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うつ病でもおこなえる│「在宅ワーク」の種類と働く時の注意点とは?

2020/01/14
 
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たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
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うつ病の療養中の方のなかには、在宅ワークを検討している人もいるでしょう。会社に出社することが難しい状態でも、在宅ワークであれば自宅でマイペースに働きやすいです。

 

「働きたい」「少しでも生活費を稼ぎたい」「でも会社勤めは難しそう」という場合には、オフィスワークよりも在宅ワークのほうが向いているかも。

 

そこで、うつ病でもおこなえる在宅ワークについて紹介しましょう

在宅ワークとは?

在宅ワークとは、自宅を拠点に仕事をする働き方です。在宅ワークには、大きくわけると次の2つのタイプがあります。

 

① 会社に所属しながら、自宅で働く(サラリーマン)

② 会社に所属せず、自宅で働く(フリーランス)

 

一般的に「在宅ワーク」という時には、②のフリーランスを指すことがほとんどです。

 

平成25年に(株)三菱UFJリサーチ&コンサルティングがおこなった調査では、約126万4,000人いる在宅ワーカーのうち8.5%(10万7,440人)の人が、在宅ワークを始めた理由について「体力的に会社で働けない・健康上の理由のため 」と回答していました。

 

体調を考慮して働いている方が多いことからもわかるように、うつ病の治療をおこないながら仕事をする場合には、在宅ワークが働きやすいです。

 

オフィスワークと在宅ワークの違い

そもそも、会社で働く「オフィスワーク」と自宅で働く「在宅ワーク」では、どのような違いがあるのでしょうか?それぞれの働き方の違いについて、以下の表にまとめたので比較してみましょう。

  オフィスワーク 在宅ワーク
通勤 あり なし
労働時間 長い 自由
ノルマ 会社に決められている 自分で決められる
休憩 不自由 自由(からだを横にできる)
人間関係 複雑 ほとんどない
物音・雑音 多い 少ない
仕事の受注 会社が用意 自分で営業
仕事のリズム 一定 不規則

 

うつ病になると、病気の症状によって「やる気」「働く意欲」「体力」「集中力」など、仕事に必要とされる色々な能力が低下します。

 

人によって、どのような能力が低下するかは違いますが、共通していることはオフィスワークよりも在宅ワークのほうが、「体調に合わせて」「マイペースに」仕事ができることです。

 

特に、体調が不安定な時期には、からだを横にして休憩できる環境があると、仕事で疲れた頭やからだを早めに休ませて、からだの負担を減らして働きやすいです。

 

ただし、オフィスワークに比べると、在宅ワークは仕事を受注するために営業をしたり、働くリズムが不規則になりやすかったりするので、からだに負担をかけないような自己管理が必要になるでしょう。

 

うつ病でもおこなえる在宅ワーク

では、うつ病でもおこなえる在宅ワークには、どのようなものがあるのでしょうか?在宅ワークの種類について見ていきましょう。

 

データ入力

データ入力は、クライアントから依頼のあった情報について、パソコンで入力していく仕事です。入力する情報は、クライアントが運営するサービス内容によって変わってきます。

 

例えば、僕の場合は、全国の動物病院の名称・住所・電話番号などを入力する仕事をおこなったことがあります。

【データ入力のイメージ】

病院名 住所 電話番号
A 動物病院 東京都世田谷区… 03-…
B 動物病院 東京都渋谷区… 03-…
C クリニック 千葉県千葉市… 043-…

 

データ入力の仕事は、正しく情報を確認したり、文字を入力したりすることが中心です。言い換えると、「自分の頭で考える必要がほとんどない」ので、うつ病により集中力や思考能力が落ちて、考えがまとまらない時期にも取り組みやすい仕事です。

 

webライター

プレゼンの資料や同僚へのメールなど、文章を書いたり読んだりすることが好きな人には、webライターがおすすめです。

 

webライターは、クライアントが運営するホームページやブログに掲載する記事を書く仕事です。

 

例えば、「家事」「結婚」「恋愛」などの身近なテーマから、「DIY」「自転車」「カメラ」などの趣味的なテーマ、さらには「医療介護」「金融」「転職」などの専門的なものまで。自分の得意な内容にもとづいて、ウェブサイト用の文章を書くことができます。

 

パソコンとインターネット環境があれば、誰でもおこなえるので、在宅ワークとしてはじめやすいでしょう。

 

イラストレーター

パソコンやタブレットでイラストを描くことが好きな方は、イラストレーターという働き方もできます。

 

