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「治るか不安」だったうつ病│発症から2年が経過するまでの心理的葛藤をまとめてみた

2020/03/26
 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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うつ病を発症して2年が経ちました。現在僕は、自宅で家事・育児と両立しながらwebライターとして働いています。

 

「働いている」と聞くと、順調に回復してきたかのように思われるかもしれませんが、発症してからの2年間は体調が良くなったり悪くなったりのくり返しで、思ったように回復しないもどかしい日々の連続でした。

 

うつ病の治療をしていると、「治るか不安」で色々な葛藤を抱えることも多いのではないでしょうか?

 

本当は頑張りたいのに頑張れない…、理想と現実の差が大きくて心が折れそうになる時もありますよね。だから、同じような立場にある当事者の心理的葛藤に知るだけでも、気持ちが軽くなると思うんです。

 

そこで今回は、うつ病の発症から2年間で経験した心理的葛藤について書きます。

クレームによる精神的ダメージをきっかけにうつ病を発症

うつ病を発症する原因は色々あると思いますが、僕の場合は、お客さんからのクレームによる精神的ダメージの影響が大きかったような気がしています。

 

発症当時、僕は病院で入院患者さんにリハビリを提供する「作業療法士」という仕事をしていました。ある日、担当していた患者さんから自分のリハビリや接客態度について何度もクレームを受け、その頃からひどい落ち込みや不安感に襲われるようになったんです。

 

いまでこそ、うつ病の発症のきっかけとなったエピソードを言葉にしていますが、発症当時は自分でも何がつらいのか原因と向き合うこともできませんでした

 

唯一はっきりしていたことと言えば、「他人と関わることが怖くて仕方がなかった」ということ。もともと、他人からの評価を気にしやすいタイプではあったのですが、うつ病を発症してさらに他人の視線や言動が怖く感じるようになりました。

 

僕と同じように、うつ病を発症したきっかけが人間関係の失敗にある方は、対人的なストレスに弱くなったり、他人と関わる自信がなくなったりしやすいのではないでしょうか?

 

他人と関わることが怖くなった僕は、社会で生活する自信もすっかり失っていました。

 

死ぬしかない

うつ病を発症した当初は死ぬことばかり考えていました。というのも、ベッドやソファで寝ている生活が中心で、自分がもう一度社会で働けるイメージが持てなかったからです。

 

僕には、会社員の妻と小学2年生(当時保育園児)の娘がいます。家族がいることは療養する上で心の支えにもなりました。しかしながら、同時に家族のために働けない現実と向き合うことで、自分が全く価値のない存在に感じられよく死にたい気持ちにかられました。

 

おそらく、多くの男性は、「仕事をしながら、夫・父親として妻や子どもを経済的・精神的に支えたい」という価値観を持っていることでしょう。だからこそ、うつ病を発症して働けなくなると自分の存在が無価値に思えたり、迷惑に感じたりして死にたくなるのかもしれません。

 

実際、僕自身も自宅で療養をしていましたが、毎朝出勤していく妻の姿を見ながら仕事ができないことに対する罪悪感や自責感を感じたものです。

 

働けないどころから、自分が家族の重荷でしかないように感じられるのもうつ病のつらいところですよね。

 

頑張りたいのにどうしても頑張れない

僕の場合は、うつ病を発症して半年くらい経った頃から仕事ができるようになりました。webライターとして自宅で働きはじめたのがこの頃です。

 

「仕事ができた」とは言っても、療養生活から本格的な職業生活に進めたわけではありません。まだまだ体調の変動が大きくて、日によっては仕事をする気持ちになれなかったり集中力が続かなかったりすることもあったので、うつ病を発症する前のようには働けなかったんです。

 

心理的葛藤をもっとも感じたのは仕事を再開してからです。「一生懸命働きたいのに頑張れない」「仕事をしたくても疲れやすく長い時間働けない」「体調を崩すことも怖いからまとまった仕事をする自信がない」といった葛藤する日々に、嫌気がさすこともありました。

 

うつ病の人は、“甘えている”“怠けている”と揶揄されることもあるので、まわりの人からも自分が「ぐうたらしたいだけの人間」のように見られているように感じて、それがよりつらい気持ちに拍車をかけました。

 

本当は「頑張りたいのにどうしても頑張れない」

 

嘆いたところでつらい現状は変わらないとわかっています。だけど、当事者としては思ったように回復しない心身と変わらない生活に嫌気がさして、問題を投げ出したい気分になる時もありますよね。

1日1日を大事に生きたい

うつ病を発症して1年半が経過すると、ようやく1日に6~8時間ほど仕事ができるようになってきました。正直、自分では病気が回復してきたから仕事がしやすくなったのか、それとも仕事をしていることが病気の回復につながったのかはわかりません。

 

・もっと良い療養の仕方があったかもしれない

・違う働き方があるかもしれない

 

ほかにより良い選択肢があったかもしれませんが、僕の場合は、「自分にできることをできる分だけやるしかない」という結論に至りました。

 

仕事も私生活も色々と考えはじめると気分が落ち込んだり、自信がなくなったりして思考や行動が制止しやすいものです。「自分の人生」として考えた時には何を選んでも正解だと思うので、あとは自分にできることをおこないながら1日1日を大事に生きることです。

 

うつ病は、回復を焦らずあきらめないことが大事

うつ病の症状が安定してきた人の体験談を聞くと、逆に不安な気持ちを抱く人もいるでしょう。

 

“うまくいってそう”な人と“うまくいってなさそう”な自分の状況を比べれば、誰でもいまの生活に引け目を感じるものです。ですが、自分と他人の生活を比べることに大して意味はないですし、何かしらの結果を出そうと焦る必要もありません。

 

僕は、専門家ではないので「うつ病は治る」と気やすく断言できる立場にありませんが、少なくとも自分にできることを続けた先の人生にはいまと違う変化があるでしょう。

 

ですから、うつ病の回復を焦らずあきらめないことが大切です。

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