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うつ病持ちのwebライターが、3ヶ月間ライターを続けてわかったこと

2021/10/07
 
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webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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うつ病になって会社を退職すると、もうサラリーマンとしては、働きたくないなって気持ちになるものです。

決まった時間に通勤し、基本的に体調が悪い中で働くサラリーマン生活は、うつ病持ちにとっては、拘束されている気持ちでいっぱい。

でも、ずっとサラリーマンを続けてきたから、今さら他の方法で働く自信もなければ、特別なスキルもないし…。

webライターなら、在宅ワークで自分にもできそうだと思えても、生計を立てられるくらいに、お金を稼ぐ自分の姿って、想像できませんよね。

僕は、うつ病と診断を受けて、7ヶ月。サラリーマンを辞めて、webライターになり、3ヶ月が経ちました。

先に収入の話だけしておくと、素人がwebライターを始めると、3ヶ月が経つ頃には、2~3万円が稼げるようになります。

webライターとしての収入は、まだお小遣い程度ですが、始めて3ヶ月も経つと、フリーランスを始めた当初には、知り得なかったことや稼いでいくためのノウハウが、得られるようになってきました。

会社を辞めて、フリーのwebライターになるかどうかは、個人の問題ですが、新しい道に進もうとする時は、とても勇気が必要です。

だから、webライターを3ヶ月続けてみて、僕がわかったことについて、記事にしました。

たぐ
少しでも、フリーランスで働くイメージに繋がれば嬉しいです。

webライターの自由な働き方は、うつ病持ちに向いている

サラリーマンをしていると、1ヶ月に何十万と稼げます。

それが突然、フリーランスになって収入が2~3万円に減る。

子どもがいるし、住宅ローンが残っている状況で、2~3万円を稼げても、将来的に、webライターで生計を立てていくイメージは湧かないですよね。

でも、うつ病持ちのwebライターには、収入が減るデメリット以上に、いいことがあるんです。

それは、療養しながら、自分のペースで働けること。

僕には、サラリーマンとしての働き方を否定するつもりは、全くありません。

それどころか、「サラリーマンの働き方が、自分にはできない」とさえ思っています。

体調が悪くても、会社のリズムに合わせて行動しなければならないし、対人的なコミュニケーションにはストレスしか感じないし。

無理して会社勤めをしていたら、不安や焦燥感といったうつ病の症状が、悪化していくことを自覚できました。

「このままじゃ、また動けなくなる」と思い、それが、僕がサラリーマンを辞めたきっかけです。

僕が1番に考えていることは、無理をしながら仕事を続けて、元のような、ベッド上で、全く動けない生活にだけは戻りたくないということです。

サラリーマンを続けて、一時的に、収入を維持でても、長い目で見た時に、また同じうつ状態に戻ってしまうことを考えたら、収入が少なくても、とりあえず、自分が楽しく活動し続けられる環境で働ける方が、よっぽど魅力的に感じられたんです。

webライターは、基本的に、パソコンとだけ向き合って仕事をしています。

クライアントとのやり取りも、テキストだけのやり取りのことが多いですし、働く場所や時間も、自宅やカフェで、自分の体調を見ながら自由に働けています。

何からも拘束されていない自由な働き方は、まさに「療養しながら働いている」って感じで、うつ病持ちには、向いていると思います。

webライターを3ヶ月続けて起こること

「なじみのクライアント」ができる

僕は、クラウドソーシングサービスの「ランサーズ」を使って、webライターの仕事をしています。

仕事の受注先を増やすと、頭がこんがらがって働かなくなるので、今は、まずランサーズで実績を積んでいこうと考えています。

初めてランサーズで、webライターの仕事を行った時は、2000文字の記事を書いて、500円(1文字0.25円)の報酬でした。

次に、行った仕事は、2000文字の記事を書いて、200円(1文字0.1円)でした。

webライター3ヶ月目の今考えると、「なんだ、このクライアントに搾取された感がある低報酬は?!」と思えるのですが、webライターを始めたての頃は、記事を書く報酬の相場もわかりません。

