「青いブレスレット運動」とは?色に込められた思いや参加方法を紹介
「青いブレスレット運動」とは、自傷行為を理解し支え合うためにおこなわれるピア・サポート運動です。
「青いブレスレット運動」についてSNSで名前を知る方が多いと思いますが、どのような運動なのでしょうか?
ここでは、「青いブレスレット運動」の目的や参加方法について紹介します。
目次
「青いブレスレット運動」とは?
「青いブレスレット運動」は、自傷行為をする方、その方を取り巻く人たちを中心に広く知られています。
はじまり
「青いブレスレット運動」は、インターネットからはじまりました。
元々はmixi(日記や写真などが共有できるSNS)のなかで自傷行為をやめたり、やめられないことを理解したりすることを目的に、一人の方が「青色の物を腕に巻こう」と呼びかけ、それがSNSやブログを通じて広まったと言われています。
青色に込められた思い
青色には、「一人じゃないよ」という意味が込められています。
「青いブレスレット」をつけることによって、自分と同じような悩みを抱える人がいる、自分の悩みを理解してくれる人がいるというメッセージを伝えられることがポイントです。
参加できる人
「青いブレスレット運動」は、自傷行為に理解がある人であれば誰でも参加できます。
自傷行為をしている人、家族や友人・恋人が自傷行為をしている人、自傷行為をする人を支持・応援したい人など。
「青いブレスレット運動」に参加するには、一方的に否定するのではなく、自傷行為の背景にある本人の悩みやつらさに共感できることが大切です。
「青いブレスレット運動」の参加方法
「青いブレスレット運動」は、腕や足に青色のものを身につけることで参加できます。
運動の名前にはブレスレットと付いていますが、身につけるものはミサンガやヘアゴム・時計など、青系のものなら何でも問題ありません。
一般的には、青色のものを左手につけることが多いですが、右手や足につけて運動に参加する方もいます。
母にもらったパワーストーンの
ブレスレットも追加して。黒トルマリン、メノウ
ガーネットだったかな。#青いブレスレット運動 #赤いブレスレット運動 #黒いブレスレット運動#うつ病 #自律神経失調症 #ADHD #ASD #自己肯定感 #メンタル #自傷 #育児 #こども pic.twitter.com/Oi8UHQkZ6G— oimo_latte (@qgFgtUEIy06Ue9q) August 19, 2021
「青いブレスレット運動」に参加する時の注意点
気軽に参加できる「青いブレスレット運動」ですが、いくつか注意点もあります。
傷口を見せない
「青いブレスレット運動」に参加すると、ブレスレットを身につけた腕や足の写真をSNSにアップすることもあるでしょう。
写真をSNSにアップする時には、自傷行為をした傷口を見せないことが重要です。
それというのも、自傷行為には伝染性があるからです。
精神科医の松本医師によれば、リストカットなどによってできた「生の傷」は非常にインパクトがあるため、写真を見ることが自傷行為の引き金になってしまうと言います。
せっかく「青いブレスレット運動」に参加したのに、自分が投稿した写真で他の人の自傷行為をうながしてしまっては元も子もありません。
同じ運動に参加する仲間を守るためにも、意図的に傷口を見せるのは避けましょう。
情報をブロックする
SNSで「#青いブレスレット運動」と検索すれば、運動に参加する人が自分の腕や足の写真をアップしています。
ほとんどの人は、購入したお気に入りのブレスレットや手作りのヘアゴムなどを身につけた写真を投稿していますが、なかには自傷行為をした傷口の様子を投稿される方もいます。
このような写真を見ると、自傷行為をしたい欲求が刺激される可能性もあるので、自分を守るためにも「生の傷」を投稿するアカウントは必要に応じてブロックしましょう。
(引用 松本 俊彦(2009):自傷行為の理解と援助「故意に自分の健康を害する」若者たち.日本評論社)
まとめ
ここでは、「青いブレスレット運動」の目的や参加方法について紹介しました。
青色には、「一人じゃない」というメッセージが込められています。
自傷行為に悩む時には、同じような境遇やつらさを共感できる仲間が欲しいということもあるでしょう。
「青いブレスレット運動」は、自傷行為に理解があれば誰でも参加することができます。
もしも悩みやつらさを一人で抱えているのであれば、青色のものを身につけて、同じような思いを持つ方と一緒に運動に参加してみてはいかが/span<>でしょうか。