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エナジーバンパイアとは?彼らの特徴とHSP気質の人にできる対処法

 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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エナジーバンパイアとは、他人のエネルギーを吸収してネガティブな気持ちにさせてくる人のことです。

 

一緒にいると疲れる、話をすると落ち込んだ気分になるなど。バンパイアに関わると、自分でも気づかないうちにエネルギーを消耗させられます。バンパイアは、他人の相談にのったり悩みを一緒に解決したりしてくれる、いわゆる「いい人」の「優しさ」に漬け込んできます。

 

このようなバンパイアが身近にいる場合、エネルギーを消耗せずに人間関係を乗り越えていくにはどのようにすれば良いのでしょうか?ここではエナジーバンパイアの特徴を説明しながら、対処法についてお伝えします。

 

エナジーバンパイアとは?

あなたのまわりにも、次のようなタイプの人がいるでしょう。

 

・一緒にいると疲れる

・話をすると気持ちが落ち込む

・付き合うとやる気が削がれる

など

 

このような関わった相手をネガティブな気持ちにさせる性格の人をエナジーバンパイア(またはエネルギーバンパイア)と言います。

 

元々、エナジーバンパイアは色々な文化のなかでオカルトやフィクションに登場する言葉でしたが、最近では心理カウンセラーや心理学者の間でも「まわりの人間のポジティブなエネルギーを吸収するタイプの人」という意味で使われています。例えば、「エナジーバンパイアとは、相手のエネルギーを吸い取る現代版吸血鬼です」といったように。

 

エナジーバンパイアは、家庭や職場など、身近な人間関係のなかにも存在していることに注意が必要です。「あの人と関わるだけでなんだか疲れてしまう…」と思う方がいれば、エナジーバンパイアかもしれません。いまの状態のまま関係性を続けると、過度にストレスを感じたり体調を崩したりしてしまうこともあるでしょう。そうならないためには、まずはエナジーバンパイアの特徴に気づくことが大切です。

 

エナジーバンパイアの10タイプ

エナジーバンパイアにはさまざまなタイプがありますが、ここではロサンゼルスの心理学博士であるタツコ・マーティンが提唱する分類を紹介します。マーティンさんは個人やカップル・ファミリーを対象にカウンセリングやコーチングをおこなっている心理カウンセラーでもあり、エナジーバンパイアの種類を10タイプに分類しています。

 

被害妄想パンパイア

被害妄想パンパイアとは、物事を悲観的に捉えることで他人に注目してもらおうとするタイプです。例えば「仕事がうまくいかないのは、全部バカ上司のせい!」「自分なんて価値のないダメ人間なんだ…」など、いつも誰かに責任を押しつけたり、悲劇のヒロインを演じたりすることで、被害者感情をまわりの人にぶつけてきます。バンパイアからは愚痴や被害的なエピソードを聞かされるので、話が長くなるほど聞き手はうんざりした気分に。

 

優柔不断バンパイア

優柔不断バンパイアは、八方美人で決断力にかけるタイプです。このタイプは、物事を決断するのにとにかく時間がかかるので、まわりの人をひどく疲れさせることが特徴です。自分の意見を主張したり、リスクをおかしたりすることが苦手なので一度決断したことも容易に覆してきます。ドタキャンが多く、友達や同僚を頻繁に困らせるのはこのバンパイア。

 

不平不満バンパイア

不平不満バンパイアとは、文字通り他人の悪口ばかりを言うタイプの人です。もちろん、誰でも他人の不平不満を言うことはあるものですが、このバンパイアは会話の半分以上が他人の悪口で相手のことを決して褒めません。そのため、一緒にいると延々と悪口を聞かされるので、話に付き合わされるとすっかり気持ちが疲れてしまいます。

 

自分優先バンパイア

自慢話が好きなタイプに多いのが、自分優先バンパイアです。身近に「私も○○」「私は▲▲」「私って××」が口癖の人がいたら要注意。このバンパイアは、自己中心的にしか物事を考えたり会話したりすることができないので、関わると激しい自己アピールに付き合わされます。決して相手を直接攻撃してくるわけではないので、いわゆる“悪い人”ではありませんが。相手のリアクションを気にせず自慢話をして、こちらのエネルギーを削ってくるのが厄介です。