イラストレーターは、ウェブサイト用のイラストやポスター、パッケージなど、色々なサービスや商品用のイラストを作成する仕事です。

 

最近では、インターネット上で、個人が作成したイラストを販売できるサービスも増えてきています。

 

「イラスト 販売」などで検索をすると、個人向けの販売サイトを探しやすいので、自宅にイラストを作成する環境が整っている場合には、試しに作品を販売してみるのも良いかもしれません。

 

ハンドメイド作品の販売

アクセサリーや雑貨など、物作りに興味がある人はハンドメイド作品を販売する方法もあります。

 

自分のハンドメイド作品に需要があるかどうかは、販売してみないとわかりませんが、フリマアプリなどを利用すれば仕事としてはじめやすいでしょう。

 

ただし、パソコンを使った在宅ワークに比べると、材料費がかかったり在庫管理をしたりする手間ひまがかかるので、仕事をかかえてストレスを溜めすぎないように注意が必要です。

 

ブロガー

ブロガーとは、個人でブログを作成しながら収入を得る仕事です。このブログを見て気づかれる方も多いと思いますが、個人ブログには、必ずと言っていいほど「企業広告」が掲載されています。

 

多くの個人ブログは、この「企業広告」を読者がクリックしたり、クリックした先のサービスを利用したりすることで、利益(報酬)が発生します。

 

個人ブログは、がんばって記事を書き続けたからといって、必ず収入につながるという訳ではありません。読者に興味をもってもらえるように記事を書いたり、読者が集まるようにブログを工夫したりしなければ、全く収入が発生しない場合があることには注意しておきたいです。

 

在宅ワークのはじめ方

個人で仕事を受注し、在宅ワークをはじめるには、に3つの方法があります。

 

クラウドソーシングを利用する

「クラウドソーシング」とは、個人と企業の仕事の発注・受注を仲介するサービスのことです。サービスの概要がイメージしやすいように、仕事の発注・受注の流れをイラストで見てみましょう。

 

仕事を受注するには、まずクラウドソーシングサービスに登録します。大手のサービスには、「 ランサーズ 」や「クラウドワークス」などがあります。

 

クラウドソーシングサービスのウェブサイト上では、多くのクライアントが、色々な仕事の発注をしています。つまり、発注をかけているクライアントにこちらから営業をかけることで、自分がおこないたい仕事を受注するのです。

 

データ入力やwebライターなどは、クラウドソーシングサービスを利用すると仕事をはじめやすいでしょう。

 

企業のホームページを見る

webライターは、雑誌やウェブサービスを運営している企業のホームページでも募集している場合があります。

 

例えば、僕の場合は、病院や介護施設でリハビリの専門職として働いて経験があります。そういった経験があると、「医療介護福祉系」のウェブサイトのwebライターに応募して、ホームページの記事を書くこともできます。

 

このように、専門的な仕事の経験があったり、自分の得意分野があったりする人は、そのジャンルの企業ホームページを見ると、仕事が見つかるかもしれません。

 

販売サイト・フリマアプリに出品する

イラストやハンドメイド作品が作成できる人は、自分の作品を販売サイトやフリマアプリに出品してみると良いでしょう。

 

最初は、どのくらいの価格で作品を販売して良いか悩むとは思いますが、作品の相場は、仕事を続けるなかでわかってくるもの。

 

自分で仕事をつくっていく必要がある在宅ワークでは、売れるかどうかよりも、まずはやってみることが大切です。

 

うつ病を抱えながら在宅ワークをする時の注意点

在宅ワークの種類やはじめ方を知っても、うつ病当事者には、働く不安がつきものです。サラリーマン時代と同じように仕事を一生懸命がんばりすぎても、再び体調を崩しかねません。

 

在宅ワークをする時には、どのようなことに注意すると良いのでしょうか?

