うつ病人の生き方・働き方改革

うつ病かもしれない?疑った時に確認したいうつ病の症状

2019/02/06
 
この記事を書いている人 - WRITER -
たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
詳しいプロフィールはこちら

うつ病かもしれない.jpg
もしかしたらうつ病かもしれない。
体の異変に気づいて、うつ病を疑った時に確認したいうつ病の症状を4つ挙げました。
「疲れているだけ」「こんなのは甘えているだけ」
この記事は、そんな風に、体の不調を自分の責任にしている人に向けて、その不調はうつ病の可能性がある事、だから自分を責めずに治療をした方が良い事に気づいてもらう為に、書いていきたいと思います。


スポンサーリンク

うつ病の症状を書く時に、参考にした2つの事

重要な事ですから先にお話しすると、この記事で触れるうつ病の症状は、単に素人が適当に言っている内容ではなく、以下の2つの事柄を基に書いています。
自分の2度のうつ病経験
僕自身は、2度のうつ病の経験があります。うつ病になった時、うつ病が再発した時には、何をするにも漠然とした不安に捕らわれていて、自分でもどうして良いかわからない位、気持ちの落ち込みが激しかったんです。
いつも仕事の事が頭から離れず、よく夜中に目が覚めるようになり、目が覚めた直後には、仕事の事を考えており、それも何か失敗を犯してはいないかという不安にかられていました。
徐々に、朝が起きられなくなり、職場に行っても、集中しているのは仕事ではなくて、自分の気分の変動を常に監視しているって感じで。
自分の事ばかり考え、ただただ、不安と抑うつ的な気分になっているので、難しい文章を理解したり、複雑な仕事をする事に頭が働かなくなり、「何でこんな事もできなくなってしまったんだろう?」と振り返ってはまた落ち込み。
とても疲労感を感じるようになっていたので、自宅に帰ってからは家事もほとんどやれず、休みの日は、DVDを娘に見せておいて、自分はベッドで寝る生活をしていました。
妻の薦めで精神科に通い始め、何度目かの通院で、「うつ病」と診断を受けました。
うつ病に関する本
また、もうひとつ参考にした事が、うつ病に関する本です。先に書いてしまうと、本の紹介みたいな形になってしまうのですが、この記事で触れている内容に信憑性がなければ、「うつ病かもしれない」「悪いのは病気のせいかもしれない」と感じられないと思うので、最初に紹介する事にしました。

① 患者のための最新医学 うつ病 (患者のための最新医学シリーズ)

うつ病に関して、当事者、家族など、一般向けに症状から治療、予防に関して全般的に書かれた本です。
うつ病と聞くと、ぐったりしてベッドから動けない状態の人を想像するかもしれませんが、「疲れがとれない」「食欲が落ちている」「眠れない」等、ごくごく一般的に見られる体の不調とうつ病の症状との見分け方がわかりやすく解説されています。
うつ病になる人って、真面目な方が多いらしく、なかなか自分でうつ病だと認めません。「気持ちの問題だ」とか思ってしまったりして。
うつ病は、心の病気ではなくて、脳の病気である事がわかり、ちゃんとした治療を受けた方が良いかもしれない?と、うつ病と向き合える本です。

② 精神疾患の理解と精神科作業療法

この本は、一般の素人が書く必要のない本です。この本を僕が持っている理由は、作業療法士という資格を取得する都合上、大学で精神医学を学び、うつ病などの精神科系の病気について勉強をしていたからです。
精神科系の病気の勉強をしていても、うつ病になってしまうんですね。

※平成23年の厚生労働省の統計調査では、全国にいるうつ病の患者さんは、約100万人いるそうです(宮城県の一部と福島県を除いた調査)

話を戻すと、この精神疾患の理解と作業療法という本では、医療従事者向けに、専門用語でうつ病の症状が解説され、その治療方法として、薬物療法と医師による精神療法、作業療法という方法がある事について触れられています。

※精神科でのうつ病の治療は、基本的には薬物療法と医師による精神療法です。作業療法という治療方法は、入院が必要な場合に限ります。
③ いやな気分よ、さようなら

うつ病が回復してきた頃に、読んだ方が良い本です。
海外の精神科の先生が、実際の治療場面で出会った患者さんをもとにうつ病の症状を説明しながら、うつ病になりやすい考え方の傾向について、書かれています。
例えば、あなたは少しの失敗があると、全てが失敗してしまったような気になるタイプではないですか?この本では、それを全か無かの思考と表現しており、うつ病になりやすい傾向の方の考え方をひもとき、再びうつ病にならないように予防していく方法が紹介されています。
長くなりました。まとめると、僕自身の2度のうつ病経験と、うつ病に関する3冊の本をもとにして、うつ病の症状について説明していきます。
「うつ病かもしれない」と体の異変に気づいているのだとしたら、自分の気持ちの持ちようではなく、病気であることを疑った方がいいかもしれません。