 

批判大好き!上から目線バンパイア

上から目線バンパイアは、いつも自分と誰かを比較しては他人を見下すような批判をしてくるのが特徴です。「あなたのやり方では上手くいかない(私なら上手くやれるけど)」「私なら絶対にやらないけど(他の奴とは違うから)」といったように、相手に劣等感を抱かせます。批判が第三者に向けられているうちは我慢できるかもしれませんが、自分自身が批判の対象になったら劣等感でいっぱいになってしまうでしょう。上から目線バンパイアは、自分より立場の弱い人を狙って批判をしてくることにも注意が必要です。

 

嘘つきバンパイア

誰でも多かれ少なかれ嘘をつくことがありますが、習慣的に嘘をつくのがこのタイプ。「パソコンが壊れて仕事が終わらなかった(本当は仕事をサボっていた)」「3年付き合った彼女がいたんだけれど、好きではなくなったから振ってやった(本当は振られた)」など。いずれもしょうもない嘘。ただし、話の信憑性を確かめることは難しいので、まわりの人も何となく違和感を持ちながら付き合い続けてしまうことも多いです。いつも“嘘っぽい”話に付き合わされてクタクタになれば、こう思えてくるでしょう。「もういいから、そういうの。」

 

一見ポジティブ偽善者バンパイア

バンパイアのなかには、まわりの人の批判や悪口は言わないけれども他人を疲れさせるタイプがいます。それが一見ポジティブ偽善者バンパイアです。このバンパイアは、例えば「異業種交流会に参加してきたんだけど、やっぱり経営者の話を聞くと仕事のモチベーションあがるよな!」とか、「誕生日に、彼氏がホテルのスイートを予約してくれたんだ。2人で20万円もするの!」といったように、自分のライフスタイルが生き生きしていることをアピールしてきます。話を聞かされる側はバンパイアの“リア充アピール”にみじめな気持ちになるので、自分も背伸びをして生活水準を上げていかなければならないような切迫感にかられてしまいます。

 

矛盾だらけ自己正当化バンパイア

自分を正当化するために暴力的・威圧的態度をとってくるのが、自己正当化バンパイアです。このバンパイアは相手が傷つくようなひどい態度をとったかと思えば、自分のもとから相手が完全に離れていかないように優しい言葉をかけたり、涙を流す様子を見せたりなど、矛盾した正反対の言動をすることで混乱させてきます。「DV」や「モラハラ」が代表的です。要するに“脅し”と“おだて”を使い分けながら、自分の意のままに相手をコントロールし、メンタルを削っていくのです。

 

気分屋バンパイア

気分屋バンパイアは、感情の落差が大きいタイプです。先ほどまで楽しそうにしていたかと思えば急に怒り出したり、笑っていたはずなのに急に泣き出したり。感情の起伏が激しいので、まわりの人間は本人の地雷を踏まないように気を遣って接しなければなりません。時には、パフォーマンス的に怒り狂う場合もあるので、こういう人が上司であると部下を叱責するのに机を強く叩いてみたり、いすを投げてみたりするということも。そのため、まわりの人間はいつ怒鳴り散らかされるかわからず、気を遣い過ぎてうんざりします。

 

生きる屍(しかばね)バンパイア

これまでの9つのタイプは、良くも悪くも自分の感情を伴いながら他人を気疲れさせたり、ストレスを感じさせたりしていましたが、生きる屍バンパイアは感情表現がほとんどありません。顔は笑っているのに生気が感じられない。怒りもしなければ、喜んだり悲しんだりもしない。まわりの人からすれば「何を考えて生きているのだろう?」といった様子が見てとれます。話し方にも抑揚がなく淡々と静かに話すので、まわりの人は一緒にいるだけで心が重苦しくなりくたびれてしまいます。