記事を書く報酬の相場というものは、色々なクライアントと仕事をしていくうちに、段々とわかってくるもんです。

「これは、労力に対して、報酬が安すぎる」、「報酬が安いけれど、継続して仕事がもらえそうだ」、「報酬はいいし、仕事が継続してもらえそうだ」など。

僕は、3ヶ月が経った頃に、ようやく1社、「なじみのクライアント」ができました。

ここで言う「なじみのクライアント」とは、毎月、一定数の仕事を発注してくれるクライアントのことです。

ツイッターやインターネットで情報収集していると、稼げているwebライターは、大体、報酬が高い「なじみのクライアント」を抱えています。

もちろん、webライターとしての技量や営業努力による結果だと思いますが。

「なじみのクライアント」ができると、クライアント側から仕事を発注してくれるので、記事を書くことだけに時間を使うことができるようになります。

ランサーズで言えば、webライターになり始めの頃は、クライアントに提案(営業)をして、自分の提案が採用されれば、仕事ができる形になります。

だから、記事を書く以外のことに時間を奪われて、報酬に結びつくような仕事ができないということも多いです。

僕はまだ1社ですが、webライターとしての収入を増やしていくには、報酬の良い「なじみのクライアント」を作っていく必要がありそうですね。

文字単価の高いライターの仕事がくる

「文字単価が高い」という言葉は、ライターのブログやツイッターを見ていると、よく飛びかっている言葉です。

「文字単価」というのは、1文字につき、いくら貰えるかということです。

いくらからが、「文字単価が高い」かは、そのwebライターの仕事の経験値や価値観によって違ってきます。

僕の場合、ランサーズのプロジェクト案件で言えば、「文字単価1円」は当たり前。1.1円以上であれば、「文字単価が高い」と考えるようなひよっこレベルです。

時々、ランサーズに登録しているアカウントには、webライターの仕事依頼が、クライアントから直接メッセージで届きます。

ツイッターをやっていると、DM(ダイレクトメッセージ)でも、仕事の依頼がきます

最初に、クライアントから提示された仕事は、文字単価が0.4円。

次に、別のクライアントからメッセージが届いた時に提示された報酬は、0.8円でした

そして、ライターをはじめて3ヶ月が経ち、全然知らないクライアントから、文字単価1.5円の仕事をもらうことができるようになったんです。

クライアントが、何をもとにして、仕事の依頼をしてきたかはわかりませんが、webライターの経験値を積んでいくと、クライアントから仕事の依頼を直接もらえるようになる確率が高くなります。

それは、自分のプロフィールに、webライターとしての実績をかけるようになってくるからです。

プロジェクト案件を○件やった、タスクを○件やったなど。webライターの実績がついてくると、クライアントの信頼を得られやすいので、仕事を依頼してもらいやすくなります。

考えてみれば当たり前で、webライター未経験者と100記事分の仕事をしている人では、どう考えても後者の方を選びたくなりますよね。

フリーランスにとって、営業に時間と労力をかけなくていい状態は、記事を書く時間、家事や趣味にあてられる時間が増えるので、とても楽な状態が作れます。

時間と労力は、自分が思ったように使いたいですし、エネルギー量の少ないうつ病持ちなら、なおさら効率的に収入を得られるようになりたいですよね。

得意ジャンルがわかってくる

webライターを始めた頃は、「自分に、他人様が読む記事を書けるのか?」と疑問に思いますよね。

僕も、webライターを始めた頃は、結婚や育児についてなど、実際に体験した経験談で、カジュアルな雰囲気の記事しか書けませんでした。

それが、3ヶ月間で、少しずつライティングの経験値があがってくると、書けるジャンルが増えてきたり、自分の得意ジャンルがわかってきます。

そんなところが、得意ジャンルではないかと思うんですよね。

ちなみに、僕の得意ジャンルは、「医療・福祉」です。

ランサーズのプロフィールには、「厚生労働省・東京都福祉保健局など、公的機関の情報を収集。読者が読みやすいように、専門用語を一般用語で解説することが得意。」といった感じに、堂々と公言しています。

元々、僕は作業療法士というリハビリの国家資格を持ち、医療・福祉に、経験と興味がありました。

だから、医療・福祉のテーマの仕事があると、なんとなく書いてみたい気持ちにかられて、医療・福祉ジャンルの仕事をたくさん引き受けるようになっていたんです。

仕事を引き受けているうちに、医療・福祉のジャンルなら、報酬に関わらず、新しい知識や世界を知ることを楽しみながら、記事を書いている自分に気づいたんです。

webライターに関わらず、自分が楽しく感じると、必死に調べたり、誰かに伝えたくなるの人間ですよね?

特に、僕はうつ病になってから、「楽しくないことが続かない」んです。

楽しくないことは、活動するモチベーションを下げられます。

無理して楽しくもない記事を書いていると、作業効率も悪くなるし、記事を書くことをノルマに感じると、日常生活も、ノルマ達成のことばかり考え、段々うつうつしてくるんですよね。

たぐ
これは、サラリーマンも一緒かな。

だから、最初は得意ジャンルがわからないんですが、うつ病持ちでwebライターを仕事にしていくなら、得意ジャンルを見つけて、ワクワクして書ける記事を積み重ねていくことが重要だと考えています。

書く速度があがる

文章を書く経験が少ないと、急に文章を書けと言われても、文章自体が書けないか、書くことに時間がかかります。

書くことが難しく感じると、うつ病で折れている心が、砕かれたような気持ちになるかもしれません。

webライターを続けていると、文章を書く速度があがっていきます。

書いた記事の数が増えていくと、記事のテーマを見て、頭の引き出しからアイディアを出し、文章に起こすまでの流れが早くなってきます。

webライターを始めて3ヶ月、僕はプロジェクト案件を18件、タスク案件を100件、実績として行いました。

1案件のほとんどが1000文字を超えているので、合計文字数は、最低でも118000文字(原稿用紙295枚分)をこなしたことになります。

文章の質は、ライターの経験値を積むことで培われていきますが、書く速度に関しては、数をこなしていくと、確実に早くなっていきます。

僕は、当初、1000文字の記事でも1時間くらいかかっていましたが、いまであれば20分かかりません。本当に早いライターは、1000文字を10分もあれば書ききれるようですよ。

