フリーランスの仕事を考えるうつ病者に、ライターを勧める理由とは?
会社に行かないで、自分のペースで働ける〝フリーランス〟
会社で働くことができなくなったうつ病者には、体に合った働き方だと思います。
ただ、〝フリー〟〝フリーランス〟と言っても、どういった形の仕事なら、自分にもできそうか?考えますよね。
僕も、初めは「フリーになって『書くこと(ライティング)』で仕事をしたいから…フリーライター??」そのくらいの認識しかありませんでした。
会社で働けなくなり、フリーランスとして少しでもいいから収入を得たいと考えていたら、「フリーのwebライター」を僕はおすすめしたいです。
理由は、人と親密に関わらずとも、文章を書くことができれば、収入を得ることができるからです。
目次
フリーのwebライターを選んだ理由は、「書くこと」が好きだったから
僕がフリーランスの仕事として、webライターを選んだ理由は、単純です。
「書くこと(ライティング)」が好きで、うつ病の症状が重い時も、ブログやツイッターだけはできたんですよね。
でも、僕の周りには、フリーランスで働いている人はいなかったですし、自分が「webライターをやる!」なんて、声高に言える相手もいなかったんです。
会社をやめる寸前、そんな悩める胸中で、ツイッターで知り合ったうつ病の仲間(鳥本明@うつ病減らスンジャー☀️@akiratorimoto )に、フリーランスになることを伝えてみました。
フリーランスになることを伝えたところ、僕がその時、実はもっとも恐れていた質問をされたんです。以下はその時のやり取り。
「なんのフリーになるの?」
このストレートな質問は、とりあえず会社で働きたくない現実から逃げていた自分にとって、曖昧にしていた「フリーで何がやりたいのか?」という問題とちゃんと向き合う機会になりました。
それで、「書くことが好き」なら、とことんwebライター業をやってみよう!と思えたんです。
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webライターは、文章を書くことができればお金がもらえる
webライターを始めたからといって、いきなり生計をたてられるほど、稼げる訳ではありません。
でも、webライターであれば、うつ病があっても、「文章を書くことさえできれば、収入を得ること」ができます。
これって、サラリーマンとして働けなくなった人にとっては、すごく大事なことだと思うんですよね?
僕は、健常者のように、会社のリズムや人と関わる環境では働けない。そうかといって、障がい者手帳を持っている訳ではないから、障がい年金もない。そして、少しでも自分がやったことで報酬を得て、自分に自信をもちたいと考えていた。
だから、会社で働くことができなくても、特別な資格やスキルを持っていなくても、「文章を書いて、収入を得られるwebライター」は、フリーランスで仕事を考えているうつ病者に、向いている仕事だと思うんです。
関連記事:うつ病の僕でも働くことができた「webライター」という道
自分の考えたことを文章にする作業は難しい
では、いきなりwebライターとして、自分の考えたことや与えられたテーマに合わせて文章を書けるかというと…難しいです。
「webライターを勧めておいて、難しいって矛盾してんじゃん?!(お前は、バカか??)」 と思いますよね。
学校を卒業して以降、まともに文章を書いた経験がなければ、いきなりテーマ(文章を書く課題)を与えられても、おそらく400文字(作文用紙1枚分)も書けないか、書けてもすごく時間がかかります。
例えば、「日記風で構わないので、今日あった出来事を400文字で書いてください。(報酬:50円)」といった仕事があります。
報酬の低さは一端置いておくとして、仮に日記を書こうと思っても、文章を書く習慣がない人にとって、400文字を書くことは、かなり酷なことですよね。
webライターが、クライアント(文章を書く仕事を依頼する人)からもらう仕事の内容で、まともな収入をもらうためには、1000~2000文字程度は、すらすら書けないといけません。
だから、webライターの仕事で収入を増やしていくためには、絶対に身につけなければいけないことがあります。それは…
文章(記事)を書く習慣
考えたことをすらすらパソコンのキーボードで打ち込めるくらいになってくると、1000~2000文字であっても、毎日のように、何記事も書くことができるようになります。
