うつ病で無理をしないためには、「あきらめること」も必要だった

何かやらないと、いけない気がする…
でも、どうしても動く気分になれない…
うつ病の症状からなのか?調子が良くなってきても、気力が湧かない時ってありますよね。動く気力が湧かけない時ほど、気持ちが焦って、無理をしてでも動こうとしがち。それで、行動できるようならいいんでしょうが…。
たいていの場合、無理をして動こうと思っても、行動できず、何もできない自分に、自己嫌悪するもんです。何か行動したからこそ、気力が湧いてくる時もありますが、何をしたって気力が湧かない時もありますよ。
うつ病では、気力が湧かない時に、「あきらめること」も必要だと思うんです。無理をしようとして、結局、動けなかった時には、自己嫌悪になって、自分を傷つけかねません。
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うつ病になって、無理をしたくなる2つの理由
うつ病になると、自分が思ったように動けないのに、無理をしたくなる時って多いです。疲れやすいのに、動きすぎたり、家族の目を気にして、やりたくもないことをやってみたり。
無理をしている時って、「自分の意思」というよりも、「何か別のもの」に、気持ちが焦らされるように感じません?僕は、「何か」に焦らされるように感じ、無理をして行動している状況が、辛く思えたので、自分が無理をしたくなる理由を考えたんです。
なぜ、無理をしたくなるのか考えてみると、2つの理由に気づきました。
① うつ病になる前の自分と、比べている
うつ病になる前は、色々なことができました。散歩をしても、家事をしても、疲れを感じなかったですし、1日にできる仕事量も、今より多かったです。
僕は、うつ病になる前、週5日間、会社に勤務していました。会社から、帰ってきてからも、家事に育児に、奔走することができていたんです。昔の自分の姿を記憶しているから、うつ病になって動けなくなった自分と比べて、「本来、自分はもっとやれるはず!」って思えてくるんですよね。
② 何かしないといけない使命感がある
うつ病になってからは、仕事どころか、家事もまともにできない日が多くなり、自分に「お荷物感」を感じることが増えました。特に、家族には、世話になっている申し訳ない気持ちがあるので、何かをしていないと、家族に迷惑をかけているだけのような気持ちになるんです。
元々、生真面目な性格だと、なおさらではないでしょうかね?「誰かのために、何かをやっていない」と、自分がダメな人間のように思えるので、動けない時にも、何かしないといけない使命感にかられるんです。
無理をしようとしたところで、何もできない
僕は、うつ病が回復してきてから、気分が落ち込んだり、不安や焦りを感じたり、気力が湧かない時などの対策として、色々なことを行ってきました。
例えば、不安や焦りを感じた時には、認知行動療法や呼吸法を行って、気分を落ち着かせたり、自分を傷つける考え方を変えたりすることができるようになりました。また、眠りやすい環境を整えたり、運動をしたりして、生活リズムを安定させることができました。抗うつ薬も効いてきたようで、うつうつした気分が、うつ病になった当初よりもなくなってきた自覚があるんです。
ただ、色々行ってみたところで、どうしても、動く気力が湧かない時があります。
うつ病の回復や治療では、「行動するから、気分が変わる」、「行動するから、気力が湧く」といった考えもあるようですが、全く気分があがらない、自分ではどうしようもない無気力状態もあると思うんですよね。
うつっぽい気分ではないのに、何もしたくない空っぽな状態。動く気力が湧かない無気力状態では、無理をして何かをしようと思っても、動けないでしょうし、動けたところで、集中力が続きません。
だから、無気力状態になっている時は、何かをしようと無理してあがくよりも、あきらめて休んだ方が、結果的に、気力が湧きやすいように思うんです。
生活リズムを整えても、薬を飲んでも、認知行動療法をやっても、呼吸法を取り入れても、何をやっても、気分があがらない時はあるよ。
何をやっても気分があがらない時は、いさぎよく休んだ方が、結果的に、気分があがってくる気がする。
うつ病では、そういう「あきらめ」は大事だね。
— うつ病ブロガー たぐ (@tagweblog) 2018年11月21日
焦って、無理をするよりも、「何もしない日」と割りきる
動く気力が湧かないのに、無理をしてでも動かなきゃいけない気持ちになる時は、「今日は、何もしない日」、「1日休み」と、割りきって休んだ方が良いです。
休む時には、中途半端に休まないことがポイント。例えば、youtubeを見ながら、何か考えごとをしている状況を「休む」とは言いません。
一端、何かをしようとすることはあきらめて、思いっきりダラダラした方が、気力が湧いてきやすいですし、しっかりからだを休ませることができますよ。