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競争社会に向いてないのは生まれつきの性格かも…心理療法士が提唱する「内向型人間」とは?

2021/10/24
 
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webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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他人と競い合ったり、比較されたりする毎日に疲れた…

人間関係のストレスがたまれば、競争社会に嫌気がさすものです。

社会人になると、仕事の能力や成果で人間的な優劣までつけられてしまうことがありますしね。

自分はいまの競争社会に向いてない、と思う人もいるでしょう。

アメリカの心理療法士マーティ・O・レイニーは、どのような社会にも、生まれつき競争を苦手とする「内向型」の性格を持つ人が一定数いると言います

「内向型」とは、どのような性格の人を言うのでしょうか?

ここでは、「内向型」の特徴を説明するとともに、競争社会に向いてない人が人間関係のストレスを少なくする考え方について、お伝えします

世の中の25%は、競争社会に向いてない「内向型」人間

内向型・外向型は、スイスの精神科医であるカール・グスタフ・ユングが説いた、性格の分類です

内向型は、自分の内面にある思考や感情にひたることを好み、外向型は、人付き合いをはじめ活発な人間関係を好む、というもの。

外向型の人が、さまざまな刺激のなかで活気づくのに対し、内向型の人は多すぎる刺激をもてあます。同様に、外向型がふつう、情報や経験を得るのに大きな網を打つのに対し、内向型はより焦点をしぼって、深く極めるのを好む。
(引用 マーティ・O・レイニー(2013):内向型を強みにする.パンローリング株式会社

それで、アメリカの心理学者 マーティ・O・レイニーによれば、世の中の75%の人が外向型であると言います。

言い換えると、残りの25%の人は、他人と競い合うどころか、そもそも人付き合いが不得意な内向型人間なのです

内向型と外向型は、得意・不得意が違う

「内向型」と「外向型」は、性格の分類であり、優劣をつけるものではありません。

どちらにも得意・不得意なことがあるだけ。

肝心なのは、どちらの性格なのか知り、自分の得意・不得意なことに理解を深めることです

そうしないと、例えば、他人と競い合う毎日に疲れ果ててしまう、という問題が起こります。

「内向型」と「外向型」は、どのような特徴があるのか?

それぞれの特徴を紹介します。

内向型の特徴

・少ない刺激で満足感を得られる
・思考や感情といった自分の内面からエネルギーを得ている
・忍耐力や自由な発想・深い集中力・創造性がある
・外の世界からの刺激に弱い

内向型の人は、少ない刺激で満足感を得られますし、自分の内面にひたることでエネルギーを得ているため、1人か、親しい数人とだけでいることを好みます。

そうすることで、集中力を高め、自由に発想したり、新しい物事を想像したりするのが得意なのです。

逆に、内向型の人は、刺激が多すぎるとすぐに容量をオーバーしてしまうため、集団で活動することが不得意です。

外向型の特徴

・満足感を得るのに大きな刺激が必要、刺激が少ないと退屈する
・いろいろな人や活動・場所・物を通して、エネルギーを得ている
・外に出て人と関わるのが好き
・自由に自己表現し、結果のみに集中し、人ごみや集団活動を楽しめる

