うつ病人の生き方・働き方改革

うつ病の揺り戻しを知ってる?回復期の不安感や無気力の要因

2019/02/21
 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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うつ病の回復期に、うつ状態がぶり返してくる状態を「揺り戻し(ゆりもどし)」と言います。

 

 

 

うつ病の症状が安定してきたかと思っていた矢先に、不安感や無気力感に襲われると不安になりますよね。でもこの揺り戻しは、うつ病が回復していく過程ではよくあることなんです。

 

 

 

僕は、うつ病の診断を受けてから1年が経ちますが、やはり時々うつ状態がぶり返してきます。突然の不安感や無気力が、うつ病が回復する過程で起こりやすいものだと知っていれば、気持ちが動揺しなくてすみますよね。

 

 

 

また、なぜ「揺り戻し」が起こるのかについて知っておくと、うつ病と上手く付き合いながら療養をしていけると思うんです。そこで、うつ病の揺り戻しについて、論文で調べた内容や自分が体験したことについて説明します。


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うつ病の揺り戻しは、からだが持っている性質で起こる

うつ病の揺り戻しは、人間のからだが持っている「恒常性(こうじょうせい:ホメオスタシス)」という性質によって起こります。恒常性というのは、からだの中を一定の状態に保とうとする性質のことです。

 

 

 

例えば、体温、血圧、心臓の拍動、呼吸の回数など。そもそも人間のからだには、意識をしなくても生きていくために必要な状態を保とうする働きが備わっているんです。

 

 

 

うつ病の場合ではある程度回復すると、からだが一端元の状態(うつ状態)に戻ろうとします(揺り戻し)。だから、うつ病になると右肩上がりに順調に回復していくのではなく、良くなったり悪くなったりをくり返しながら回復していくんです。

 

 

 

うつ病の揺り戻しについては、こちらの論文の説明がもっともわかりやすかったので、以下を読んでみてください。

 

病気がよくなろうとすると、それを引き戻しにかかる力がはたらく。(中略)

これは別に不思議なことではなくて、心も体も現状を維持しようとする力が非常に大きいからです。ホメオスタシス(恒常性)という言葉がありますが、そういうことです。それゆえの揺り戻しですね。(中略)

回復に向かう変化のときには、「必ず揺り戻しがある」ということを念頭におきながら眺めていく方がいいでしょうね。(中略)

一気に回復する人もないではありませんが、揺れながら回復していくほうがふつうでしょう。

引用・参考:中井 久夫(2006).回復期は、からだに注目 精神看護 9(5),72

 

うつ病の揺り戻しは、からだが持つ「恒常性」によって起こる

からだを一定の状態に保つ「恒常性」は、人間なら誰にでも備わっています。からだに色々な変化が起こっても、自分が安定した状態を保てるように恒常性が勝手に働いてくれるわけです。

 

 

 

そこで知っておく必要があることは、うつ病になったからだの「安定した状態」とは、「うつ状態」のことを言うそうなんです。つまり、うつ病が回復してくると、からだは安定していた状態(うつ状態)に戻ろうとして、結果的に、良くなったり悪くなったりをくり返して、徐々に回復していくようになります。

 

 

たぐ
下の図のようなイメージです。

 

 

 

 

「うつ病は良くなったり悪くなったりをくり返し回復していくから、焦らないことが大事」とよく言われるのは、病気の特徴だけではなく、こういったからだの仕組みも背景にあるんでしょうね。

 

うつ病の揺り戻しがきた時は、ゆっくり休む

「揺り戻し」が起きた時には、ゆっくり休む方がいいでしょう。人間のからだの性質上、一時的にうつ状態に戻っているだけなので、あがいても仕方がありません。「元に戻ってしまったんじゃないか?」と不安になって無理をすると、かえって状態が重くなった時の方が僕は多いです。

 

 

 

僕の場合は、「揺り戻し」が起きた時には、ゴロゴロしながらYoutubeを見ています。揺り戻しの時は、うつ病で寝たきりの時期にできていたことが、からだに負担が少ないんではないかと思っています。試しに家事をしたり、自宅で仕事をしたりしたこともありましたけれど、頭は働かなかったですし、作業が億劫に感じられるだけで辛かったです。

 

 

 

「揺り戻し」が起きた翌日か、翌々日は、いつも通りに動けるようになっています。「本当に、なんだったの?あの不安感と無気力…」という感じで呆気にとられるくらい、元の安定した生活へと戻れると思いますよ。

 

 

 

ただ、自分の主治医に聞いてみると、1週間~2週間にわたって体調が戻らないときは相談した方がいいみたいです。うつ病の状態が悪化していたり、薬の副作用だったり、色々なことが原因で体調を崩している場合もありますからね。

 

まとめ

うつ病の揺り戻しで一時的に体調が悪くても、不安になりすぎることはないと思います。うつ病ではよくありがちなことで、からだが持っている本来の性質が影響しているものだと知っていれば安心ですよね。

 

 

 

不安で焦って無理をするよりも、その日はゆっくりと好きなように休んだ方が、揺り戻しからの回復が早いことが多いですよ。体調が悪い時は、ゆっくり休んでくださいね。

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