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繊細で引っ込み思案な「内向型」の人が、自分の特質を強みとして活かすには?

2020/03/24
 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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何でも考えすぎる、人付き合いが苦手、楽しいことでも疲れやすい。こういった自分の性格や体質に悩む「内向型」の人も多いのではないでしょうか?

 

人間は、大きく分けると「外向型」「内向型」のどちらかの特質を持っているのですが、世の中の75%は「外向型」。実は、「内向型」は全人口のわずか25%しかいないと言われています。

 

もしも、自分が「内向型」であるとも気づかずに「外向型」のような生き方をしているとすれば、毎日が生きづらく感じられているかもしれません。

 

僕は、自分が「内向型」であることに気づいてからはまわりの人の生き方が気にならなくなり、自分らしい人生を楽しめるようになりました。

 

「内向型」とは何か?まわりの人とは違った特質を強みとして活かす生き方についてみていきましょう。

繊細で引っ込み思案な「内向型」

「内向型」と「外向型」の違い

そもそも「内向型」と「外向型」は何が違うのかというと、もっとも大きな違いはエネルギーの取り込み方にあると言います。

 

心理療法士で、内向型研究の第一人者であるマーティ・O・レイニーさんは、著書「内向型を強みにする」のなかで2つの特質の違いを次のように説明しています。

内向型の人は、アイデア、感情、印象といった自身のなかの世界からエネルギーを得ている。彼らは、エネルギーの保有者だ。外の世界からの刺激に弱く、すぐに「もう手一杯」という気持ちになる。

外向型のもっとも目立った特徴はなんだろう?それは、外の世界、つまり、さまざまな活動や人や場所や物からエネルギーを得ている点だ。彼らはエネルギーの消費者なのである。長時間、のらくらしたり、自己反省したり、ひとりで、もしくは、ひとりの人を相手に過ごしたりすると、彼らは刺激不足におちいる。

(引用 マーティ・O・レイニー(2013):内向型を強みにする-おとなしい人が活躍するためのガイド.パンローリング

 

「外向型」の人に比べると、「内向型」の人は人付き合いやアクティブな活動をするよりも、ひとりで熟考したり、物静かな活動をおこなったりすることを好みます。

 

ですから、あなたが「内向型」であれば、まわりの同僚や友達から“付き合いが悪い”“もっと色々な経験をしたほうがいい”などと余計なアドバイスをされて嫌悪感を抱いたことも多いはず。

 

孤独や熟考などを好む「内向型」の特質は、「外向型」の人からするとコミュニケーション量や行動力に欠け、しばしば理解しがたい異質の存在に見えることもあるようです。

 

ただし、「内向型」と「外向型」には色々な違いがあるのですが、どちらが優れているというわけではありません。また、いつでもはっきり分けられるものでもなく、「内向型」の人が“「外向型」っぽい”言動をすることもあります。

 

肝心なことは、まわりの多くの人と違った生き方をしていたとしても、それはたまたまあなたが「内向型」の特質を持っていたというだけで、自分の生き方に悩んだり、劣等感を持ったりする必要はないということです。

 

「内向型」自己診断テスト

ここまで読み進めてくると、どちらの特質を持ち合わせているか察しがついたかもしれませんが、自分自身を正確に理解するためにも「内向型」と「外向型」を判断する自己診断テストをおこなってみましょう。

 

次の2つのリストを見て、自分に近いと思うほうを選んでみてください。

( A )
・物事の中心にいるのが好きだ
・多様性を好み、単調だと飽きてしまう
・大勢知り合いがいて、その人たちを友達だと思っている
・活動のあとは高揚し、もっと何かしたいと思う
・前もって考えてなくても、話したり行動したりする
・たいてい元気いっぱいだ
・聞き手になるより話し手になることが多い

( B )
・自分ひとりか、二、三人の親しい友達とくつろぐほうが好ましい
・深くつきあっている人だけを友達と思っている
・たとえ楽しいことでも、外で何かしたあとは、休息をとる必要がある
・聞き役になることが多いが、自分にとって重要なテーマについてはたくさん話す
・無口で冷静に見え、観察するのが好きである
・話したり行動したりする前に、考えることが多い
・人前で、またはプレッシャーがかかったときに、頭が空っぽになったことがある
・せかされるのは好きでない