webライターとしてのプロの自覚が芽生える

僕は、サラリーマンの10年間、病院や施設(老人ホーム)で働いていました。

仕事の内容は、簡単に言えば接客業務。

入院や入所している方に対して、リハビリを提供する仕事をしていました。

10年も接客業を行っていると、いざwebライターの仕事をし始めても、本業なのに、どこか片手間でやっているような気持ちが拭いきれませんでした。

「こんな感じの記事でいいのかな?」、「まぁ…これでいっか?」といった具合に、最初は、記事の完成度にこだわりがなく、記事を書く時の真剣味に書けていたんです。

でも、webライターも仕事ですから、お客さんのことを考える必要があるんです。

僕は、webライターにとってのお客さんは、2人いると考えています。

1人は仕事をくれるクライアント、もう1人は、そのクライアントのサイトやブログを見ている読者さんです。

適当に記事を書いたり、クライアントが心配するくらい何も報告をしなければ、クライアントからの信頼を失いますし、信頼を失えば、仕事がこなくなりますよね。

また、記事を書いている中で、読者に少しでも役に立たない記事を公開するなら、webライターをやっていることが、迷惑にさえなり得ると感じるようになったんです。

自分がインターネットで検索をした時に、せっかく読んだ記事が何の参考にもならなかったら、時間を浪費したと思えてしまう気持ちと一緒です。

それからは、webライターとして、情報を提供する立場にあるなら、どこまでも、読者のことをイメージして、かつクライアントのサイトやブログに抱いている思いを大事にしながら、記事を書くようになりました。

まとめ

うつ病持ちとして、webライターを3ヶ月続けてわかったことをまとめると…

① webライターの自由な働き方は、うつ病持ちに向いている

② webライターを3ヶ月続けると、「なじみのクライアント」ができる

③ 文字単価の高い仕事の話が、クライアント側からくる

④ 得意ジャンル(自分の売り)がわかってくる

⑤ 書く速度があがる

⑥ webライターとしてのプロの自覚が芽生える

サラリーマンを辞めるかどうかは、人生の転機になるくらい大きな出来事です。

でも、このままうつ病の症状に苦しみながら、会社勤めをするなら、1度、webライターとして働いてみた方が、自分の人生の時間を有意義に使えるかもしれません。

他人が干渉する問題ではないですが、1度サラリーマンを辞めたところで、人生が終わるわけではないです。

自分に合った優しい生き方を選びたいですね。

この記事を書いている人 - WRITER -
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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Comment

  1. なな より:

    私も仕事をやめたばかりの頃は、Webライター(かっこよく言えばw)をしていました。
    でも、クライアントからのお願いで文字数が1000→3000に増えた瞬間書けなくなってしまって結局やめてしまいました。(文字単価は結構良かったんですけど…)
    今なら、「ブログのお陰で書くことには慣れたはずだし、またやろうと思えばできるんじゃないかな~」とも思いますが、またできなくなってしまうんじゃないかという不安の方が勝ってしまいなかなかクライアントに連絡できていません。
    と言っても、今は動画編集のお仕事をもらっているのですが……実は今それも長くお休みをいただいています。

    不安に思うことはたくさんあるのですが、たぐさんのブログを見るたび、なんというか何かに包まれているようで安心します(笑)
    私もたぐさんみたいに情報発信と誰かの何かの助けになるような活動ができるように頑張りたいと思います。

    次回の更新も楽しみにしています(^^)

    • たぐ より:

      コメントありがとうございます。

      率直に、「動画編集」をやっていたなんて、スゴイじゃないですか?!

      僕は、素人レベルで、友人の結婚式の動画編集をしたことはありますが、
      仕事となると、勇気を持って「やります!」というレベルには、
      達していませんね(^^;)

      何と言いますか、直感的に感じる『自分のペースとタイミング』は、
      結構、重要だと思っています。

      おそらく、ブログを書き続けている〝ななさん〟なら、
      3000文字、いけると思いますよ。

      ただ、少しずつ不安を拭い去りながら、
      自信をつけて段階的にやっていくスタンスは、
      うつ病人には、必要なのかもしれません。

      何かに迫られて、焦って、抱え込んで、不安になって、
      なんだかよくわからなくなっちゃって、
      気づいたらベッド上生活。

      一概には、言えませんが、
      うつ病人は、この過程を通っているはず。

      だから、自分が無理だと思えばやらなければいいし、
      その恐怖心よりも、好奇心が勝ったら、
      やってみるように、
      今の僕は、自分をコントロールしています。

      ちなみに、「もう無理!」と思って、
      1度、クライアントから受けた仕事を途中で断ったことがあるんです。

      そのクライアントからは、
      メッセージと評価で、めちゃめちゃに言われました。笑

      うつ病の状態によっては、そういったダメージが、
      さらに症状を悪化させるかもしれないですし、
      直感に従い、手探りで、ゆっくりやっていければと思うんですよね。

      いつもブログを見ていただき、ありがとうございます。

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