「超選択術」を要約!メンタリストDaigoが伝える後悔しない人生の歩み方とは?
「ああしておけば、こんな風にはなっていなかったかもしれない…」
誰にでも書きかえたい過去の出来事ってありますよね。
当時は正解だと思っていた選択によって、のちのち想像以上に後悔するはめになったということはよくあること。
ただメンタリストDaigoさんによると、実は何かの判断をする時にはそもそも「正しい選択」というものはなくて、実際に存在するのは「後悔しない選択」だけなんだそうです。
過去の出来事を書きかえることはできないけれども、これからの人生を後悔しないように選択していくことはできる。
「後悔しないための超選択術」は、自分の人生を失敗で終わらせないためのノウハウが詰まった本でした。
「後悔しない超選択術」とは?
著者のメンタリストDaigo(ダイゴ)さんは、数多くのテレビにも出演されているので知っている方も多いと思いますが、現在は作家、大学教授、企業の顧問としても活動されているそうです。
数ある図書の中でもこの本はまさにタイトル通りで、「自分が後悔しない人生を送るための選択術」について紹介している本です。
ちなみにこの本のタイトルは、ツイッターのアンケートで一般の方から公募した名前を採用しており、Daigoさんによるとこういった第三者の客観的な意見を聞くことも選択術のひとつだと言います。
「後悔しないための超選択術」は、①物事を選択する時の人間の特性を科学的な研究に基づいて解説しており、②解説の具体例に誰にでも身近な事柄を使っているので、読んで納得、すぐにでも行動に移せる実用書でした。
この本の書評をする前に、本の全体のイメージがつかみやすいように構成を書き出してみました。
【「後悔しないための超選択術】の構成】
Prologue
第1章 選択の仕方にはスタイルがある
第2章 「後悔しない選択」をするための準備
第3章 「後悔しない選択」をするための習慣
第4章 選択力を鈍らせる5つの落とし穴
第5章 「後悔しない選択」をするトレーニング
Epilogue
具体的にどういったところが参考になったのか?僕自身が自分のために役立ったと思うところについて書評していきます。
正しい選択はない!あるのは後悔しない選択
あなたは正しい選択があると思っていませんか? ~中略~ 未来に何が起きるか誰にもわからない以上、選択に正解はありません。あるのはベターな選択。
失敗したくないと考えている時ほど、自分にとってどのような選択が正解なのか?
考えることが多いもの。僕も「正しい選択」にこだわり過ぎて、優柔不断になる傾向がありました。
ランチのメニュー、より安い商品、自分が話す言葉、仕事の順番など。
自分が行動するために時間がかかるだけならまだいいです。
ただ些細な選択にも悩んでいるので、それだけでエネルギーを使いすぎて疲れを感じることも多かったんです。
僕の場合は「正しい選択」を考えること自体が、自分のストレスになっているのかもしれません。
ところがメンタリストDaigoさんによると、「正しい選択」というものは存在しないことが研究から明らかになっているそうです。
たしかによく考えてみれば「選択しなかったほうの人生」は誰にもわからりません。
自分にできることと言えば、「できるだけ後悔しないように選択する」ことだけということのでしょう。
「正しい選択」があると信じているから、何を選択したところで「失敗した」「ああすれば良かった」と後悔することが多いのかもしれません。
何かの選択にせまられた時には、「正しい選択にこだわる」のではなく、「後悔しないような選択を意識」するようにしたいものです。
未来の自分から逆算して選択する
私たちは、人生を左右するような重要な選択をするときも、衝動や欲求、目先の利益などに影響を受けてしまいます。だからこそ、短期、中期、長期の3つの未来の視点から選択肢を見極めましょう。時間軸をずらし、未来の自分を想像することで合理的な選択ができるようになります。
人生を左右するような重要な選択ではなくとも、自分の欲求のままに選択したことで後悔するということはよくあります。
感情的になると冷静な判断はできなくなるので、何かの選択にせまられた時には、できるだけ合理的な選択ができるようになりたいものです。
先日僕は、仕事である失敗をしました。僕はwebライターとしてホームページやブログの記事を執筆する仕事をしているのですが、あるお客さんからその会社の集客に関わる重要な仕事を引き受けたんです。
僕の中では大きな仕事の話をもらえる喜びでいっぱいで、自分の仕事のスケジュールもよく考えもせず、感情のおもむくままにその仕事を即断で引き受けてしまいました。
でも実際はほかの仕事で手一杯の時期だったので、そのお客さんから引き受けた仕事が思っていたよりも順調に進めることはできず、徐々に溜まった仕事で自分のスケジュールと精神が圧迫されていったんです。
このような実体験からもわかるように、感情的な状態で物事を判断すると自分の選択を後悔する可能性も高くなるのでしょう。
Daigoさんによると、合理的な選択をするためには年単位の長期的な視点を持つことも効果的ということですが、僕としては数分後~1ヵ月後くらいの短・中期的な視点から考える癖をつけたほうが現実的だと思いました。
あまり長期的な視点で考えると、「後悔しない選択」のために膨大な時間がかかってしまいそうで、その時間を後悔しそうですからね。
いずれにしても、未来の自分から逆算して考えてみると後悔する選択をする可能性が低くなりそうです。
時間をコストに換算して選択する
コストベネフィットとは、行動に費やす時間をお金に換算し、その選択が選ぶに足る価値があるかを比べる方法です。 ~中略~ 時間をお金に換算することで、あなたにとっての1分、10分、1時間の価値が見えてきます。このモノサシを当てて、「この選択肢を本当に選ぶべき価値があるのか?」と自問すること。
目先のコストにとらわれて、時間を浪費することってありますよね。
僕の場合は、1円でも安い商品を買うために色々なスーパーを巡回することがあるのですが、これは典型的な時間の浪費なのかもしれません。
スーパーを巡回したあとの出費を振り返ってみると、節約できるのは数十円~数百円。一方で、スーパーを巡回している時間は、1時間以上もかかっていることがほとんどです。
1時間以上もかけてスーパーを巡回しているのなら、1箇所のスーパーで買い物を済ませて、空いた時間を仕事などに使ったほうがよほど有意義にコストや時間を使えるのかもしれません。
もっともコストベネフィットの概念を知ったからと言って、庶民としては目先のコストからすぐには逃れられないのですが、「どのくらいのコストがかかった時間を失っているのか?」という視点は、限られた人生の時間を有意義に過ごすためには意識しておきたい視点だと思いました。
この本はこんな人におすすめ!
・自分の人生に後悔を感じることが多い人
・今の人生に後悔している人
・これからの人生で後悔したくない人
・自分の人生に失敗したという思いが強い人
この本を参考にする時に注意したいことは、ややストイック過ぎる考えを要求される部分を感じるところがあります。
ただそれにも理由があるようで、色々な選択肢があると脳が迷ってしまうので、迷いを少なくするためにストイックな考えをする必要もあるのかなと思いました。
自分の選択に後悔せず、人生を満喫していきたい人にとっておすすめの一冊です。