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吉井雅之著「習慣が10割」をレビュー!習慣形成コンサルが伝える物事を続けるコツとは?

2021/10/08
 
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webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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運動も ダイエットも 早起きも 勉強も 続かない。

変わりたいと思っても、自分の生活習慣を変えるのは大変です。

一度身につけば心強いけれど、身につけるまでが難しい…それが生活習慣ではないでしょうか?

僕も健康のために運動習慣をつけたり、仕事のための勉強習慣をつけたりしたいと思うことがよくあります。

ところが意気込んでやるほど挫折しますし、力を抜いてやるといつの間にか辞めてしまっています。

生活習慣を変えるには、気持ちの持ちようにもバランスが必要なのかもしれません。

自分ひとりでは、生活習慣を変えることは難しい。

そこで、僕は習慣を変えるきっかけをつくるために、「習慣が10割」という本を読んでみました。

「習慣が10割」は、生活習慣を変えられない原因を解説しながら、自分が理想とする習慣の身に付け方を紹介しています。

「ひとつのことを続けられない」

「自分は続けられる意思が弱い」

「だけど、そんな自分を変えたい」

と思っている人にとっては、自分の習慣を変えるきっかけとなり、生活の質を高めるヒントが得られるでしょう。

「習慣が10割」とは?

著者は、吉井 雅之(よしい まさし)さんです。

吉井さんは、習慣形成コンサルタントとして、脳科学にもとづいたセミナー活動をおこなっている方です。

その活動は、ビジネスマンの人材育成やスポーツチームの指導、受験生の能力アップなど、多岐にわたっています。

この本のほかには、「成功する社長が身につけいている52の習慣」なども執筆。

「習慣が10割」は生活習慣を作る必要性を知りながら、物事を続けやすくなるヒントが得られる一冊です。

タイトルの「習慣が10割」とは「人間はこれまでの習慣によって今の自分があり、これからの自分は今の習慣によって作られていく」という意味です。

「物事が続かない。でも、そんな自分を変えたい!」

生活習慣から自分を変えたいと思っている人は、この本を読むことで自分磨きや成長をするきっかけが発見できまるでしょう。

僕は「習慣が10割」を読んで、習慣の大切さや作り方を知ることができました。

ここからは、僕が本を読んでためになった内容について感想を書いていきます。

「できない」「続かない」は思い込み

1日や2日続けたところで、目に見える結果は出ません。

それでも、1年、そしてまた1年とその習慣を続けていれば、「自分も何かを続けられた」という自信がつきます。そして「自分には無理」が口グセだった人も、「自分はできる!」と思えるようになります。

つまり、何かを習慣化できたという実績が、あなた自身をを変えてくれるのです。

重要なのは、「何を続けるか」ではありません。続けることそのものに、とてつもない価値があるのです。

(引用 吉井 雅之(2018):習慣が10割.すばる舎

結果が出せるイメージが湧かないと、何でもすぐに諦めてしまいたくなるもの。

ですが、続けていたら実は結果を出せていたということも多いのではないでしょうか?

そもそも、誰にでも習慣化する能力はあるんだと思います。

例えば「言葉を話すこと」「文字を書くこと」「計算すること」など。

こういったことも大人は当たり前のようにおこなっていますが、こういったことも小さい頃から何千、何万回も練習してきたからこそ、無意識でもおこなえるようになったのでしょう。

・「おはよう」と言われれば「おはよう」と言える

・自分の名前を漢字で書ける

・「1+1」は、考えなくても2と答えられる

いずれも突きつめていけば、誰もが日々の習慣の中でできるようになったことです。

つまり、誰にでも習慣化する能力はあるのに、大人はそれを忘れてしまっていて「自分は続かない人間」と思い込んでしまっているのかもしれません。

まずは自分が当たり前のようにおこなっていることを振り返ってみながら、自分にも習慣化できる能力があることに気づく必要がありそうです。

習慣を作るには「実現イメージ」が必要!

