんです。家族も、友人も、もちろん同僚も同じ生活をしていましたから、自分もそうやって生活をすることに疑いを持つ余地がありませんでした。

 

 

 

健康な頃は、エネルギーが有り余っていましたし、4時間睡眠だろうと、6連続勤務になろうと、1日8時間勤務に耐えきることができました。

 

 

 

ところが、うつ病になってからは、1日8時間どころか、会社に半日でもいることが苦痛に感じるようになったんです。会社にいることが苦痛なだけに感じるようになってはじめて、「何で必ず8時間も会社にいなければならないの?」と、自分の時間の使い方に疑問を感じるようになってきました。

 

 

 

苦痛に感じる場所で、誰かのために仕事をしなければならない状態は、とてもめんどくさいですし、自分の人生の時間を浪費しているようにしか感じられなくなってきたんだと思います。そこで、僕は、自分の時間の使い方に対する考えが変わったんです。

 

 

 

苦しいなら、楽をすればいい

めんどくさいなら、やらなければいい

その分、楽しめることに時間を使いたい

 

 

 

僕は、働くこと自体は結構好きです。お金を貰うと「達成感」を感じますし、他人のために何かを成し遂げると、あったかい気持ちになれるからです。仕事をしていると、生活にも張りが出ますし、生きている限りは、何か生産的に仕事がしたいなって思っている人間です。

 

 

 

要するに、何が言いたいかというと、僕にとっては、仕事ができれば方法は何でもよくて、わざわざ苦しくて、めんどくさく感じることに、自分の大事な人生の時間を費やしてまで、仕事をする必要はなかったんですよね。

 

 

 

仕事をしてもらうお金は、好きなことをやるための手段ですし、他人から感謝をされる仕事は、この世にいくらでもあります。そう思えるようになってきたからこそ、時間が拘束されるサラリーマンではなく、自由に時間が使える仕事をしたいと思うようになったのかもしれません。

 

 

② 働き方に対する考え方

 

 

このブログでは、何度か紹介させてもらいましたが、僕は、うつ病になる前、10年間、リハビリの仕事をしていました。作業療法士というリハビリの国家資格を武器に、患者さんや施設の利用者さんに、リハビリを提供する仕事です。

 

 

 

元々、リハビリの仕事に就こうと思ったのは、高校2年生の時に、足を骨折して、自分がリハビリを受けたことがきっかけです。ただ、自分がリハビリの道に進もうと決意した理由は、お世話になったから恩返しがしたいとか、そんな善意からではなくて、高校で進路を決める時に、他に興味が持てる仕事の選択肢がなかったんですよね。

 

 

 

考えてみれば、本当にやりたかったかどうかさえわからない仕事について、国家資格までとり、10年間も経験を積んでしまったものだから、他の業界で働く自信や自分が他の業界で働いているイメージが湧かなくって、自分が働いていた業界を飛び出す勇気が持てなかったんです。

 

 

 

うつ病になってからも、最初はリハビリの仕事を続けるしかないと思っていたんですが、僕は、やむなくリハビリ業界で働けなくなりました。リハビリの仕事と言っても、特殊な仕事ではなくて、基本的には、接客業です。

 

 

 

 

接客業だから、仕事の中核は、他人とコミュニケーションをとることなんですけれど、うつ病になってからというもの、患者さんやスタッフとコミュニケーションをとることが何よりも辛く感じられ、会社で浴びる他人の視線は、恐怖でしかありませんでした。

 

 

 

他人と話をしていても、自分が相手に不快感を与えているような不安感が湧いてきて、周りからは、「自分が不快感を与えているんじゃないだろうか?」という状況を常に監視されているような気がしてきて、会社にいる時は、常に不安と恐怖がつきまとっていました。

 

 

 

 

そういう訳で、不安と恐怖でしかない会社という環境から、逃げ出さずにはいられず、僕は、リハビリ業界をやめ、対面的に他人と関わらなくても良いwebライターに転職したんです。

 

 

 

別にwebライターでなくても良かったんじゃん?で思われるかもしれまんせんが、僕の場合は、うつ病急性期でも、文章(その時はブログ)だけは書けていたんですよね。それが、文章を書くのが楽しいっていう自分にとっての証拠だと思っています。

 

 

 

そして、一端、自分が長く働いた業界を飛び出してみると、よくわかったことが3つあります。それは…

 

 

 

気持ちがあれば、他の業界でも働ける

 

資格は、お金を稼ぐか、自分を高めるための単なる手段でしかなかった

 

働き方が変わっただけで、人生は終わらなかった

 

 

 

 

同じ仕事を続けた経験が長いほど、もう他に働ける方法がないように感じているはず。働けず、収入を稼ぐ見通しが持てないと、「人生が終わった」ように感じられてしょうがないと思うんですよ。

 

 

 

 

今までと、同じような働き方はできないかもしれません。働き方を変える時には、色々な気持ちの葛藤がありますが、経験がなくても、資格がなくても、気持ちさえあれば、どんな業界でも働けるもんです。

 

 

 

 

うつ病になって立ち止まり、人生観を見つめ直したからこそ気づく、これからの自分の働き方・生き方があるのではないでしょうか。

 

まとめ

まとめると、

 

うつ病になると、自分の将来や人生を悲観的にしか考えられなくなる

うつ病で脳が働きにくい状態で、人生が終わったと思うには早すぎる

うつ病になって、自分の人生観が変わった

1) 自分の楽しいことに、時間を使いたい

2) 働き方が変わるだけで、人生は終わらない

うつ病になったからこそ気づく、自分の働き方・生き方がある

 

 

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