参考に言うと、この記事は、いまこのあたりで約1800文字分を書いています。
文章を書く習慣をつけるには、ランサーズの「タスク」がおすすめ
文章を書く習慣を身につけるために、2つの方法を紹介します。
■ 「ランサーズ」の仕事「タスク」をやる
「ランサーズ」は、クライアント(書く仕事を出す人) と webライターをつなぐサービスだと思ってください。
クラウドソーシングサービスといって、文章を書く仕事以外にも、webデザインや映像制作など、色々な仕事を発注するクライアントがいますが、webライターの場合は、ライターとクライアント(書く仕事を出す人)をつなぐ仲介業者(ランサーズ)と考えると、わかりやすいです。
ランサーズに登録すると、webライターとして、自分の好みにあったテーマを選んで、「書けそうだ!」と思った記事を書くことができるようになります。
ランサーズでの仕事のスタイルには色々あって、最初は、「タスク」と呼ばれる仕事で、自分の書ける、文字数の少ない仕事から文章を書く習慣をつけていくといいですよ。
(引用:ランサーズのマイページ)
「ランサーズ」の「タスク」のメリットを挙げてみました。
● 納期やノルマがない
● やめたくなれば、途中でやめられる
● 文字数が少ない仕事が多い
● とりあえず、「やれた感」がある
● スマホからでもできる
ノルマをこなそうと焦る必要はないですし、書くことをやめたくなったら、誰の許可もなく仕事を投げ出せる。文字数が少なくて、仕事を達成しやすく、報酬は微々たるものだけれども、「何かをやれた」達成感を得られる。
だから、「ランサーズ」の「タスク」の仕事は、文章を書く習慣をつけるのに、うつ病者には向いていると思うんです。
デメリットは、報酬が少ない案件が多いこと。
例えば、1500文字を書いて300円しか報酬が得られない案件があったとして、文章を書き慣れないあなたは、2時間くらいかけてようやく書けるか、途中で書けずに、1時間くらい経過したところでやめてしまう可能性が高いです。
できない、辛い、苦痛だと持ったら、すぐにやめること。焦って、無理して取り組んでも、できなかった経験はせっかく回復してきた気力を奪っていきます。
書く習慣ができるまでは、報酬は気にせずに、自分の気力と体力の範囲で文章を書けることが、うつ病者には大事ですよ。
■ ブログをやる
文章を書く習慣をつけるもうひとつの方法は、ブログを書くことです。
僕が今使っているブログは、ワードプレスという有料のブログサービスになるのですが、有料のブログを使う前は、seesaa(シーサー)という無料ブログを使っていました。
ただ、ブログの圧倒的デメリットは、毎日日記のように文章を書いても、コメントやいいねなど、読者からの反応がないと心が折れるくらいに続けるのが難しいんです。
僕は、8ヶ月間seesaaブログを使っていたので、自分の使っていたブログを本当は勧めたい。
でも、seesaaは読者からの反応が得られにくい印象がすっかりついてしまったので、「書く習慣」をつけるためにブログをやるのであれば、「はてなブログ」や「アメブロ」が、読者の反応が得られやすいみたいなので、そちらをおすすめします。
webライターとして、いきなり高い目標を立てない
きっと、サラリーマンで働いていた時は、15~30万円程度を毎月のお給料でもらっていたのではないかと思います。
だから、webライターとして生活していけるかを考えた時、初めから何十万円ももらって生活することに、理想を描いてしまいますよね?
いきなり高い目標を立てると、ちょっと上手くいかなかった時に「やっぱり自分にはできないんだ…」と、せっかく「やれる」、「やりたい」気力が出てきた行動の意欲を削がれかねません。
まずは、10円でも、100円でも、webライターという新しい道で、「やっていけそう」「やってみよう」「やれた」という自信が、うつ病で会社で働けなくなったあなたには必要ですよ。
おわりに
フリーランスの仕事の中では、うつ病者にはwebライターがとっかかりやすい仕事です。
ただし、webライター自体を続けることがストレスにならないように、「書く」ことが好きで、「書く習慣」がつくようになることがまずは必要です。
「書くって楽しいな!」と思えるまでは、理想や目標は低くして、新しい道に進んだ自分に自信を持つことを大事にしてください。