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引きこもりを生きるには?引きこもり歴10年の当事者が書いた「裏教科書」

 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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一度引きこもりになると、社会復帰は簡単ではありません。

 

引きこもっている自分を否定したり、自分の生活に罪悪感が湧いてきたりすると、自分に自信がなくなるし、なおさら社会復帰が難しく感じるでしょう。

 

実は僕もうつ病を患ってから、いわゆる引きこもりの生活を送っていました。現在は引きこもりの生活を抜けて仕事ができるまでになったのですが、社会復帰するには時間も勇気も必要でした。引きこもりの生活を送っていると、自分でもどうしたら良いのかわからなくなってしまうんですよね。

 

先日、僕は『引きこもりの為の「裏」教科書』という本を読みました。

 

この本は、引きこもりの生活を送っている人の気持ちを解説しながら、安心感をくれたりやりたいことを見つけたりできる内容の一冊でした。

 

引きこもりに悩んでいる人にとって生き方の参考になると思ったので、本の内容と感想を書いていきます。

『引きこもりの為の「裏」教科書』とは?

この本の著者は、約10年の引きこもり生活を経験した野村 こころ(のむら こころ)さんです。ちなみに野村さんは、現在ジュエリーのデザイナーとして起業しています。

 

『引きこもりの為の「裏」教科書』は、引きこもりの状態の受けいれ方を解説し、引きこもりの人がこれからの人生でやりたいことを見つけられる方法を紹介した本です。

 

本の内容は、どれも野村さんの実体験にもとづくもの。引きこもりの評論家が話す薄っぺらい考えよりも、引きこもっている当事者の思いや心の動きが洞察されていて、とても共感できる内容でした。

 

引きこもりをしている時は、社会復帰ばかりを焦ってしまいます。

 

この本は社会復帰を焦ることで自分が何をしたいのかわからなくなり、身動きがとれなくなっている人に、これからの人生を変えるきっかけを与えてくれるでしょう。

 

僕自身は、引きこもりの生活から抜けたのですが、この本は、引きこもっていた当時の自分にもとても参考になると思えた内容が多かったです。

 

そこで、ここからは僕が『引きこもりの為の「裏」教科書』を読んだ感想を紹介します。

 

仕事から離れると社会が怖くなる

自分の将来に対し、不安と焦りが押し寄せてくる事もあり、「何かしなきゃ」と衝動には駆られるのですが、長らく引きこもっている分、心体は重たく、自分が外界へ出る事の恐怖から、なかなか働きに出る事が出来ずにいました。

(引用 野村こころ(2018):引きこもりの為の「裏」教科書.

引きこもりの生活を送っていると、気持ちが不安になったり焦ったりしやすいです。誰に何を言われたわけではなくても、見えないプレッシャーのようなものを感じてしまうものでしょう。

 

けれど、現状を変えたい気持ちとは裏腹に、心身は動いてくれません。変わりたいと焦るほど、どうすれば良いかわからなくなってしまうんですよね。

 

・仕事から離れたことで芽生えた社会への恐怖心

・引きこもる中で失っていった自信

 

野村さんの体験を見ていると、引きこもりをしている自分が抱えた恐れや喪失感を客観的に知ることができ、他人の生活を通して、自分の苦難や葛藤が理解できるでしょう。

 

自分の価値観で「引きこもりを使ってみる」

「どうせ仕事もしないなら今の自分に出来る事からやろう」と考えたからです。要するに、何もしないよりか、何かした方がマシだと、シンプルにそう思ったのです。

(引用 野村こころ(2018):引きこもりの為の「裏」教科書.

引きこもりの生活を送っていると、何とかして引きこもりから抜け出さなくてはいけないような義務感にかられます。

 

ところが野村さんは、そもそもその「引きこもりに対する間違った価値観」が気持ちを焦らせ、自分のやりたいことを見えにくくさせていると言います。

 

たしかに、冷静に考えてみると、引きこもっていたところで誰かに迷惑をかけているわけではないです。迷惑をかけているとしたら、せいぜい、家族を不安な気持ちにさせていることぐらいでしょう。少なくとも、引きこもりは社会や他人に直接的な危害を加えていません。

 

テレビやインターネットを見ると、「若者の引きこもりは○万人」「引きこもりが問題になっている」といったように、引きこもりを問題視するニュースをよく見かけます。

 

そういった報道を見ると、一刻も早く引きこもりから抜け出さなければいけないような気持ちになります。ですが、引きこもることで他人に危害を加えていないのなら、もっと自分のペースで引きこもりの状態と向き合っても良いのではないかと僕は思うのです。

 

社会や他人の価値観に邪魔をされずに、「自分の人生と向き合える時間」と視点を変えてみると、なんだか引きこもりの状態が、自分にとってとても大切な時間にも思えてくるでしょう。

 

引きこもっている状態を否定するのではなく、いま自分ができることを、自分の価値観に従っておこなうことが重要なのではないでしょうか?

 

自分の居心地の良い環境をつくる

引きこもる人も、外に出る人も、自分が選んだ居場所にメリットを見いだしている人は、それぞれその環境を活かしています。

『自分に合っている人生のスタイル』を確立している事が、もっとも充実した楽しい人生に繋がると、私は思います。

(引用 野村こころ(2018):引きこもりの為の「裏」教科書.

引きこもること、外で活動すること。僕らはどちらが良くて悪いのか、ついつい両極端に考えがちです。

 

社会は「引きこもることが悪」「外で活動していることが正義」と考える傾向があるので、引きこもりの当事者も、早く社会復帰しなければいけないと考えやすいのでしょう。

 

ですが僕はこの本を読んで、引きこもりも外で活動することも、その良し悪しは自分のタイミングで変わってくるものだと気づきました。

 

・人によっては、引きこもりが必要な時期がある

・今は、引きこもりたい時期なんだ

・少し外に出てみたい

・外に出てはみたけれど、ひとりで過ごしたい

など

 

その時々で、自分の居心地の良い環境は変わるもの。

 

つまり、自分の居心地の良い環境を探しながら、そこで自分にできることを探すことが大事なのです。

 

引きこもりに悩んでいるからこそ、引きこもりをしている自分の状況を違った「視点」から見てみると、自分が本当にやりたいことにも気づけるでしょう。

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