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からだを壊してまで働く意味はあるのか?「シュフ。」という男性の生き方

 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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「会社で働くよりも、主夫のほうが向いているのではないか?」

 

会社に行くたびにからだを崩していれば、自分にはサラリーマンが向いていなかったようにも思えるものでしょう。

 

僕も約2年前にうつ病を患いました。休職をしてから一度は会社に復職したのですが、すぐに体調を崩し、自宅で療養生活を過ごしていました。現在は自宅で仕事をしながら家事を中心にこなす「兼業主夫」をしています。

 

ただ自分が主夫を名乗るまでには、色々な壁があったんです。

 

僕のように仕事でからだを壊して、主夫としての生き方を選ぼうか悩んでいる人もいるでしょう。ところが、身近に主夫をしている男性が少ないので、からだが壊れるのがわかっていても無理をしてサラリーマンに戻ろうする人が多いように思います。

 

サラリーマンに戻るべきか。主夫という選択肢もあるか。今日は、そんな自分の生き方に悩みを抱えた男性の参考になる本を紹介します。

 

『シュフ。~ボクは男らしい「主夫」になる~』は、専業主夫の筆者の主夫になった経緯や葛藤を知ることができる一冊です。

『シュフ。~ボクは男らしい「主夫」になる~』とは?

この本の著者は、ムーチョ(宮内 崇敏:みやうち たかとし)さんです。

 

ムーチョさんは、オリエンタルランドで働いている時に体調を崩し、その後転職をくり返すも体調が良くならなかったことから専業主夫に転身。主夫歴としては10年の経験を持ち、現在は、漫画家やライターなどの活動もおこなっています(参考:ツイッター(https://twitter.com/mucho)、ブログ(https://www.takatoshimiyauchi.com/))

 

『シュフ。~ボクは男らしい「主夫」になる~』は、ムーチョさんが会社で働くことを辞めてから、専業主夫として4年ほど生活された後に書かれた本です。

 

・仕事ができなくなった男性に新たな生き方を示してくれる

・仕事ができなくても、家族の一員として生きることを肯定してくれる

 

この本は、そういう本です。

 

仕事ができなくて人生が絶望的に感じられたとしても、サラリーマン以外の生き方を知ることができれば、もう一度自分の人生に希望を持てるようになると思います。

 

働かなければいけない義務感を抱え、サラリーマンを続けることしか想像できずに悩み苦しんでいる方に、ぜひ読んで欲しい一冊です。

 

僕自身は兼業主夫をしているのですが、専業主夫をしているムーチャさんの考え方や生き方にはとても興味深いものを感じました。そこで、この本を読んでみて僕が共感したことや感想を書いていきます。

 

主夫としての男性の幸せもある

男が主夫だなんてみっともない、という思いは正直ありました。でも三度も働くことに失敗している状況では、もうそれしか活路を見いだせなかったのです。

何度も失敗をくり返し、自尊心がなくなっている状況で、どんな形でもいいからとにかく「自分が役に立つ人間」「生きていてもいい人間」ということを証明したかったのです。そして、専業主夫の生活が始まりました。

(引用 ムーチョ(2012):シュフ。~ボクは男らしい「主夫」になる~.インプレスコミュニケーションズ

仕事でからだを壊しては休養し、また仕事をする。新しい会社に就職できたのはいいものの、しばらくするとからからだを壊し、再び休養する。

 

このサイクルを続けて、人生に疲れきっている男性は多いのではないでしょうか?

 

「男は正社員として働く」という誰が広めたかわからないような謎の価値観が染みついていると、仕事ができなくなった時につらくなるだけ。

 

それぞれの家庭によって経済的な事情もあると思いますが、僕は、男性がパートやアルバイトなどをしながら兼業主夫をしたり、専業主夫として家事や育児に専念したりする生き方についても、積極的に考えていくべきだと考えています。

 

というのも働くことができない、正社員に向いていないと思っている人が、からだを壊してまで仕事を頑張っても、自分の幸せには繋がらないように思うからです。

 

ただやっかいなことに男性が正社員として働かない生き方は、今の日本ではそういう市民権を得られにくい現状もあるように感じます。

 

2017年に総務省統計局が調査した「就業構造基本調査の結果」によると、主夫(兼業主夫、専業主夫)をしている男性は約1割でした。

 

