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在宅就労支援とは?自宅で職業訓練ができる就労移行支援サービスを紹介

2021/10/07
 
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webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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就労移行支援サービスを利用したくても、事業所に通所するのは大変です。

病気や障がいにより人ごみが苦手だったり、外出が難しかったりすると就労移行支援事業所への通所を躊躇したくもなるでしょう。

在宅就労支援は、自宅で職業訓練ができる就労移行支援サービスです。

一般的な就労移行支援サービスに比べると、通所の必要がなく自分のペースで仕事復帰に向けたトレーニングがおこなえます。

ここでは、自宅で職業訓練するメリットを解説しながら在宅就労支援でおこなう訓練内容について紹介します。

在宅就労支援とは?

「在宅就労(在宅就業)」とは、企業と雇用関係を結ばずに自宅で働くことを言います。

「在宅就労支援」とは、病気や障がいを持つ方が自宅で働くことができるように就労移行支援事業所が提供するサービスです。

在宅就労支援は、一般的な就労移行支援サービスとは違い自宅で職業訓練を受けられるのが特徴です。

近年はフリーランス(個人事業主)をはじめ会社に所属せずに仕事をする人が増えていますが、在宅就労は通勤の必要がなく体調に合わせた柔軟な働き方ができることから、病気や障がいを持つ人の働き方としても注目されています。

将来的に自宅で働くことを検討している方は、仕事復帰に向けて在宅就労支援を受けながら職業訓練をおこなうのも一案です。

在宅就労支援を利用するメリット

在宅就労支援を利用するメリットは、主に3つあります。

 

通所の必要がない

就労移行支援事業所に通所することは電車やバスを利用した通勤練習にはなりますが、将来的に在宅で仕事復帰をしたい人には精神的・肉体的な負担にしかならないでしょう。

例えば、人前に出ると不安な気持ちになりやすい人は、最寄りの駅まで歩くにも近所の人の視線が気になり強いストレスを感じます。

車いすユーザーの場合は、バリアフリー整備が行き届いていない駅や混雑した電車を利用することで体力的に疲れきってしまうことも。

在宅就労支援では、自宅で職業訓練をおこなうため就労移行支援事業所に通所する必要がありません。

利用者からすると通所の負担がなくなるので、職業訓練に力を入れやすくなるでしょう。

体調に合わせて職業訓練ができる

病気や障がいを持つ人は、健常者に比べると毎日の体調の変動が大きいものです。

例えば、うつ病や統合失調症をはじめとする精神疾患・障がいを持つ方は、病気の影響から生活リズムを崩しがちです。

ADHD(注意欠陥多動性障がい)の方は、ひとつの物事に過集中しやすいので適度な休憩がとれず疲れきってしまうこともあります。

病気や障がいの種類に関わらず、体調を崩しやすいと毎日同じペースで職業訓練ができるとは限りません。

仕事復帰に向けて無理せず職業訓練をおこなうには、自分の体調に合わせてトレーニングしたり休憩したりできる環境も大切です。

在宅就労支援は、自分の体調の良い時間帯に訓練したり、疲労度に合わせて休憩したりしやすいのもメリットです。

在宅ワークに必要なスキルを身につけやすい

在宅就労支援では、利用者が卒業後に自宅で働くことを念頭に置いているので、職業訓練を通じて在宅ワークに必要なスキルを身につけやすいのもポイントです。

基本的なパソコン操作はもちろん、ワードやエクセル・Wordpress(ウェブサイト作成用ソフト)・Photoshop(画像編集ソフト)などのツールを使用したスキルを学ぶことができます。

在宅ワーカーとしてweb制作や一般事務をはじめとする仕事をしていきたい方には、職業訓練で業務に必要なスキルを直接トレーニングしやすいでしょう。

在宅就労支援の職業訓練

在宅就労支援では、どのような職業訓練をおこなうのでしょうか?

