うつ病人の生き方・働き方改革

死にたい気持ちが消えない時は、生きてさえいればいい

2019/07/22
 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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うつ病では、「死にたい」と思うことがよくあるようです。何をしても死にたい気持ちが消えないと、不安な気持ちでいっぱいになりますよね。

 

 

 

 

他人からすると些細なことでも、ちょっとしたきっかけで「死」がよぎって、どうしようもない気持ちになるところが、この病気のつらいところではないでしょうか?

 

 

 

 

僕も、うつ病が回復してきてからも、時々、死にたい気持ちになることがあったんです。

 

 

 

 

この記事では、当事者として死にたい気持ちになったエピソードや気持ちを軽くできた考え方を紹介しています。というのも、他人のエピソードや考え方を知るだけでも、つらい気持ちを共感できたり、気持ちを軽くする考え方を知れたりなどして、気分が少し楽に感じられると思うからです。

 

 

 

 

死にたくなった時の僕のしょぼいエピソードについて、一緒に見ていきましょう。


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死にたいと思えた「しょぼい」きっかけ

僕は、妻と小学生になる娘と3人で暮らしています。僕たち夫婦は、家事について時間があるほうがおこなうという形をとっているのですが、事件はあるゴミ出しをする日の朝に起きました。

 

 

 

 

我が家では、いつもスーパーのビニール袋にゴミをためてゴミ出しをおこなっています。その日はゴミの量が多かったので、少し大きいサイズのビニール袋を使ったほうがいいと思った僕は、スーパーのビニール袋から45リットルの袋にゴミを入れかえたんです。

 

 

 

 

ところが、その様子を見ていた妻は、僕にこう言ってきました。

 

そんな大きな袋(45リットルの袋)に入れたら、(袋が)もったいないじゃん?!

 

 

 

妻にしてみれば、いつも通りのビニール袋で、十分にゴミ出しができると判断したのでしょう。しかし、その指摘を聞いた僕は、なんだか自分がとりかえしのつかないような悪いことをした気持ちと、ひどく怒られたような気分になり、死にたいと思えてしまったんです。

 

 

 

 

このエピソードがあった当時、僕は全く仕事をしていなければ、家事も満足にできない状態でした。そのため、家族のために何もできない自分が「家族のお荷物」のように感じられて、たかがゴミ出しの仕方ひとつを指摘されただけでも、迷惑をかけている気持ちがとても強くなったんです。

 

 

 

 

現在は、うつ病が回復してきているためか、当時の死にたくなるエピソードが、実に些細なことだったように思えます。ですが、こういった些細なことがきっかけで、死にたい気持ちになるのがうつ病という病気なのでしょう。

 

頭とからだが動くからこそ、死にたくなる時もある

うつ病の寝たきり期が過ぎ、頭やからだが動くようになったからこそ抱える悩みも多いです。回復期は、家事やちょっとした遊びなどができるようになってくる一方で、病気になる前のようには活動できないので、思い通りいかない現状に自分への挫折感や周囲への罪悪感を感じやすくなるでしょう。

 

 

 

 

僕の場合は、抗うつ薬が効いてきてから、うつうつした気分がやわらぎ、ちょっとした家事や育児ができるようになってきました。でも、自分が思っていたよりもずっと動くことができなくて…。例えば、疲れから料理の品数が少なくなったり、子どもをお風呂に入れられなかったりなど、「うつ病になる前の自分なら簡単にできていたこと」もできない時もありました。

 

 

 

 

そういった場合、「中途半端な家事しかできなくてすみません」「仕事で疲れているのに負担を増やしてすみません」といったように、挫折感や罪悪感を必ずといっていいほど感じていました。回復して活動できるようになったからこそ、昔の自分や他の誰かと比べては、自分を不甲斐なく感じて死にたくなる時もあるんだと思います。

 

