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働く自信がない…仕事復帰するためにやって良かった働く自信を取り戻す2つの方法

2021/10/07
 
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webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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働く自信が持てないと、仕事復帰のイメージも湧きませんし、仕事をしたり仕事で人と関わったりするのも怖く感じるでしょう。

僕は仕事のストレスからうつ病になり勤めていた会社を退職したのですが、退職してからは仕事をすることが怖く感じて、しばらくはまともに働けませんでした。

離職からの仕事復帰は、自分で想像していたよりも難しく感じられるものです。

どうしたら働く自信を取り戻せるのか?自分ひとりで悩んでいても、解決策が見つからないことのほうが多いかもしれません。

そこで、働く自信が持てない理由を一緒に分析しながら、失った自信を取り戻す方法について見ていきましょう

なぜ働く自信がなくなったのか?

仕事復帰を考える時には、自分が働く自信を失った理由について知る必要があります。

というのも、働く自信がない原因を知らなければ、自信を回復するための対処もできないからです。

僕は退職した頃の自分について振り返ってみたんですが、そうすると、仕事上のさまざまなミスをきっかけに、自分が働く自信を失っていたことに気づいたんです。

 

具体的にはコチラ。

・お客さんから接客態度についてクレームを受けた

・同僚に仕事のやり方を批判された

・勤務態度について、同僚に陰口を言われた

・仕事量をこなせずに、上司や同僚・お客さんに迷惑をかけた

・仕事の悩みを誰にも相談できなかった

 

もう少しわかりやすく言い換えてみると、僕が働く自信を失った原因は次の3つに分けられます。

 

【働く自信を失った3つの原因】

① 人間関係がうまくいかなかった体験の記憶が残った

② 仕事の業務量をこなせなかった体験の記憶が残った

③ 誰も頼りにすることができなかった体験の記憶が残った

 

もちろん、これらは僕が働く自信を失った原因であって、他の理由で自信を失ってしまったということもあるでしょう。

ただ、うつ病などの病気やストレスにより会社を退職した人には、似たような原因が当てはまるのではないでしょうか?

というのも、精神的な不調に陥ると、頭が働かずに業務をこなせなくなったり、他人の批判や指摘で人格まで否定されたような気持ちになったり、物理的な孤独になりやすかったりするからです。

一度失った自信を取り戻すには、何かしらの変化が必要です。じっと待っていたところで、自然と働く自信が湧いてくるということは考えにくいでしょう。

働く自信を取り戻すには?

働く自信を取り戻すには、「成功体験」が必要です。

会社を退職した時に仕事で失敗した記憶ばかりが残っていると、自分が能力のない人間に思えたりダメな社会人に思えたりして、自信がすっかり失われています。

「自分にはできない」という思考から、「自分にもできそう」という思考に変えていかなければ、仕事復帰というハードルが目の前にあっても、それを乗り越えようとする気持ちにさえならないでしょう。

もしかすると、精神的な不調を理由に退職した人の中には、抗うつ薬や抗不安薬といった向精神薬をすでに服用している人もいるかもしれません。

僕も、うつ病で退職してから抗うつ薬や抗不安薬を服用しています。

世の中には「精神科の薬なんて意味がない」という人もいますが、僕はどちらかと言えば向精神薬には肯定的で、実際に薬を服用して憂うつ感や不安感はずいぶんと軽減しました。

ところが、向精神薬を服用し続けても、働く自信は戻ってきませんでした。

会社を退職してから1年以上が経過しても、クライアントから与えられた業務をこなしたり、人とコミュニケーションをとることが怖かったりして、まとまった仕事ができなかったんです。

ただ、今思えばそれは当たり前の話だったのかもしれません。

風邪薬と同じように、向精神薬はうつ病の症状を抑える薬であって、病気が直接的な原因ではない自信のなさには作用しないからです。

つまり、気持ちの問題による自信の喪失だろうと、病気やストレスによる2次的な自信の喪失だろうと、自分の思考を変えない限りは働く自信が戻ってこないのです。

「自分にもできそう」という思考に変えていくためには、「成功体験」を積んでいく必要があります

働く自信を取り戻すための方法

では、どのような方法をおこなうと働く自信を取り戻せるのか?

