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他人から批判されて落ち込んだ時に、自力で気分を立て直すための考え方とは?

2021/10/07
 
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webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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他人から批判されると、ひどく落ち込んでしまう人もいるでしょう。自分では「気にしすぎ」とわかっていても、他人の意見に圧倒されたり、相手の言葉を引きずったりして落ち込んでしまうこともありますよね。

 

ただ、批判されて落ち込む習慣があると人間関係が怖く感じますし、ストレスで生きづらくなるということも。批判されて落ち込んだ時には、どのように立ち直れば良いのでしょうか?

 

ここでは、他人から批判されて落ち込んだ時に、自力で気分を立て直すための考え方について紹介します。

 

批判されて落ち込みやすい理由

他人から批判されて落ち込みやすい人には、ある特徴があります。それは、「批判された」時に「自分が間違いをおかした」ように感じて強い憂うつ感を持つこと。

 

アメリカの精神科医であるデビッド・Dバーンズ医師は、著書「いやな気分よ さようなら」のなかで、人間が批判を受けた時の3つの反応(憂うつの道、怒りの道、喜びの道)について説明しており、なかでも落ち込みやすい人は、たいてい「憂うつの道」を選ぶと言っています。

抑うつ傾向のある人は、たいてい憂うつの道を選びます。自動的にその批判が正しいと結論づけてしまいます。全体をみることなしに自分が間違っており、過ちを犯したという結論へ飛躍してしまいます。

(引用 デビッド・D・バーンズ(2013):いやな気分よ さようなら.星和書店

 

つまり、批判されて落ち込みやすい人は、批判を受けるとどのような内容であっても自分のおこないを否定的に見る傾向があり、それが落ち込みの原因になっているのです。

 

落ち込みやすい人が陥っている悪循環

批判されて落ち込みやすい人は、「落ち込みの悪循環」に陥っていることもよくあります。

 

それというのも、他人から批判されると「自分がダメなヤツ」「使えない人材」「無価値な人間」などと思えてくるので、こういった自分を否定する考えにより、さらに気分が落ち込んでしまうのです。

 

ところが、このような「落ち込みの悪循環」は、落ち込みやすい人にとっては考え方の“クセ”になっていることも多いので、意識しないと自分ではなかなか気づくことができません。

 

そのため、批判されて落ち込んだ気分を立て直せるようになるためには、自分が「落ち込みの悪循環」に陥りやすいことも知っておくことが大切です

 

落ち込んだ気分を立て直すには、考え方が重要

落ち込んだ時に気分を立て直すポイントは、自力で考え方を変えられること。なぜなら、「気分」というものは頭のなかの「考え」によって決まってくるものだからです。

 

例えば、物事を失敗した時には「誰でも失敗するもの。次は成功させよう!」と考えると気分は良くなりますが、「こんなこともできない」といったように考えると気分は悪くなります。

 

あるいは、声をかけた相手に無視をされた時には、「体調が良くないのかな?」などといった考えが浮かべば気分は保たれますが、「私は嫌われている」と考えれば気分が悪くなるでしょう。

 

この2つの例からもわかるように、頭のなかの「考え」によって、人間の「気分」は良くなったり悪くなったりしています。

 

ですから、批判されて落ち込んだ時でも、頭のなかの考え方を変えられれば気分を立て直すことができるのです。

 

落ち込んだ時に気分を立て直す考え方

では、落ち込んだ時に考え方を変えるにはどうすれば良いでしょうか?「考え方を変える」と一口に言っても、どのように変えれば良いのか見当がつかない人もいるでしょう。

 

そこで、批判されて落ち込んだ時に気持ちを立て直すための考え方を紹介します。

 

「批判」と「否定」を分ける

批判されて落ち込みやすい人は、「批判」と「否定」を混同しがちです。

 

他人が物事の失敗や不足点を批判した時に、「自分の人格が否定された」といった思い込むと気分は落ち込みます。ですから、落ち込んだ状態から立ち直るには、「物事の批判」と「自己否定」を分けて考えることが大切です。

 

ただし、落ち込みやすい人は「批判」と「否定」を混同することが“クセ”になっているので、はじめのうちは意識して両者を区別する作業が必要です。

 

他人から批判された時には、人格を否定したくなる頭のなかの考えは置いておき、「自分の言動のどの部分が批判されたのか」だけ振り返るようにしてみましょう。

 

もちろん、なかには、人格を否定してくる相手もいますが、誰にも他人の人格を否定する権利はないので、そのような言動はそもそも受け止める必要がありません。

 

自分の価値観を尊重する

批判の厄介なところは、相手も良かれと思って批判をしている場合もあることです。

 

正義感を振りかざされると、なんとなく相手の言い分が正しいようにも思えてきますが、批判をされたからと言って、必ずしも他人の価値観を受け入れる必要はありません。

 

「ホリエモン」でおなじみ実業家の堀江 貴文さんは、著書「自分のことだけ考える。」のなかで、数々の炎上騒動を乗り越えてきた経験を踏まえて、他人の正義感に対処する方法を次のように述べています。

他人の「正義感」はスルーする ~中略~ 正義感というものは本当に厄介なもので、自分が正義だと思っていると、相手の反論を許さず、とことんまでやってしまうのだ。炎上騒動で集まってくる人も全部、正義を振りかざしている。

(引用 堀江貴文(2018):自分のことだけ考える。無駄なものにふりまわされないメンタル術.ポプラ社

 

つまり、批判された側は、正義感を振りかざされると自分の意見や考えを訴えられず、相手に言われっぱなしになってしまうこともあると言います。

 

もしも言われっぱなしのまま、なんでもかんでも他人の批判を受けいれていると、本心を見失ってしまいますし、自分の考えに自信がなくなってしまうでしょう。

 

どんなに良かれと思ってしている批判も、自分と相手とでは根本的に価値観や立場なども違うので、批判の内容が参考にならないこともよくあります。ですから、批判されて気分が落ち込んだ時には、相手の言い分を“スルー”して自分の価値観を尊重するようにしましょう。

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