死にたい気持ちは、自分ひとりではどうにもできない

死にたいと思えた時には、原因を探してもわからないことのほうが多いでしょうし、むしろ、考えれば考えるほど、死にたい気持ちに拍車がかかることもあるでしょう。

 

 

 

・ 家族と幸せになれる気がしない‥死んだ方がいいのかな

・ 楽しそうな人を見る‥自分だけ不幸、死にたい

・ 働いている人を見る‥何の役にも立たない自分は死んだほうがいい

 

 

 

自分が見ること、考えること、やることすべてが、死にたい気持ちに関連付けられて、どうにも落ち着かない状態は本当につらいですよね。

 

 

 

 

ただ、自分の経験からすると、死にたい気持ちの時には、自分ひとりでは解決できないことも多いです。僕も、ゴミ出しの仕方を指摘されて死にたくなった時には、家族と距離をとり、ひとりで何となく電車に揺られながら時間をやり過ごしたことで、死にたい気持ちがなくなっていくということを経験しました。

 

 

 

 

症状に「日内変動」があるうつ病では、死にたい気持ちがなくなるまで時間をやり過ごすということも必要になるのかもしれません。

 

死にたい気持ちが消えない時は、どうしたらいい?

では、具体的には、どういう風な考えを持ってやり過ごせば良いのでしょうか?僕は、死にたい気持ちになった時、2つの考え方を自分に言い聞かせるようにしていました。

 

 

1.死なないと決める

僕は、死にたいと思ってしまう時には、何をしても、何を考えても死にたいと思うものだと考えています。というのも、うつの時には、これからの人生が必ず悪くなるように思えたり、自分の人生で幸せなんて訪れないと思えたりしやすかったからです。

 

 

 

 

だから、死にたいと思えてしまうことは仕方がない。ただし、どんなに死にたいと思えても、苦しくても「死なないとだけ決める」ようにすることが重要です。特に、うつ状態の時には、複雑なことまで考えられなくなるので、こういったとりあえずその場でやり過ごせる暗示のようなことも意外と大切なポイントです。

 

 

2.死にたいと思わせているのは、病気だと認識する

死にたいと思っているのは自分自身ですが、「死にたいと思わせているのはうつ病」と考えることも、死にたい気持ちをやり過ごすために良い考え方でした。

 

 

 

 

うつ病では、複雑に考えることが億劫になったり、思考が鈍くなったりするので、極端な考え方をしやすいものです。だから、無理をして考え込むよりも、「病気のせいだ」と割りきったほうが、自分の気持ちを否定しませんし、死にたい気持ちが少しは楽になると思います。

 

死にたいと思っていた中で、うつ病の改善の兆しを感じた時

「自分のうつ病は、全く良くならない」と思うことがあるかもしれません。僕もうつ状態の時は、からだのつらさが変わらないように感じたり、将来に幸せを感じることはないと感じたりしていました。

 

 

 

 

そんな僕が感じたうつ病が改善した兆しを最後に紹介します。

 

・ 寝る前に、翌日にやってみたいことが思いつくようになった

・  料理で失敗しても、レシピサイトを見て応用できるくらいに頭が働くようになった

・ 朝、8時前にベッドから起きられた

・ 好きだったコーヒーを飲みたいと思えるようになった

・ 趣味(ブログ)が楽しいと思えるようになった

・ 走れるくらいにからだが軽い時が出てきた

 

 

死にたい気持ちが消えない時は、とりあえず生きていることが重要です。当たり前のことのように聞こえますが、複雑なことが考えられないうつ状態の時は、「なぜ死にたいと思ったか」「死にたい気持ちから離れるにはどうすれば良いか」という原因探しに力を入れると、余計に、死にたい気持ちが強まります。

 

 

 

 

だから、死にたいと思った時は、複雑なことは考えずに、自分へ「死なない」と誓ったり、死にたいと思わせている原因は病気だとわりきったりして、その場をやり過ごすと良いでしょう。

 

 

 

 

生きてさえいれば、死にませんから。

 

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