 

以上のように、一口に「エナジーバンパイア」といってもさまざまなタイプがいて、それぞれ違った切り口でまわりの人のエネルギーを消耗させるのが特徴です。エナジーバンパイアの存在に気づくことができれば、攻撃から身を守るための適切な対処法がとれるようになるでしょう。

 

(引用・参考 Dr.タツコ・マーティン(2013):「エナジーバンパイア」から身を守る方法.扶桑社)

HSP気質の人はバンパイアの格好の餌食

エナジーバンパイアが身近にいると、たいていの人は気疲れしたり気持ちが落ち込んだりしますが、なかでもHSP気質の人は著しくネガティブな気持ちに陥ります。それというのもHSPの人は感受性が強く、他人の言動や感情にとても影響されやすいからです。

 

HSPとは

HSP(Highly Sensitive Person)とは、生まれつき感受性が強く、身のまわりのさまざまな刺激に対して敏感な人のことです。HSPは1996年に心理学者のエレイン・N・アーロン博士(アメリカ)が提唱した概念で、性別や民族にかかわらず約5人に1人の割合で存在すると言われています。この気質を持つ人には、次のような特性があります。

 

① 物事を深く考え、深く処理する

② 刺激を過剰に受けやすい

③ 全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い

④ ささいな刺激を察知する

 

このように、HSPはまわりの刺激(他人の感情・場の雰囲気・五感・気候など)を受けやすかったり、刺激の変化を察知しやすかったりすることが特徴です。

HSP気質のチェック

自分がHSPかどうか確認するには、簡単な質問テストでチェックすることができます。ここでは、HSPの啓蒙活動をおこなっている精神科医の長沼 睦雄(ながぬま むつお)医師のセルフチェックを紹介します。

 

以下の質問に対し、あなたが感じるまま思い当たる項目にチェック印をつけてください。まったく思い当たらない、それほどでもない場合は印をつけないでください。

□ コミュニケーションや対人関係が苦手
□ こだわりはあるものの、素直で純粋で人を信じやすく、やさしい
□ 人を守りたいという気持ちが強い
□ 使命感があり向上心が強い
□ 真面目で責任感が強い
□ ネガティブな感情への共感性が強い
□ 空気を読むのが得意
□ 正義感が強く、礼儀正しい
□ いつも相手に合わせて「いい人」でいようとしてしまう
□ 色や音やにおいなど、ちょっとした刺激が気になる
□ 夢や空想がリアルで、現実と混同してしまう
□ ひとりになる時間や空間があると助かる
□ 相手のペースに合わせてできない
□ つい相手のことを考えすぎて、イヤと言えない
□ 集団のなかで無口になって、ひとりになる
□ 感情、言葉、行動を表に出せず抑えてしまう
□ 監視や評価や時間制限などが苦手
□ 周囲の人の気分や感情に左右されてしまう
□ 神経がとても疲れやすい
□ 一度にたくさんのことができない

(引用 長沼 睦雄(2019):「敏感すぎていつも不安」なのは「HSP(敏感気質)」かもしれません.PHP研究所

 

この質問表では、チェックがついた項目数が多いほどHSPの傾向があると判断できます。また、チェックが少なかったとしても、強く当てはまる項目があるならHSPの傾向があると考えられます。

 

なお、HSPは生まれもった個人の「気質」ですから「病気」のように治療対象になるものではありません。HSPの理解は、いまの生きづらさを解消したり、自分の気質に合った生活で暮らしたりするために役立てることが大切です。。

 

バンパイアは「優しさ」に漬け込む

HSPは、エナジーバンパイアの格好の餌食になりやすいので注意が必要です。

 

HSP気質の人は、他人の感情や場の雰囲気を敏感に察知することが得意です。例えば、愚痴をこぼす人がいれば、相手の話したい気持ちに感づいて気分がスッキリするまで会話に付き合います。自慢話ばかりする人が相手の時は、気分を悪くさせては申し訳ないと思い愛想笑いを浮かべながら話を聞いています。気分屋の人から理不尽に怒られた時にでさえ、「自分にも落ち度があったかもしれない」と余計な反省をしてしまうということも。