習慣=思いの深さ×くり返し反復

習慣を作るには、1つのことを意識的に反復しなくてはいけません。しかし、その前提に「自分はこうなりたい」という思いがなければ、頑張って反復を続けることは難しくなります。

そして、その「思い」が深いほど、習慣形成の成功確率が高まります。

(引用 吉井 雅之(2018):習慣が10割.すばる舎

吉井さんは、物事を習慣化するには「具体的ななりたい自分のイメージ」が必要と言います。

たしかに健康のための運動でも、仕事のための自己研鑽でも、それを続けたあとの変化した自分のイメージが湧かないと、物事を続けられなかったり取り組めなかったりすることも多いですよね。

もしかしたら「思いの深さ」と聞いて、そんな感情論で人が変わるか?!と思われたかもしれません。

ただ僕はこの話を聞いて、以前精神科医の先生が書かれた本の内容を思い出したんです。

その本には、『モチベーションを維持するには「やり遂げたあとのイメージ」が必要で、そういったイメージがあることでモチベーションの源となる脳内物質が分泌される』と書いてありました。

要するに、何かを習慣化するためには、科学的にも「具体的なイメージ」を持つことが必要ということが言われているのです。

また物事を続けられない時って、だいたい初心を忘れてしまっていることも多いのではないでしょうか?

はじめは健康になりたい!仕事ができるようになりたい!と思っていても、日が経つうちに熱が冷めてきて、初心で抱いていたなりたい自分のイメージは忘れてしまっているということもあるでしょう。

こういった理由から、何かを習慣化したい時には、自分がはじめに抱いた「具体的な実現イメージ」を持つことも重要だと思います。

ゲーム感覚で楽しむ

人間は、楽しくてワクワクすることしか続きません。ですから、自分が決めたことを楽しむ工夫をすれば、その習慣は続きやすくなります。

楽しむ工夫の1つが「ゲーム感覚でやる」ということ。「決めたことをやる」のではなく、「ゲームをクリアする」と考えてみると続けるのが楽しくなります。

(引用 吉井 雅之(2018):習慣が10割.すばる舎

習慣を変えるための方法は色々と紹介されていましたが、僕の中では「課題のゲーム化」というやり方が一番取り組みやすいように感じました。

物事を習慣化するまでには、最初の数回はがんばって取り組む必要があります。とりあえずやってみないことには、習慣化につながらないですからね。

僕は物事をがんばる時には、「2種類のがんばり方」があると考えています。

ひとつは、嫌なことをがんばることです。

例えばダイエットのために食事制限をしたり上司から指示された気乗りしない仕事をすることなどが挙げられます。

こういったことは自分にとって苦痛を伴うなので、短期間ではがんばることはできても長くは続かないでしょう。

もうひとつは、好きなことをがんばることです。

例えば自分が好きな健康に良い物を食べるとか、自分が発案した仕事をおこなうことなどです。

好きなことは嫌なことに比べると取り組むこと自体が楽しいので、意識をしなくても長く続けやすいもの。

吉井さんによると、脳科学的に見ても人間のからだは好きなことを求めるように作られているのだそうです。

もう少しかみ砕いていうと、脳は自分が心地良く思う刺激を求める一方で、不快な物事を避けるようにできていると言われます。

習慣を変えたい時には、自分の脳が心地やすく感じるように、物事に遊び心を持って取り組むことも大事なのでしょうね。

自分を変えるきっかけに

「習慣が10割」は、習慣化に必要となる仕組みを脳科学的に解説していながら、肝心なことは感情論になっている場合もあります。

ですから、人によっては解説に物足りなさを感じるところもあるでしょう。

ただ自分の習慣を妨げる原因や仕組みが分かりやすいので、「物事が続かない」と思っている人には、習慣を変えるきっかけになると思います。

習慣を変えようにも、まずは取り組まないことには何も変わりませんから、本の内容を参考にしてみると良いかもしれませんね。

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