うつ病かもしれないと疑った時に、確認したい4つの症状

うつ病の症状は、大きくわけると4つに分類されます。

うつ病の主な4つの症状
① 感情・気分面の症状
② 意欲・行動面の症状
③ 思考面の症状
④ 身体面の症状

① 感情・気分面の症状
うつ病になると、とにかく憂うつな気分になり、今まで興味があった事、楽しいと思えていた事に、関心やおもしろみを感じられなくなります。
最近、不安でたまらない状態が続いていませんか?休息しても、ぐったりする位の疲れがつきまとってはいませんか?
僕の場合は、以下のような感情や気分面の症状が出ていました。

☑ 何をするにも、とにかく不安。
☑ 自分だけが何もできていないように感じられ、焦っている感じ(焦燥感)が常にある
☑ ミスをする、誰かに怒られる感じに四六時中さいなまれる
☑ 仕事で関わる患者さんやスタッフとの会話がまるでつまらない
☑ 考えさせられる質問を家族にされると、「後にして!」とイライラした態度をする
☑ 好きだった番組もyoutubeも見る気がしない、見ても楽しくない
☑ 毎日同じ服を着て、ひげをそる頻度も3日に1回。身なりを気にしなくなった

専門的な言葉を使うと、抑うつ気分、自己卑小感、自責感、不安、焦燥感などが、常につきまとっていて、ひどく疲れを感じる日々が続きました。
この疲労感は、仕事で疲れたというレベルではなく、自宅のいすに座ったら立ち上がれないくらいの疲労感でした。
② 意欲・行動面の症状
うつ病になると、何をするのも億劫で仕方がなくなります。何もする気になれないので、行動力や決断力も鈍くなってくるんです。専門的には、「精神運動抑制」と呼びます。
出勤直前まで、朝が起きられなくなってはいませんか?体を動かそうとすると、体が鉛のように重く感じる事が続いていませんか?
僕の場合は、以下のような意欲・行動面の症状がありました。

☑ 仕事の簡単な書類が手につかない
☑ 職場や家族と会話をしたくなくなる
☑ 周囲との関わりを避ける
☑ 食欲がなくなる
☑ 洗濯物やちらかった部屋を片付けられなくなる
☑ 朝が起きられなくなる
☑ ベッドから起きようと、片腕を動かすのも億劫に思える

うつ病になると、単なる怠けとは違って、必要性を感じていている事も「どうしてもできない」んです。体も気持ちもついてこなくなります。
この意欲や行動面のうつ病の症状を単なる怠けと、自分の中で勘違いしてしまうと、より自分が無能でダメな人間に感じてきてしまうので、余計に症状が悪化していくと思いますよ。
明日になっても、いつになっても、うつ病の症状があるうちは、「どうしてもできない」んです。

※うつ病の注意点
うつ病には、日内変動という症状があります。約50%のうつ病の患者さんは、午前中に調子が悪く、午後から夕方にかけて、体も気持ちも動くようになる傾向がある場合があります。

だから、「あぁ、さっきのはやっぱり怠けていただけか?」ではなくて、日内変動といううつ病の症状である可能性も高い事を知っておいた方がいいと思います。
③ 思考面の症状
うつ病になると、とにかく頭が働かず、考えがまとまらなくなります。
自分がダメな人間のように思えて仕方がない日々を過ごしていませんか?仕事に集中しようと思っても、結果的に考えている事は、いつも自分の気分の不調についてだったりしませんか?
僕の場合は、以下のような思考面の症状がありました。

☑ どのような問題の解決に向けて、仕事をしているのかわからなくなる
☑ 質問された事が簡単な内容でも、答えられなくなる
☑ スケジュール調整の相談をされると、頭がこんがらがる
☑ 新しいアイディアが、全く浮かばない、浮かぶ気がしない
☑ 自分の気分・状態ばかりを考え、同じような悲観的考えばかりを考え続ける
☑ ここで働いていると、迷惑ばかりをかけている気になる
☑ 死ぬしかないと思う

うつ病かもしれないと思っている時点で、頭は正常に働いていないと思ってください。
正常に働いてない頭で考えると、自分を否定するような悲観的な考えしか浮かんでこず、解決策が全くないような気がしてきます。その結果が、「死にたい」です。
すでに「死にたい」と感じているなら、もう明らかに病気ですよ?死にたいと思っているのではなくて、働いていない頭に、「死にたい」と思わさせられているんです。
④ 身体面の症状
うつ病になると、精神的な症状以外にも、身体的な症状も出る場合があります。
僕は、食欲の低下、睡眠の障害、動悸、全身倦怠感・疲労感、頭重感がありました。、他にも、めまい、立ちくらみ、肩こり、胃痛、吐き気、便秘、下痢、、腰痛、背中の痛み、頭痛なども起こるそうです。
うつ病が原因でこのような症状が出ていると、内科に行っても問題ないと言われてしまう事も多いようです。原因がはっきりしない身体的な症状があれば、一度精神科を受診してみても良いかもしれません。
合わせて読みたい