(引用 マーティ・O・レイニー(2013):内向型を強みにする-おとなしい人が活躍するためのガイド.パンローリング

 

いかがでしょうか?( A )を選んだ方は「外向型」、( B )を選んだ方は「内向型」の特質を持つ人です。もちろん、リストの内容がすべて当てはまらない場合もありますが、たいていの人はどちらかの特質に偏ります。

 

そして「内向型」「外向型」の特質について理解を深めてみると、狭い人間関係を好んだり、物事を考えすぎたりしていた生き方が、自分だけの特別なものではなかったことに気づいた人もいるでしょう。

 

問題は「外向型」の人が多い社会では「内向型」の人は劣等感を持ちやすく、自分の特質に合ったありのままの生き方がしづらいということです。

 

「外向型」が多い社会では、「内向型」が生きづらい

現代社会では、「外向型」の特質を持っているほど“能力の高い”人材と思われる傾向が強いので、「内向型」は肩身の狭い思いをすることがよくあります。時には、“行動力”や“コミュニケーション能力”を高める方法について紹介したビジネス書や自己啓発本が魅力的に見えてしまうということもあるでしょう。

 

実は、僕自身も“行動力”や“コミュニケーション能力”を磨きたくてハウツー本を読みあさっていた時期があります。なぜかというと、上司や同僚と人間関係を築いたり、お客さんに会話を楽しんでもらったりする必要があったからです。

 

ただ、こういった付け焼き刃の“行動力”や“コミュニケーション能力”は、即効性があっても長く続けることには無理がありました。というのも、熟考せずに行動すると自分のペースが保てなくなりましたし、コミュニケーションの方法を学べば学ぶほど対人ストレスだけが増えていったからです。

 

「内向型」の人にとって、「外向型」の特質に近づこうとする生き方は得策ではないのかもしれません。自分らしい人生を楽しむには、むしろ「内向型」の特質を理解して自分の強みを活かしていきたいものです。

 

「内向型」の強みとは?

では、「内向型」について具体的にどういった強みがあるのか見ていきましょう。

 

人の話を聞くことができる

「内向型」の人は、自分の考えを言葉で表現することが苦手な一方で、他人の話を聞くことが得意です。人と会話をしている時に、つい相手の話す様子を観察したり、話を聞きながら内容を分析したりすることはありませんか?

 

「内向型」の人にとっては、相手の話を聞くなんて当たり前のことに思えるかもしれませんが、意外とその当たり前ができない人も多いです。あなたのまわりにも人の話を遮って自分の話をしはじめる、話を聞いている素振りは見せても内容を理解していないなど、相手の話が聞けない人がいるでしょう。

 

実は、コミュニケーションでは“話す”よりも“聞く”ほうが大事と言われます。これは、話をじっくり聞いてもらえば誰でも自分の考えや気持ちが理解してもらえたように感じるので、仕事の商談や交友関係が円滑に進むからです。

 

“人の話を聞く”と一口に言っても、アイコンタクトの仕方・相づちのタイミング・会話内容の反復・話の要約など、さまざまなスキルがあります。こういった話を聞く能力を伸ばしてみると、良い相談役として重宝されます

 

ですから、「内向型」の人が自分の特質を強みと活かして生きるには、人の話を聞く能力を伸ばしていくと良いでしょう。

 

分析力に優れている

考え込むのが好きな「内向型」は、言い換えると物事を色々な視点から分析するのが得意です。同僚や友人から“変わっているね”“その視点はなかった”などと、自分の異質ぶりを賞賛された経験がある人も多いはず。

 

ひとつの物事を色々な視点から分析することができると、より良い解決策を見つけたり、リスクを回避したりすることもしやすくなります。しかしながら、それにも関わらず、「内向型」の人が十分に能力を発揮できないのは“物事を考え過ぎてしまう”からです。