ここからは、僕が働く自信を取り戻せた具体的な方法を紹介します。

働きたい気持ちがあっても、自信が持てないと自分ひとりでは身動きがとれなくなるもの。

必ずしも、すぐに自信を取り戻せるとは限りませんが、自分を変えるための新たな行動を起こすきっかけになるでしょう。

他人に貢献する活動をおこなってみる

「誰かのために○○できた」と思える体験は、自分の中にある可能性を感じさせてくれます。

仕事をしていないと、「他人に貢献する」ことが難しいように感じられるかもしれませんが、普段の生活の中にも他人のためにできることは多いです。

例えば、家族と一緒に暮らしている人は、料理や掃除といった家事をやってみてはいかがでしょうか。

家事は、特別な費用をかけなくてもおこなえますし、精神的なプレッシャーも少ない活動です。

個人的には、料理が一番のおすすめです。

自分の作った料理を家族に「おいしい!」と食べてもらえれば、しばらく感じられていなかった達成感を感じられるでしょう。

今はインターネットで食材名を検索すれば、数多くのレシピが見つかります。

レシピサイトを参考にしてみると、経験が少なくても料理を作りやすいです。

また、子どもがいる人は、奥さんあるいは旦那さんが楽な時間を過ごせるように育児をしてみたり、子どもを楽しませるような遊びを考えたりしてみるのも良いでしょう。

僕には、会社員の妻と小学2年生になる娘がいます。

そこで、まったく仕事ができなかった時期は、奥さんが楽をしつつ娘が楽しめるように、時々娘と一緒に料理を作るようにしていました。

会社から帰宅した妻に「このみそ汁、△△(娘)が作ったんだよ!」と伝えれば、妻が大喜びで娘を褒めるため、僕はその傍らで自分が娘に料理を教えた達成感にひたっていました。

実は、子どもの教育というのは、会社で部下や後輩を教育することとあまり違いがありません。

あなたが会社員であるなら、育児が達成感を感じる活動になるだけではなく、直接仕事の練習にもなるかもしれませんね。

それから、家族と一緒に暮らしていないのなら、近所の人のために貢献できる活動をするのも良いでしょう。

アパートやマンションの共有スペースを掃除してみたり、ゴミ捨てのついでに道ばたのタバコの吸殻やお菓子のゴミを拾ってみたりなど。

近所付き合いがないと、そもそも自分がおこなった活動に気づいてもらえないかもしれませんが、ボランティアをすると、誰かに貢献しているという達成感が得られるものです。

これまでの人生で、仕事やお金を稼ぐだけに価値を置いてきた人には、家事や育児、近所付き合いなどに価値を感じにくいかもしれません。

ですが、働くこと以外からでも「成功する体験」を積むことはできますし、働くことができない時だからこそ、仕事以外の活動から自信をつけていく必要があるのではないでしょうか?

「誰かのために自分は○○できた」という成功体験の機会をつくると、自分にも何かできそうな自信が湧いてきますよ。

お金を稼いでみる

正社員やパート、アルバイト以外でも、今はさまざまな方法でお金を稼ぐことができるようになりました。

そのため、会社ときっちりとした雇用契約を結ばなくても、仕事復帰のための働く練習がしやすい時代です。

家事や育児、ボランティアなどの金銭的な報酬がない活動に比べると、金銭が発生する仕事は、直接働く自信につながりやすいでしょう。

人生は「お金を稼ぐこと」がすべてだとは思いませんが、もう一度働ける感覚を取り戻すには「お金を稼ぐこと」は重要です。

例えば、僕は会社を退職してしばらくした頃に、インターネットを利用してちょっとした仕事をおこなっていました。

僕がおこなっていた仕事の内容は、とあるブロガーが運営しているブログに掲載するための記事を書くことで、自分のうつ病の体験について2000文字(原稿用紙5枚)にまとめることでした。

たしか数百円程度の安い報酬でしたが、仕事を終えたあとには「働けた」「お金を稼げた」という達成感があり、働く自信が湧いてきたものです。

その仕事は一回きりだったので、継続しておこなわなくても良いという精神的プレッシャーのなさも、働く練習としては良かったです。

このような仕事は、ツイッターなどで募集していることがよくあります。ですから。個人でブログやホームページを運営している方をフォローしたり、タイムラインを覗いてみたりするのも良いでしょう(※あやしい仕事には応募しないように注意してください)。

また、働く練習をするために、クラウドソーシングサービスを利用するのもおすすめです。

クラウドソーシングサービスとは、ウェブサイトに登録するだけで、個人や企業から仕事を受注できるサービスです。

ウェブサイト上では、ブログやホームページの記事を作成したりイラストを描いたりなど、さまざまな仕事の求人が募集されています。

仕事の報酬にこだわらないのなら、働く練習として、クラウドソーシングサービスで1つや2つ仕事をしてみるのも良いかもしれません。

肝心なことは、とりあえず仕事をしてみて「お金を稼げた実感」と「働く感覚」を味わうことです。

どちらの経験も働く自信につながっていきやすいでしょう。

少しだけ行動を変えてみる

離職したことで働く自信がなくなった理由と、それを取り戻す方法について紹介しました。

ただし、働く自信を取り戻すためとはいえ、いきなり自分を大きく変えようと考えてもストレスになるだけで、なかなか自分の行動を変えることは難しいでしょう。

そもそも、一生懸命に働く中で色々な心労が重なり、離職に至ったことを忘れてはいけません。

仕事復帰に向けて意気込んで無理をし過ぎても、再びからだを壊す可能性もあります。

そのため、まずは「少しだけ」自分の行動を変えてみるようにしてみてください

 

・少しだけ家事をしてみる

・少しだけ育児を工夫してみる

・少しだけ近所付き合いをしてみる

・少しだけ仕事をしてみる

 

そういった少しの積み重ねが、長い目で見た時に、自分の生活を大きく変えるきっかけになるでしょう。

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