『世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業』をレビュー!心の学校から学ぶ問題解決の方法とは?
気持ちが落ち着かないから、仕事に集中できない。
心が安定せず、仕事ができないことも多いですよね。
僕は、フリーライターとして細々と働いているのですが、こういった「心の問題」は、僕のような三流の凡人だけではなく、どうやら世界のトップ企業で働く一流のビジネスマンにもよくあるんだそうです。
海外の大手企業の経営者、数百万単位の読者を持つブロガー、著名なカウンセラーなど。
ワンワールドアカデミーは、こういったビジネスで成功してい人々が、「心」を学ぶために通う学校で、インドのチェンマイにあります。
『世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業』は、ワンワールドアカデミーで学ぶ内容をシンプルにまとめ、読者が自力で「心の問題」を解決できるように書かれた本です。
・仕事の責任を背負い込みやすい
・不安や悩みを整理することが苦手
そういった方にとっては、本書の内容が気になるところでしょう。
そこで、三流の凡人にはどう役立ったのか?僕が『世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業』を読んだ感想について書いていきます。
『世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業』とは?
『世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業』は、2人の筆者によって書かれています。
「心」の授業で目指すことになる本来の「心」のあり方は河合克仁さんが、具体的な「心の問題」の解決方法はNami Bardenさんが執筆しました。
まず、おふたりがどういった方なのか気になると思うので、簡単に筆者を紹介します。
▸Nami Barden
2018年にセミナー講師&個人カウンセラーとして独立。企業経営者、大学講師、弁護士、スポーツ選手、主婦、患者など。さまざまな背景を持つ方を対象に、セミナーや個人カウンセリングをおこなっている。
▸河合 克仁
(株)アクティビスタ代表取締役社長、筑波大学非常勤講師など。“みらいをつくるきょういく”をテーマに、人材採用と育成支援というテーマで、子どもから経営者まで幅広い層を対象にして事業をおこなっている。
さて、『世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業』では、心を落ち着けて、物事に集中しやすくなる「心」のあり方を学んでいきます。
筆者によると、人間は気持ちが不安定になったり、ネガティブな思考になったりする時には、自分中心の意識が生まれるため、それによってつらい気持ちから抜け出せなくなると言います。
例えば、あなたが同僚から見下されるような言葉を浴びせられたとしましょう。職場で同僚から「まだそれ(仕事)終わらないの?」と言われて、こんなことを思ったことはないでしょうか?
・そんなことを言われるなんて(自分としては)心外である
・(自分のほうが)相手より上である
・相手を何としてでも負かしたい(自分の勝ちである)
・(自分のことを)認めてほしい
同僚から何を言われるかにもよりますが、仕事の進捗を批判されたり、成果をバカにされたりしたように思えた時には、自分を守るために色々な思考を働かせるものでしょう。
ところが、このような自分を守るための独りよがりな考え方によって、実は自分自身が“苦悩の状態”に陥っていくのだそうです。
「心」の授業では、このような自らがつくりだしている“苦悩の状態”に気づき、心が穏やかで、自分の現状に幸せを感じられる“美しい心の状態”を目指していきます。
心、苦悩、美しいといった言葉が並んでいると、宗教のようで、もしかしたら苦手意識を持った方もいるかもしれません。
ですが、タイトルにもあるように、「心の授業」を通して学べることは、多くの方が学びに出向くような仕事やプライベートに活かせる実践的な方法論です。
心の問題を解決するための4ステップ
「心の問題」を解決するには、次の4つのステップを踏んでいきます。
ステップ 1 「気づく」
ステップ 2 「頭の中をめぐる心の声を見つける」
ステップ 3 「苦悩の正体を知り、美しい心の状態に戻る」
ステップ 4 「正しい行動を考える」
引用 Nami Barden・河合 克仁(2018):世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業.すばる舎
「本当にこれだけで楽になるの?」と思いたくもなったでしょうが、実際にやってみると、僕の場合は、自分の本当の悩みに気づけて気持ちが軽くなっていくのを実感することができました。
個人的には、ステップ 2の「頭の中をめぐる心の声を見つける」作業が、気持ちを落ち着けるために重要なステップになると思います。
このステップでは、自分が悩んでいることの原因を探るために、頭の中にぐるぐる回っている考えを拾い上げていきます。
例えば、「SNSを見て、友人が仕事の成功を祝う姿に、ネガティブな気持ちになってしまう」という悩みがあったとしましょう。
こういった場合に、頭の中の考えを拾い上げていってみると…
・何で私を呼んでくれなかったの?
・友達だと思ってたのに!
・みんなに囲まれて幸せそうだな…
・嫌になってきた
・
・
・
・俺のことなんてどうでもいいんだ
・俺もあいつに負けないようにがんばらなきゃ!
など、ネガティブな気持ちの背景に隠れていた自分の考えが浮かんできます。そうすると、「自分も他人から慕われたい」「友達より優っている成功者であるべき」など、心の中で描いた自分の理想像が、ネガティブな気持ちを引き起こしている根本的な原因だったことに気づけるでしょう。
悩みがある時には、ついつい自分以外の人や物に原因を求めたくなるもの。
ですが、悩みを掘り下げてみると、自分の考え方が自分を苦しめていることも多いのではないでしょうか?
「心の問題」を解決するための4つのステップを実践すると、悩みの根本的な原因に気づき、自分の考え方や視点を変えることで、気持ちを落ち着かせることができるようになります。
僕の感想としては、悩んでいる原因に気づき、「心が“ホッと”し、頭が“クリア”な自分になれた」ことで、自分のおこなうべき仕事に集中しやすくなれたことが良かったです。
自分が悩んでいる原因がはっきりしないと、気持ちが不安になったり焦ったりして、物事に集中しづらくなりがちです。
「心」を穏やかな状態にして、自分のやるべきことに集中するためには、まずは自分の悩みの根本原因に気づく必要があるのではないでしょうか。