うつ病になって、考え方を変えるためにできる身近なこととは?
「自分を変えたい…変わりたい。」
うつ病になると、自分の考え方を変えたいと思いますよね。何がきっかけでうつ病になったか、原因はわからない。ただ、からだを壊してみると、「自分の考え方では、生きづらい」ことに気づくはず。
僕も、うつ病をきっかけに、自分の考え方を変えたいと思うようになりました。
僕は、うつ病で仕事ができなくなってから、自分の生き方を振り返った。
生きづらかったんだよね。
自分の生き方を振り返ったらね、完璧主義なこと、他人の顔色を気にすることが、生きづらさの原因だった。
気持ちに余裕が出てきたらさ、自分の生きづらさを考えてみるのも、いいんじゃないかな。
— うつ病ブロガー たぐ (@tagweblog) 2019年1月11日
僕は、自分の考え方を変えるために、認知行動療法を勉強しました。認知行動療法をやってみてから気づいたことは、専門的な勉強をしなくても、身近なことで、自分の考え方を変える方法があったんです。それは、家事。
家事には、自分の考え方を変えるヒントがたくさんありました。そこで、身近な家事を使って、自分の考え方を変える方法を紹介します。
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うつ病になったら、考え方を変えるべき?
うつ病になったら、考え方を変えると良いと言われています。自分の考え方によっては、ストレスが溜まりやすくなり、気分が落ち込む原因につながるからです。再燃や再発も、恐いですしね。
日常生活で、こんな傾向はありませんか?
● 中途半端が許せない
● いつでも、きっちりやらなきゃいけない気になる
● 他人から評価されないと、気分が落ち込む
● 自分の意見が言えない、わからない など
完璧でいること、他人の目を気にすること、自分を表現できないことなど。こういった傾向があるからと言って、「悪い」というわけではありません。
でも、自分が生きづらさを感じているのであれば、うつ病をきっかけに、考え方を変えてみても良いと思うんですよね。
考え方を変えるためにできる、身近なこと
自分の考え方を変えるためにできる身近なことは、「家事」です。
「家事」には、「生きづらい考え方を変えるヒント」がたくさん詰まっています。
家事には、生きづらい考え方を変えるヒントがたくさんある。
家事には、終わりがない
→完璧さを求めない家事は、褒められにくい
→自己満足を覚える家事には、決まったやり方がない
→自分らしさが出せるうつ病が回復し、暇を感じた時には、家事をしてみると、自分の考え方の癖に気づけるよ。
— うつ病ブロガー たぐ (@tagweblog) 2019年1月16日
また、僕は、うつ病の人には、自分の考え方を変える方法として、「家事」が向いていると思うんです。
ひとつは、自分のペースで行うことができるから。基本的には、誰の目を気にする必要もありませんし、家族がいても、家族の目が届かないところで、何かしらの家事をすることができます。
もうひとつは、動けるようになったら、いつでも始めやすい活動のひとつだからです。外出できない、体力がない、適度に休みたい時にも、できる活動があると、何もできずに落ち込むことが少ないと思うんですよね。
だから、自分の考え方を変えるには、「家事」をやってみると良いです。
考え方を変えるための「家事のやり方」
考え方をかえるために、「家事のやり方」を紹介します。
① 時間と範囲を決める
② 家族に期待しない、自分を褒める
③ 自分好みの方法で、やる
① 時間と範囲を決める
家事をする時には、「時間」と「範囲」を決めると良いです。家事には、終わりがありません。終わりがないので、何かしらの制限を作らなければ、いつまででも、家事をすることができます。
僕は、何をするにも「完璧さ」を求める完璧主義でした。「完璧さ」を求めるから、いつまでもホコリが気になったり、収納の仕方をこだわったりしていて。そうすると、家事にばかり時間がとられてしまい、できることが少なくなるんですよね。できることが少なくなるから、時間が過ぎた時に、「あれもこれも、できなかった…」と、気分が落ちてくるんですよね。
そういった完璧主義の考え方を変えるには、「掃除」がおすすめ。例えば、「15分で、ここからここまで」と言ったように、時間と範囲を決めて、中途半端に作業を終わらせる練習をすると良いですよ。完璧主義の考え方を変えるには、中途半端に作業を終わらせる練習が、くり返し必要です。
関連記事:完璧主義は、うつ病の回復のために、もっとも捨てたい考え方
② 家族に期待しない、自分を褒める
家事をする時には、家族から褒められることを期待せず、自分のやったことを、自分で褒めるようにしてみてください。すると、日常生活でも、他人が、自分の期待通りの反応をしてくれなくても、気分が落ち込まなくなります。
承認中毒とでもいいましょうか?僕には、他人から評価されないと、自分のやったことに価値を見いだせない傾向がありました。他人が、自分の期待通りの反応をしてくれない時には、「こんなに頑張ったのに…」、「何で評価してくれないの…」と思って、落ち込みやすい傾向があったんですよね。
どんなに頑張っても、他人から認められにくいのが、「家事」です。家事は、お金が発生しません。家事は、他人の目につきにくい。自分の頑張りが、家族の満足感につながらないことを、家事を通して気づくことができます。
他人には、他人の考え方があります。他人のこだわっているポイント、見ているポイントが、必ずしも自分と同じとは限りません。
だから、家事をする時に、家族に期待することを辞める練習をするんです。他人の反応に期待するのではなく、自分のやったことを褒めるようにしてみるんです。
自分で自分を褒められるようになると、他人の反応で落ち込まず、気持ちを楽に保つことができるようになりますよ。
関連記事:自分で自分を褒める3つのメリットとは?
③ 自分好みの方法で、やる
家事をする時には、自分好みの方法でやると良いです。家事には、決まったやり方がありません。言い換えると、自分らしさが出せるだけの工夫点が色々あります。
あなたは、自分の気持ちよりも、いつも誰かの気持ちに応えようとばかりしていませんか?いつでも、自分の気持ちを犠牲にしていると、自分らしさが分からなくなったり、自分の気持ちがわからなくなったりして、ストレスが溜まりやすいです。
自分らしさを出すには、「料理」がもっとも向いています。作る料理、材料、方法、味付けなど、あらゆることが、自分好みにできますから。
ためしに、自分好みの味付けで、自分が食べたいと思う料理を作って、家族に出してみると良いです。意外と、自分好みにしたにも関わらず、家族が喜んで食べてくれることは多いです。
肝心なことは、自分の気持ちを出したところで、誰かが嫌な思いをしないし、自分も他人も満足できる経験を積むことです。
おわりに
うつ病になって、自分の考え方を変えたい時には、家事をやってみると良いです。家事をやってみると、自分の「考え方の癖」に気づけます。
考え方を変えるための家事のやり方を、3つ紹介しました。
① 時間と範囲を決める
② 家族に期待しない、自分を褒める
③ 自分好みの方法で、やる
調子が良い時に、意識して、やってみてください。考え方が変わると、生きづらさが減って、気持ちが楽に保てるようになりますよ。