「がんばりすぎない休み方」をレビュー!マインドフルネス専門家が推奨する休み方とは?
頭の中が不安や考えごとでいっぱいになると、心がもやもやしたり、イライラしたりしやすいもの。
気持ちが落ち着かないと、仕事や家事、趣味などにも集中しづらいですよね。
ただ、気持ちを落ち着かせようにも、自分ではどうすれば良いかわからないことも多いはず。
がんばることは得意なのに、からだを休ませることは苦手という方もいるでしょう。
からだを上手に休ませることができれば、がんばるためのエネルギーを蓄えたり、自分のやりたいことに集中しやすくなったりして気持ちも楽になると思います。
偉そうに言っていますが、実は僕も休むことが苦手なタイプ。
日常生活が忙しくなってくると、いつも何かに追われているような気持ちになって、心がもやもやしたりイライラしたり、時には眠れなくなったりすることも多いです。
そこで、自分でも上手に休みをとれるようになりたい考えて、「がんばりすぎない休み方」という本を読んでみました。
この本では、自分の心を落ち着けたり、頭の中の考えを整理したり、物事に集中しやすくなったりする方法について紹介されています。
今日から使える休み方のポイントを数多く知ることができました。
ついつい仕事やプライベートをがんばりすぎて、疲れやストレスを溜めこみやすい方におすすめの本です。
目次
がんばりすぎない休み方とは?
「がんばりすぎない休み方」では、日常生活の中にマインドフルネスを取り入れながら、からだを休ませるための色々な方法や考え方を紹介しています。
マインドフルネスとは、「今この瞬間」に意識を向けた状態のこと。
情報が多くストレスを感じやすい社会だからこそ、過去について悩んだり、未来に不安を感じたりするのではなく、「今この瞬間」だけに意識を向けることでからだを休ませやすくなると言います。
この本の著者は、マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事の荻野淳也(おぎのじゅんや)さんです。
荻野さんが紹介する「今この瞬間」を生きるアイディアは全部で64コ。
・呼吸の仕方
・食事の所作
・ボディケアの方法
・ネガティブな感情との向き合い方
など
本の中で紹介されている方法は、身近な行動や生活習慣を利用したからだの休め方がほとんどですから、誰にとっても気軽に取り組みやすい内容です。
実践しやすかった3つの休み方
人それぞれ、自分に合った休み方があると思うので、どういった方法が自分に向いているのかは読んでみないとわかりませんが、ここでは、「がんばりすぎない休み方」がイメージしやすいように、僕が実践してみて良かったと思う3つの休み方を紹介します。
①歩く瞑想
いつもよりゆっくりとした歩調に変え、息を吸って息を吐く1回の呼吸に合わせて一歩前に進んでいきます。このとき意識は足に向け、呼吸を足のペースに合わせるイメージでおこないます。
手は自然な感じでゆらしていきましょう。歩くことに集中できなくなってしまわないように、手の振り方などは気にしなくても大丈夫です。
ひとつ目は、通勤や散歩などをしながらおこなえる「歩く瞑想(めいそう)」です。
歩きながら休むことができるのか?と思われたかもしれませんが、実際におこなってみると、歩く時に自分の歩き方や足の向きなどへ意識を向けてみると、頭の中で考えていた不安や悩みを忘れられることができました。
普段、無意識におこなっている歩く動きにあえて意識を向けてみたことで、考えごとから注意をそらすことができるのだと思います。
一時的にでも不安や悩みを忘れることができると、頭の中もスッキリした感じがありますよ。
予定があったり、人ごみでおこなったりすると歩くことに集中しにくいので、物理的に余裕があるところでおこなうなど、自分に合った環境を考えるのもおもしろかったです。
②利き手と反対の手で歯を磨く
利き手と逆の手で日常の動作をしてみると、不自由さを始め、いろんな身体感覚に気づきます。たとえば右利きの人は、試しに左手で歯を磨いてみてください。
荻野さんによると、からだの使わない部分を使ってみると、その使いづらさから新しい感覚に気づきのだそう。
僕は右利きであるため、ためしに左手を使って歯磨きをしてみました。
利き手で歯磨きをする時には考えごとをしながらでも歯を磨くことができましたが、左手でおこなった場合は歯を磨くことにしか意識が向かず、考えごとをする余裕もなかったです。
こういった考えごとをせず作業に集中できたことで、不安や悩みを忘れることができ、「今この瞬間」に注意を向けることの大切さが実感できました。
普段の生活では、自分が思っている以上に色々なことを考えながら生活しているので、こころもからだも疲れやすくなっているのでしょうね。
③手に感謝しながらハンドクリームを塗る
クリームを塗るとき、何かをしながら塗るのではなく、自分の手の感覚に集中してみましょう。
僕は、仕事や家事のあいまにハンドクリームを使うのですが、テレビを見たり、移動したりなど、たいてい何かをしながらハンドクリームを塗っていました。
何かをしながらハンドクリームを塗っている時は、忙しくて気持ちが焦っている時が多いんですよね。
「手に感謝」というのは大げさかもしれません。笑
ですが、指の1本1本、関節のひとつひとつに丁寧にハンドクリームを広げていきながら、しわの状態を見たり塗りむらを確認したりしていると、ハンドクリームを塗る作業だけに没頭できました。
普段から頭の中の考えごとに焦りを感じていると、ひとつの作業に没頭する余裕もなくなってしまっているのかもしれません。
「マインドフルネス」ってあやしくない?
最近は、テレビやインターネットでもマインドフルネスについて特集されていますが、なじみのない方にとってあやしい方法のように思えますよね。
僕も、マインドフルネスという言葉をはじめてきいた時にはあやしい雰囲気を感じました。聞き慣れないカタカナ言葉に、スピリチュアルの世界というか、よくわからない宗教のようなイメージが湧きまして…。
ところが、どうやらこういったマインドフルネスに関する認識は時代遅れのようです。
現在では、世界的に有名なテニスプレーヤーや海外でも活躍する日本のプロサッカー選手なども、日常生活の中にマインドフルネスを取り入れています。
また筆者の荻野さんも、ヤフーをはじめとした多くの企業でマインドフルネスに基づく研修を実施してきた経験があるようです。
自分ひとりでは何からはじめていいのかわからないので、興味があるようでしたら、本を参考にしてマインドフルネスをおこなってみてはいかがでしょうか?
がんばりすぎない休み方の口コミを集めてみた
「がんばりすぎない休み方」について、amazonで2019年9月7日(18時現在)の口コミを集めてみました。
「がんばりすぎない休み方」は、amazonでレビュー投稿された方の約70%から☆4つ以上の評価をもらっています。
日々の生活に追われている方にとっては、心を休めて気楽に生きるためのヒントが得られる内容になっていたようです。
一方で、すでにマインドフルネスのような方法や考え方を知っている方にとっては、なじみのある内容だったようです。
がんばりすぎる自分を意識していたわる
ひとつのことをじっくりおこなうことができるようになってからは、自分が思っている以上に色々な物事に追われていったことに気づけました。
以前は、不安や悩みなどの考えごとばかりが頭に浮かんでいたから、こころもからだも疲れやすくて、うまく休めなかったようにも思います。
気持ちに余裕がなくなっている時には、意識してからだを休めることが大切になるのでしょう。
こんな人におすすめ
● 不安や悩みなどの考えごとで、頭がいっぱいな人
● いつも何かに追われているように感じる人
● イライラすることが多い人
● ひとつのことに集中できるようになりたい人
● うつ病の回復期・再発予防期、またはそれに近いような体調不良がある人