 

物事を分析する能力には、解決策やリスクがたくさん思いつく行動しづらくなるというデメリットがつきものです。選択肢が多いと、何が正解か判断がつかなくなってしまうこともありますよね。これが、「内向型」が本当は優れているはずの分析力を活かせない原因です。

 

それでは、どうすれば分析力を活かせるかというと、もっとも良い方法は考える時間を決めておくことです。“5分”“20分”“半日”“1日”といった制限時間を作ってみると、考える時間と行動を起こす機会のバランスをとりやすいでしょう。

 

実際に、行動を起こしてみたほうが新しい発見や考えに気づけることもよくあります。「内向型」が強みを活かして自分のやりたいことを実現するには、考える時間と行動を起こす機会のバランス調整が必要です。

 

孤独な時間を楽しめる

集団が苦手なことに劣等感を持つ人もいるでしょうが、その反面、「内向型」の人には孤独な時間を楽しめるという強みがあります。

 

「内向型」の人が満足した生活をするためには、必ずしもたくさんの刺激は必要ないのです。逆に、集団のなかにいると、他人の話を聞いたり気持ちを分析したりしすぎるので、疲労やストレスを感じてしまうことのほうが多いでしょう。

 

「内向型」の人は、積極的にひとりになれる時間をつくったほうが仕事の効率があがりますし、趣味も楽しめます。最近は、ひとりでいると“ぼっち”と揶揄されることもありますが、これは「外向型」の視点であって「内向型」の人が楽しく生きるためには意味のない概念です。

 

「内向型」の人が気分転換をはかりながら、自分のやりたい仕事や趣味に集中して生きていくには、孤独な時間を過ごすことに遠慮してはいけません

 

興味があることを探求する

「内向型」の人は、興味があることが限定的です。というのも、「内向型」の人は、色々な体験をしてたくさんの刺激を得なくても、少しの刺激だけで満足した生活ができるからです。

 

一方で、興味があることはとことん探求するのも「内向型」の特徴です。まわりの人からすると大して価値のないことでも、熱心に調べたり検証したりして努力を惜しまずに取り組めることもありますよね。

 

これは、仕事に置き換えてみると、広く浅い知識が求められる職業よりも狭く深い知識が必要な業務のほうが合っているということです。

 

例えば、「内向型」の人の場合、“文章を書く“だけ”“イラストを描くだけ”といったように、自分が好きなことだけを淡々とおこなえる仕事のほうが自分の特質を活かして働きやすいです。

 

逆に、デスクワークのほかにもコミュニケーション能力が求められるような現場では、対処することや興味がないことも増えるので、ストレスを感じることばかりが多くなって十分に能力を活かしきれないでしょう。

 

「内向型」の人にとっては、処理しなければならない情報量が多い現場ほど、弱みになるのは間違いありません。

 

ですから、もしも仕事で効率や成果があげられずに悩む機会が多いのなら、情報量や業務のバラエティが少ない職業への転身を検討してみるのも良いかもしれません。

 

「内向型」を理解して、強みにする

まわりの人と違った生活を好んできたから、いままでは自分の生き方に劣等感を抱くことのほうが多かったでしょう。でも、それは「内向型」の特質についてよく知らなかっただけ。無理をしてまで「外向型」に近づこうとする必要はないのです。

 

僕自身も「内向型」について理解を深めてからは、自分が望まない活動に時間やエネルギーを注ぐのをやめました。必要最小限のコンパクトな生活でも十分満足感は得られますし、多くを求めないほうが自分らしい生き方ができているように思います。

 

すでに「内向型」の概念を知ることができたので、あとは自分の特質について理解を深めていくだけです。今回紹介した記事の内容も参考にしながら、「内向型」を自分の強みとして活かしてみてはいかがでしょうか?

 

参考書籍

内向型を強みにする おとなしい人が活躍するためのガイド /パンロ-リング/マ-ティ・オルセン・レイニ-
by カエレバ

以下の記事では「内向型を強みにする」を読んだ感想についてまとめているので、よかったらコチラも参考に。

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