つづいては、具体的な職業訓練の目的や内容について紹介します。

生活リズムの獲得

在宅で仕事復帰する場合にも、生活リズムの獲得が重要です。

在宅就労では出社をしたり決まった時間に仕事をしたりする必要はないですが、健康を維持しながら働き続けるためには睡眠や食事・適度な運動習慣が欠かせません。

そのため、在宅就労支援では、就労移行支援事業所が独自に作成した生活記録シートや日記などを活用して利用者の生活リズムの獲得を図ります。

利用者は、記録の内容をオンラインで共有しながら、支援員から生活習慣改善に必要なアドバイスをもらうことができます。

一口に「生活リズムの獲得」と言っても、自分ではどのようなライフスタイルを確立していけば良いか悩むものです。

そのため、専門家にアドバイスをもらいながら睡眠や食事・運動の状況を見直すことができれば、仕事復帰に向けて無理せず生活リズムをつくっていけるでしょう。

スキル・資格の獲得

在宅就労支援では、パソコン操作や事務・ICT(情報通信技術)を学べる事業所がほとんどです。

これらのスキルの学び方は就労移行支援事業所により変わってきますが、例えば、E-ラーニングの教材を活用したオンライン学習があります。

E-ラーニングでは、利用者はビデオで学習したり、疑問点を支援員に直接指導を受けたりできるので、パソコン操作に不慣れな方も自分のレベルに合わせて学習を進めることができます。

一方で、グループ企業から仕事を受注できる就労移行支援事業所では、実際の業務を通してスキルを身につけることができます。

この方法では、職業訓練をおこないながら業務の対価をもらえることもポイントです。

また、就労移行支援事業所のなかには、簿記や宅地建物取引士といった資格取得をサポートする事業所もあります。

専門的な資格を取得することができればクライアントに自分のスキルをアピールしやすくなるので、働き始めてから仕事を受注しやすくなります。

なお、総務省の「情報通信白書(平成27年版)」によるとテレワークを導入している企業のなかでは圧倒的に情報通信業が多く、職業訓練を通じてパソコン操作やICTスキルを身につけることができれば通信業や放送業・情報サービス業などの業界で働きやすいです。

就職活動のサポート

就労移行支援サービスの卒業後に、企業で働きたい方には職業訓練の一環として就職活動のサポートもおこなわれます。

履歴書の書き方や面接の受け方など就職に欠かせないビジネスマナーも学ぶこともできるので、「在宅就労」と「就職・在宅雇用」で悩んでいる人も今後の進路を考えながらサービスを利用しやすいです。

また、在宅就労支援をおこなう就労移行支援事業所は、在宅ワークに特化した求人紹介が多いのもポイントです。

そのため、職業訓練終了後はスムースに在宅ワークへと移行しやすいでしょう。

在宅就労支援を受けるには?

まずは、お住まいの周辺に在宅就労支援をおこなう就労移行支援事業所があるか探す必要があります。

在宅就労支援の有無を確認するには、各就労移行支援事業所のホームページをチェックしてみましょう。

以下に、在宅就労支援を受けることができる就労移行支援事業所の一例を挙げました。

 

 

最近では、コロナ感染症による国の自粛要請の影響もあり、在宅就労支援に切り替える就労移行支援事業所が増えています。

在宅就労支援は、就労移行支援事業所によりサービス内容が異なるので、気になる事業所を見つけた際には電話やメールで詳細を問い合わせてみましょう。

在宅から仕事復帰へ

就労移行支援事業所のなかには、在宅で職業訓練や就職サポートが受けられる事業所があります。

「在宅就労支援」をおこなっているかどうか確認するには、まずはお住まいの近くにある就労移行支援事業所のホームページをチェックしてみましょう。

病気や障がいを持ちながら仕事復帰を目指すには、仕事をする感覚を思い出したり、働く自信を取り戻したりすることが大切です。

自宅であれば、自分のペースで無理せず仕事復帰に向けたトレーニングがおこないやすいでしょう。

将来的に在宅で働くことを検討している方は、仕事復帰の方法として在宅就労支援の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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