 

「ちょっとできそう」なことをやってみる

うつ病で療養中の方のなかには、これまで仕事の失敗体験によって、働く自信を失っている人も多いはず。働く自信がないと、仕事をすることに恐怖心があったり、物事に挫折感を感じやすくなったりしていることもあります。

 

せっかく在宅ワークで仕事ができるようになったにも関わらず、いきなり難しい仕事に挑戦しても、無理のしすぎてうつ病を再発しかねません。

 

仕事復帰をする時には、バリバリ働くよりもまずは働きなれることが大切です。

 

そこで、在宅ワークをはじめる時には、いまの自分にとって「ちょっとできそう」と思えることからやってみると良いでしょう。目標が高すぎても、低すぎてもモチベーションはあがらないもの。

 

働く自信を身につけながら、徐々に難しい仕事へ挑戦していきたいものです。

 

一度にたくさんの仕事を受注しない

うつ病の人には、まじめでがんばり屋のタイプの人が多いです。言い換えると、働けなかった期間のがんばりを取り戻すかのように、いきなり全力で仕事をはじめてしまいがちです。

 

しかしながら、働けるようになったからといって、うつ病が完治したわけではありません。

 

日本うつ病学会が発表している「うつ病治療ガイドライン」でも、「うつ病が寛解した人さえ、集中のしづらさ、うっかりミス、忘れやすさなどの症状が残りやすい」と言われています。

 

つまり、万全に仕事ができるようになるには時間がかかるので、「ならし運転」が必要ということです。

 

しめきりに余裕を持つ

しめきりに余裕を持つことも重要です。というのも、在宅ワークでは、クライアントから早いしめきりを提示されることもよくあるからです。

 

クライアントから、仕事のしめきりについて「明日まで」「3日後」などと提示されると、仕事がプレッシャーに感じられてしまうかもしれません。ただ、体調が変動しやすいうつ病の人にとっては、万全な状態で働けない日のほうが多いです。

 

ですから、体調を崩さないためには、できるだけしめきりに余裕を持った仕事の受注をおすすめします。

 

睡眠や休息を優先する

在宅ワークの特徴は、労働時間も休憩時間も自由に設定できることです。逆に言えば、意識して時間管理をしないと、ついつい仕事をする時間が長くなり、睡眠や休息の時間を削りがちです。

 

睡眠や休息の時間を削り、仕事優先の生活になると、うつ病を発症した時と同じように体調を崩すということにも。

 

心療内科医の坪井 康次医師は、著書「患者のための最新医学 うつ病(高橋書店)」のなかで、次のように述べています。

うつ病になりやすい人は、「仕事」の面を重視し、「睡眠」「食事」「休息」といった面を軽視しがちです。

 

専門家からしても、仕事をがんばりすぎて体調を崩してしまっている人が多いということなのでしょう。

 

しっかり寝る、こまめに休憩をとるなど。長く働き続けるためにも、睡眠や休息を優先した仕事のリズムが大切です。

 

最初は収入額にこだわらない

在宅ワークは、自分で仕事を探し、しっかりと結果を残せないと収入が得られません。これは、サラリーマン時代との大きな違いのひとつかもしれません。

 

在宅ワークをはじめた直後は、仕事を発注してくれるなじみのクライアントもいないので、収入は少なくなる可能性が高いでしょう。

 

そこで肝心なのは、収入額の少なさに焦って多くの仕事を抱えないことです。気持ちが焦ってしまうと、精神的なストレスから憂うつ感や不安感などを感じやすくなります。

 

ひとつずつ仕事を積みかさね、経験やなじみのクライアントができてくると、収入額も増えてくるもの。在宅ワークをはじめた時には、収入額の少なさに焦らず、できる仕事をおこないながら経験を積んでいきましょう。

 

主治医や家族の理解を得る

オフィスワークと同じように、在宅ワークにもストレスがつきものです。仕事を再開したストレスで体調を崩したとしても、事前に主治医や家族に報告しておけば、何かあった時にサポートを得やすいです。

 

特に、普段から家事を分担しておこなっていた方は、在宅ワークに慣れるまでは、家事のほとんどをパートナーに任せられると良いかもしれません。

 

仕事と家事を両立するのは、健常者にとっても大変です。

 

パートナーが少しでも家事の負担を背負ってくれると、仕事に集中しやすいですし、心身にかかる負担も減らすことができるでしょう。

 

まずは「やってみる」こと

ずっとサラリーマンをしてきた人にとっては、在宅ワークといっても、なかなか働いている自分の姿をイメージしづらいでしょう。これまでの人生からすると、ずいぶんと働き方が変わるので、イメージできないほうが当たり前なのかもしれません。

 

しかし、オフィスワークに比べると、在宅ワークのほうが体調に合わせて自分のペースで働ける分、うつ病の治療を継続しながらも仕事がしやすいです。

 

はじめて挑戦することは誰にとっても不安がつきものですが、興味が湧いてきたことがあるなら、まずやってみてはいかがでしょうか。

関連記事:サラリーマン以外の人生を選ぶのに必要だった2つのこと

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