外向型の人は、大きな刺激がないと、日常生活で満足感を得ることができません。

人付き合いをしたり、競い合って切磋琢磨したりすることで、エネルギーを高めていくのが外向型の特徴です。

そのため、外向型の人は、何かと「集団で活動すること」を好みます。

自分は「内向型」なのか? 【性格テスト】

「内向型」「外向型」のどちらに当てはまるのか。

自分の性格傾向を知るために、簡単なテストしてみましょう。

以下は、マーティ・O・レイニー著「内向型を強みにする」で紹介された、性格テストです。

【A】と【B】の文章を読んで、自分がどちらに当てはまるのか、選んでください

【A】
・物事の中心にいるのが好きだ。
・多様性を好み、単調だと飽きてしまう。
・大勢知り合いがいて、その人たちを友達だと思っている。
・相手が知らない人でも、おしゃべりするのは楽しい。
・活動のあとは高揚し、もっと何かしたいと思う。
・前もって考えてなくても、話したり行動したりできる。
・たいてい元気いっぱいだ。
・聞き手になるより話し手になることが多い。
【B】
・自分ひとりか、2、3人の親しい友達とくつろぐほうが好ましい。
・深くつきあっている人だけを友達だと思っている。
・たとえ楽しいことでも、外で何かしたあとは、休息をとる必要がある。
・聞き役になることが多いが、自分にとって重要なテーマについてはたくさん話す。
・無口で冷静に見え、観察するのが好きである。
・話したり行動したりする前に、考えることが多い。
・人前で、または、プレッシャーがかかったときに、頭が空っぽになったことがある。
・せかされるのは好きでない。

(引用 マーティ・O・レイニー(2013):内向型を強みにする.パンローリング株式会社

すべての項目に当てはまらなかったとしても、【A】【B】のどちらかよりになったはず。

当てはまる項目が【A】に多ければ「外向型」、【B】に多ければ「内向型」の性格の人です

人間関係のストレスを少なくする考え方

自分が内向型であると気づいたところで、人間関係のストレスを少なくするにはどうすれば良いのでしょうか?

ここからは、内向型の人が、人間関係のストレスを少なくする考え方をお伝えします。

人付き合いに価値を置かない

まずは、人付き合いに価値を置かないこと

現代の外向型社会では、人とのつながりや協力・コミュニケーションといった人間関係が、とかく重要視されます。

しかしながら、1人か、親しい数人とだけでいることを好む内向型の人は、人間関係を重要視すると、自分の行動が縛られたり、欲求が抑えられたりしがちです

例えば、同僚の仕事の話に付き合わされて自分の時間を有効活用できないどころか、相手の熱量に圧倒されてすっかり疲れきってしまうといったように。

そもそも、人付き合いが不得意な内向型の人にとっては、些細な人間関係でさえ、苦痛に感じられることも多いものです。

社会で生きていくなら多少の人間関係は必要ですが…誰彼かまわず関係を築く必要もありません。

「人付き合いが大事」というのは、内向型の人には、人間関係のストレスを生むだけで、あまり役に立たない価値観です

自分の興味あることだけに力を入れる

外向型の社会では、いろいろなことに興味があったほうが良いとされがちです。

仕事、恋愛・結婚、趣味・遊び、自己研鑽、社会交流…など。

外向型の人は、活動する機会やコミュニティが増えれば、その分、エネルギッシュに活動できます。

だから、仕事で成果を競い合ったり、プライベートの充実感を比べたりして止まないのです。

一方で、内向型の人は、興味の幅が狭いのが特徴です

興味があることには時間を忘れて熱中できるのに、興味がないことには手をつける気持ちにさえなれない、ということもあるのではないでしょうか。

これは、少ない刺激でも満足感を得られるので、自分の欲求を満たすために多くの刺激を求める必要がないからです。

逆に、他人から良く見られたいがために、自分の興味がないことにチャレンジしても、疲れるだけで、思ったほど満足感が得られないでしょう。

内向型の人は、まわりの人と競ったり、比べあったりして無理するよりも、本当に興味あることだけに力を入れたほうが、自分の能力を発揮しやすいです

自分の性格に合った生き方をする

他人と競い合ったり、比べたりことに疲れを感じているなら、自分の生き方を見直すことが大切です

なぜなら、いまの生き方は、圧倒的な数を誇る外向型の人に合わせたものだからです。

もちろん、自分と他人を比較したり、競い合って切磋琢磨したりすれば人間的に成長することもできますが…。

これらは、生きる上で、必ずしも必要なものではないのです。

「競争社会に向いてない」と思うなら、自分の性格に合った生き方に変えましょう

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