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うつ病の人が読書をするメリット|当事者が読書を通して得られたこと

 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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「うつ病の時に、読書は良いのか?」

 

読書には知識を増やしたり、心を落ち着けたり、自分と向き合ったりできるイメージがあります。また、子どもの頃から親や先生に「本を読みなさい」と言われ続けてきているので、そういった理由からも読書に何かメリットがあるように感じられるでしょう。

 

僕は、うつ病の回復期に入ってから30冊以上の本を読んできました。体調が不安定な時期ではありましたが、読書をはじめてから考え方を変えたり生き方を見直したりすることができて、前を向いて生きられるようになったんです。

 

だから、自分と同じようなうつ病の療養中の人には読書をおすすめしたいのですけれど、読書のメリットが理解できないと、本を開く気持ちにもならないでしょう。本が好きかどうかに関わらず、何でも億劫に感じるのがうつ病です。

 

そこで、うつ病の療養中の人が、読書で自分の考え方や生き方を変えることができるように、読書のメリットを解説します。

うつ病になると考えが偏る

うつ病の人は、物理的な「孤独」に陥りやすいです。

 

会社を休職したり友人と距離を置いたりするので、コミュニケーションをとる相手はせいぜい家族と主治医くらい。そうなると、普段の生活では他人の考えが入ってきづらいでしょう。

 

コミュニケーションができる相手が少なくなること自体は、大した問題ではありません。インターネットやSNSでの交流が盛んな現代社会では、リアルな世界で人と関わらずに生活している人はたくさんいます。

 

ですがうつ病の人の場合、コミュニケーションをとらないことで、自分の中のネガティブな思考や偏った考え方に支配されやすいという問題があります

 

例えば、サラリーマンとして働けないという考えがよぎれば、人生を生きていけないようにも思えてくるでしょう。また自分の性格に嫌気を感じれば自己否定をして、つらい気持ちから抜け出せなくなるものです。

 

このように、うつ病になって他人の考えを聞きづらい状態では、偏った視点でしか物事をみることができず、自分がつらくなるように物事を考えてしまいがちです。

 

考えを整理するためには、他人の意見を聞く必要がある

うつ病の療養中には、自分の考えを整理することが重要です。僕がそう考える理由は、主にふたつあります。

 

ひとつは、うつ病になって一度は死を身近に感じたことで、自分の価値観が変わるからです。以前は仕事一筋でがんばってきた人も、自分の健康や生きがい、家族との時間の大切さなどに気づいたでしょう。大きく変わった価値観に適応して生きていくには、立ち止まって今の自分の考え方を整理する必要があります

 

もうひとつは、仕事復帰したあとの働き方です。まじめでがんばり屋の人は、自分の考え方を変えない限り、仕事復帰してもまた同じようなうつ状態に戻ってしまう可能性があります。薬はうつ症状を治すためのものであって、ストレス耐性をあげたり、ストレスを溜めにくい考え方に変えたりするものではありません。

 

こうした理由から、うつ病の療養中には自分の生き方や働き方を振り返って、これからの人生を再構築していくための考え方の整理をすることが重要と言えるでしょう。

 

考え方の整理に読書をする6つのメリット

療養中に自分の考えを整理するには、読書がおすすめです。なぜ読書が良いのか?考え方の整理に読書をするメリットは主に6つあります。

 

考え方の整理に読書をする6つのメリット

・人に会う必要がない

・自分のペースで取り組める

・刺激が少ない

・他人の考え方や生き方を知ることができる

・自分と向き合える

・うつ病の知識が身につけられる

 

うつ病になると、ちょっと刺激が強い活動でもとにかく疲労がたまります。

 

読書の最大のメリットは「人と関わる必要がなく、自分のペースで思考を整理できる刺激の少ない活動」であることです。

 

うつ病になる前は同僚や友人と食事に行ったり、セミナーに参加したりなどして、新しい考え方を知る機会もあったでしょう。ところがうつ病になると、人と交流するエネルギーはなくなりますし、そもそも人と関わる恐さもあります。ですから、誰かと関わりながら自分の考えをまとめるのが難しいのです。

 

読書であれば人と直接関わる必要がないですし、第三者的な視点で他人の生き方や考え方を知ることができます。新たな考えに触れることで、自分の価値観を振りかえったり見直したり、自分と向き合うこともできるでしょう。

 

もちろん、読書が好きではなかったり、文字を読むことが疲れる時期であったりすれば読書は避けたほうが良いです。嫌々取り組んだところで、気分が悪くなることはあってもメリットなんてありません。

 

文字を読むことが難しい状況でなければ、自分の考えを整理するためにも、療養生活に読書を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

どういったジャンルの本を選ぶべきか?

うつ病の療養中に読書をするメリットが理解できても、実際にどのようなジャンルの本を選べば良いのか悩みます。

 

結論としては「自分が読みたい本を読む」に越したことはないわけですが、本を読みたい気持ちはあっても、とりわけ読みたいジャンルが絞れないこともあるでしょう。

 

僕は、うつ病になってから色々なジャンルの本を読んできました。

 

そこで、どのようなジャンルの本を読むと、どういったことが得られるのか?本をジャンルごと分類し、それぞれの本を読むメリットについて簡単にまとめてみました。

 

① うつ病当事者の体験談

当事者の体験談を読むと、つらい気持ちが共有できたり療養中の過ごし方が参考にできたりします。うつ病になると、まわりの人に相談できないことも多いです。家族に相談しても理解が得られないということも。心細さから不安な気持ちになることが多い時には、うつ病当事者の体験談を読んでみると良いでしょう。