たぐ
つまり、国は「働き方改革」とか言ってますけれど、男性が主夫を選ぶ時にはどうしても世間体が気になってしまうと思うんですよね

 

「男が主夫だなんてみっともない」

 

ムーチョさんがこの本を書いたのは2012年ですが、まだまだこの価値観は社会に存在しているように思います。たしかに他人の視線を気にしながら主夫の道を選ぶのは、男性としては難しく感じられるかもしれません。

 

でも、からだを壊しながら無理をして働いているのなら、主夫としての生き方を選んだほうが、自分の幸せを感じやすいのではないかと僕は思います。

 

家族でも、話してみなければわからない

妻は僕に気を使ってくれて、「男の人は仕事に対してこだわりがあるものだし、この人から仕事をとったら生きがいを失って、今より元気がなくなっちゃうかも…」と気持ちの部分での心配もしてくれていました。

だから状況を見れば絶対に主夫をやった方がお互い良いと思っていても、なかなか強くは言えなかったそうです。

(引用 ムーチョ(2012):シュフ。~ボクは男らしい「主夫」になる~.インプレスコミュニケーションズ

心が病んでいる時ほど、自分の意見は他人に否定されてしまうように感じるので、身近な人にも相談しづらいです。本当の気持ちは、家族にだって打ち明けづらいでしょう。

 

例えば、僕はうつ病でまったく仕事ができなかった頃には、妻に自分が食べたい物を買っきてもらえるよう頼むこともできませんでした。お金を稼いでいなかったので、自分の欲求を訴えたら妻に嫌な顔をされるように感じたんですよね。

 

自分が食べたい物を頼むことすら言えないのだから、自分が会社では「働けないこと」や「主夫として生活したいこと」なんて言いづらくて仕方がないでしょう。

 

でも当たり前のことですが、妻にも妻なりの考えがあるものです。いつも夫の調子を外側から見ている分、時には自分よりも冷静にからだの状態を見てくれている場合もあります。

 

家族だからこそ、話してみないとお互いが何を考えているかわからないことも多いです。どういう反応をされるかよりも、まずは話してみることが重要なのかもしれません。

 

自分を縛るだけの古い価値観は、捨てたほうがいい

結婚式で「一生妻を幸せにします!」なんて宣言している手前、「すみません僕この度主夫になりまして、今は娘さんに養ってもらっています」なんてとても言えない!実際、うちの場合妻の両親に専業主夫と報告するまで二年かかりました。

(引用 ムーチョ(2012):シュフ。~ボクは男らしい「主夫」になる~.インプレスコミュニケーションズ

ムーチョさんのように両親に気持ちを打ち明けるかは別として、古い価値観がベースとなった男性としてのプライドが、自分を苦しめていることも多いでしょう。

 

特に昭和の時代のような「男性は会社で働く」「男性が家族を養う」「男性が家族を守る」などの価値観は、そもそもいまの時代を生きる男性には合っていないと思います。

 

きっと自分たちの親の世代から影響を受けて、身に染みこんでいる価値観もあるでしょう。ただ親の世代とは、働く環境も経済的な環境も社会的な環境も、色々なものが劇的に変わってきています

 

多くの男性は昔の価値観に縛られて、今の時代に合った自分の生き方を選びにくい社会で暮らさざるを得なくなっているのかもしれません。

 

古い価値観に自分の人生が縛られているのだとしたら、そういったものは捨てて、これからの人生が生きやすくなるような価値観を新たに作っていく必要があると思います。

 

自分に無理のない幸せの形を

もちろん、働いてお金を稼ぐことも大事。ただ働いてお金を稼ぐたびにからだを壊していたら、何が自分の幸せなのかがわからなくなるでしょう。そしたら人生、つらいだけですよね。

 

主夫を選ぶ男性も増えてきていますが、会社で働く男性に比べたら圧倒的に少ないです。一生ではないにしろ主夫として生きていこうと考えるなら、専業主夫をされている方の考え方や生き方が参考になるかもしれませんね。

 

少なくとも、会社で働くことだけが男性の生き方と思っている古い価値観が、自分を苦しめている可能性があることには気づく必要があるでしょう。

 

肝心なことはからだに無理をさせすぎず、自分の幸せの形を見つけていくことではないでしょうか?

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