 

このように、HSP気質の人は持ち前の感受性の高さから他人に気を遣いすぎたり、場の空気を読みすぎたりするので、バンパイアからすると「都合の良い人」になり漬け込まれやすいのです。そのため、身近にエナジーバンパイアがいる場合には、自分の気力と体力を消耗させられないように対処しなければなりません。

 

エナジーバンパイアの対処法

では、どのようにするとエナジーバンパイアの攻撃から自分の身を守れるかというと、具体的な対処法は次の3つです。

 

① 近づかない

エナジーバンパイアの対処として最も良い方法は、「付き合わない」「関わらない」ことです。当然、バンパイアに近づかなければどのような言動も視界に入ってこないので、気を遣ったり空気を読んだりする必要がありません。職場やSNS上の付き合いなど。相手との関係性が浅ければバンパイアとの距離もとりやすいものです。

 

ただし、時にはパートナーや家族・友達がバンパイアであるというケースもあるでしょう。そのような場合には、疲労やストレスを感じた時に物理的な距離をとるのもおすすめです。

 

例えば、別の部屋に移動する、外で時間をつぶす、会う頻度を減らす、未読・既読スルーをするといったように、物理的に距離をとると余計なエネルギーの消耗を抑えることができます。そうなれば日常的な疲労やストレスが少なくなり、楽に過ごしやすくなるでしょう。

 

② 相手を救ってあげようとしない

エナジーバンパイアは「愚痴」「不満」「批判」などをもらしながら、いつも自分がつらい状況に陥っていることをアピールしてきます。気遣いが得意なHSP気質の人は、彼らをつらい状況から何とか救ってあげたいと思ってしまい、ネガティブ感情に巻き込まれていくのです。

 

そのため、HSP気質の人がバンパイアから自分の身を守るには「相手を救ってあげようとしない」ことが重要です。バンパイアのネガティブな話に圧倒されそうな時には、「そうなんだ」「そうだね」といったようにさらっと聞き流すのが良いでしょう。

 

自分のネガティブな話に付き合ってくれる見込みがないと感じると、バンパイアは早々に去っていきます。

 

③ 嫌なことには付き合わない

エナジーバンパイアは、嫌なことを嫌と言えない人に寄ってきます。だから、HSPのように、自分に都合良く接してくれる人の優しさに漬け込んでくるのです。

 

言い換えると、自分が意のままにコントロールできない相手には近寄ってきません。結局、自分のネガティブな感情を吐き出すことができなければ、気持ち良くはないからです。

 

自分が嫌なことには付き合わないことも、バンパイアにエネルギーを消耗させられないための対処法です。例えば、バンパイアがお馴染みの愚痴をこぼしてきたら話題を変えてみるようにしましょう。知り合いの不満を言ってきたら、「そんな話はつまらないから、楽しい話をしよう!」と提案するのも効果的です。

 

ネガティブな感情に付き合ってくれないつまらない相手と認識させれば、バンパイアは別のターゲットを探しにどこかへ行ってしまうものです。

 

まとめ

ここまで、エナジーバンパイアの特徴や対処法について説明しました。

 

一緒にいると気疲れしたり、気持ちが落ち込んだりするなど。そのような方が身近にいたら、エナジーバンパイアの可能性を疑ってみたほうが良いでしょう。無理をしていまの関係性を続けていると、疲労やストレスから体調を崩してしまいます。

 

特にHSP気質の人は、感受性が高く、他人を気遣ったり場の空気を読んだりすることが得意であるため、バンパイアのネガティブ感情の標的にされやすいです。

 

バンパイアとは「付き合わない」。それが難しい時には物理的に距離をとったり、素っ気ない態度をとったりして、バンパイアがネガティブ感情を吐き出せない状況をつくりましょう。

 

無理をし続ける人間関係は避けて、エネルギーを消耗しないように自分の身を守ることが大切です。

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