 

② うつ病患者向けの本

最近では、精神科医が執筆しているう患者向けの本も多いです。患者向けの本ではうつ病の症状、回復過程、治療、再発予防などについてわかりやすい言葉で理解できます。通院先の主治医が説明下手である場合、病気の無知からくる不安もありますから、うつ病患者向けの本で知識を身につけることをおすすめします。

 

③ 心理学の本

自分の生き方や考え方を整理するには、心理学の本が最適です。まじめ、完璧主義、ネガティブ思考、他己主義、内向型など。うつ病になってから、自分の性格や考え方と向き合うことも多いでしょう。気持ちを楽に保ったりストレスを溜めにくくしたりするなど、自分が生きやすく考えられるようになるためには、心理学の本をたくさん読んでみると良いでしょう。

 

④ 脳科学の本

精神科医や脳科学者などが、「脳の仕組み」について執筆している本も多いです。睡眠、食事、運動、遊びなど。脳科学の本を読むと、からだを休めたり活動させたりする科学的な根拠に基づいた方法を知ることができます。睡眠、休み方、疲労など、自分のからだのコントロール方法を知りたい方が読んでおきたいジャンルです。

 

⑤ リラクセーションの本

不安な気持ちになったり疲れやすかったりする人には、リラクセーションの本が役立ちます。「呼吸法」「マインドフルネス」「マッサージ」など。心身を楽にできるような方法が身につくと、生活が楽になるだけではなく自分の自信にもなります。個人的には、女性向けに書かれた本が写真やイラストも多く読みやすいです。

 

たぐ
同じジャンルの本でも、執筆者が変わると雰囲気や切り口が変わってきます。自分に合ったタイプの考え方の人に出会えるのも、読書の良いところです。

 

読書のあとにおこないたい3つのこと

読書をすると、今までは知らなかったような知識や価値観を知ることができるので、もやもやしていた自分の考えもまとまりやすいでしょう。

 

しかし、人は本を読んだだけでは内容が身につかないことが多く、すぐに忘れてしまうこともよくあります。本を読みっぱなしにせず、内容を自分のものにするためには次のいずれかの方法が必要です。

 

1. 家族に話す

僕は、リビングでくつろいでいる時に、本の内容を家族に話すようにしています。誰かに説明するには、本の内容を振りかえったりまとめたりしないといけないので、単に読書をするよりも、本の内容が自分の考えとして身につきやすいです。

 

ただ必ずしも、家族が自分が読んだ本の内容に興味を持ってくれるとは限りません。

 

どうすれば家族と本の内容を共有できるのか?ポイントは、家族のタイミングを図ることです。

 

例えば、家族が仕事の話をしてきたら、心理学の本を読んで学んだことを思い出しながら、楽になる考え方やコミュニケーションのとり方などの話をしてみます。あるいは、家族が疲れている時には、本で覚えたリラクセーション方法を試してみても喜ばれるでしょう。

 

タイミングさえ合えば、家族は喜んであなたの話を聞いてくれますし、たくさん話せるほど、本の内容が自分の知識や考えとして身についていくでしょう。

 

2. 自分で実践する

読書で学んだことを身につけるための一番簡単な方法は、自分で実践することです。自分で実践するだけなら、他人の顔色を伺うことも他人に気を遣うことも必要ありません。

 

「うつ病当事者の体験談」「うつ病患者向けの本」「リラクセーションの本」などには、必ず具体的なアドバイスが書かれています。

 

そのアドバイスに従って、まずは自分で実践してみると、思っていたよりも本の内容が自分には合わないことにも気づけるでしょう。

 

実は体験談やハウツー本は、自分に全く同じように当てはまるということはまれです。というのも、その体験や方法を紹介している筆者とは、からだの状況や経験値、置かれている環境などが違うからです。

 

逆に言うと、本の中で紹介されている体験や方法は、まだまだ自分に合ったものに工夫する余地があるのです。読書で学んだ内容を自分なりに工夫してみると、今までにはなかった新たな価値観やアイディアを身につけることができるでしょう。

 

3. ツールを使ってアウトプットする

読書を通じて感じたことについて、ツールを使って自分の言葉にまとめてみるのもおすすめです。

 

うつ病になると思考力や集中力、記憶力などが低下します。たくさんの情報が入ってくると頭の容量がオーバーして考えがまとまらなくなるので、一端自分の外に情報を出してみる作業が必要です。

 

文字を書くことが好きな人は、「マイノート」を作ってみるのも良いでしょう。書きやすいノート、お気に入りのペンを用意して、読書を通じて感じたことを書いてみると、自分の考えが整理しやすいです。

 

またブログやツイッターなどのメディアを利用しても良いかもしれません。スマートフォン1台あればどこでも言葉に起こせますし、情報として発信すると、自分と同じような悩みを抱える方とつながるツールにもなります(※個人情報は出さないように要注意)。

 

 

読書をするだけで終わらせずに、いずれかの方法で自分の言葉や行動に変換してみると、知識や体験、考え方を自分のものとして身につけられるでしょう。

 

また、うつ病の人には、そういった新たな言動をおこなうこと自体が、自分の成長を感じられる機会となり、自信にもつながります

 

療養生活の機会を利用して、ぜひ読書をおこなってみてはいかがでしょうか?

 

ちなみに、僕がいままでに読んできた本をひとつのページにまとめているので、よかったら以下のページも読んでみてください。

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うつ病や心理学などの本のレビューまとめ

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