精神科の初診は、予約が必要な場合が多く、また薬を飲んだからといってすぐに効くわけではないので、迷っていたら早めに予約だけしておいた方が、苦痛な日々を少しでも1日でも少なくできると思うんです。

自分でできるうつ病の評価表:ベックうつ病調査票

うつ病かもしれないと体の不調を感じていても、自分で感じている症状だけでは、精神科を受診する行動までには移しにくいと思われます。
「自分がうつ病になるわけがない」「甘えているだけだ」「メンタルの問題」等と、思っている事が多いと思いますので。
そんな時に、自分できる便利なうつ病の調査票があるので、一度やってみる事をおすすめします。

ベックうつ病調査表
ベックのうつ病調査表は、うつ病を診断し、その重症度も性格に判定する信頼性の高い感情評価表です(引用:いやな気分よ さようなら) 
質問  :全21項目
回答時間:5分弱
回答のルール:最近2~3日のあなたの気分に一番よくあてはまるものに、チェックをつけていくだけ。
結果の解釈:点数によって、6段階の評価がされ、うつ病の重症度をチェックできます。
以下は、自律神経失調症・うつ病ナビ ココカラという自律神経研究会認定のホームページのアドレスです。
http://jiritunavi.com/check/utsu-test.html
このホームページでは、パソコンの画面上でクリックしていくだけで、ベックうつ病調査を行う事ができるので、参照させていただきました。
うつ病かもしれないと疑っていたら、一度、調査を行ってみるとよいと思います。
ちなみに、僕がうつ病を疑った時に行った結果は、35点(重いうつ状態)で、休職して1ヶ月経過して行った時は、16点(軽いうつ状態)に改善していました。
調査の結果が全てではないですが、「やっぱりうつ病がひどかったんだ!?」と、自分の状態変化を感じる調査ツールにもなっています。

精神科を受診する為に必要な物や手順

精神科を受診する時の手順は、以下のようになります。
① 自宅または職場の最寄りも精神科(心療内科でも可)を探す
② 精神科に電話をして、初診の日時を予約する
③ 保険証と5000円位を持って、初診の予約日に精神科に行く。
④ 保険証を受付に提出し、問診票に氏名や症状を書く。
※上手く症状が書けなくても大丈夫です。(例:不安で仕方がない)
⑤ 名前が呼ばれるまで、待合室で待機
⑥ 名前を呼ばれ、医師の問診が始まる
⑦ 初診は、30分前後(病院・クリニックによる)
⑧ 症状を説明しながら、医師の質問に答える
⑨ 医師から薬の説明を受ける
⑩ 受付で精算(初診は3000円弱かかります)
⑪ 最寄りの薬局で、薬を受け取る
大体、どこの精神科を受診しても、以上の流れになるかと思います。
待合室は、一般の内科と同じような雰囲気で、症状が安定されている患者さんは、雑誌や新聞を読んで過ごされている事も多いですよ。意外に、入りやすい場所でした。

精神科を受診する前に、やっておいても良いと思う事

精神科を受診する前に、やっておいた方がおすすめな事は、
直属の上司への相談です。
ただし、職場の雰囲気や上司との関係性にもよるので、一概には言えません。相談できる環境にあるのであれば、「こういう症状が続いており、今度精神科を受診しようと思う」と伝えておくと良いと思います。
通院しながら仕事をするにしても、休職をするにしても、早めに上司に体調を知っておいてもらうと、仕事の量や休みの配慮などを行って貰いやすいですし、事情を知らないと、上司もどう対処していいか分からないことも多いと思うんですね。
自分がうつ病かもしれないと思っている事を他人に伝えるのは、辛いし、億劫だと思うんですけれど、報告と相談だけしっかりやっておけば、部下としての役目は全うできてますよ。うつ病になってしまうのは、しょうがない事です。

まとめ

うつ病かもしれないと、自分の体に異変に気づいた時に、確認したいうつ病の症状について、自分の経験を踏まえながら紹介しました。
うつ病になっているとしたら、体の不調の原因は自分の気持ちではなくて、病気のせいです。
もし記事に該当するような症状があったら、参照元のベックうつ病調査表をやってみると、精神の不調な状態を数値化してわかると思います。
精神科を受診してみると、思っている以上に敷居は低いですし、うつ病の患者さんはたくさんいます。
この記事を読んで、体の不調を自分の責任にせずに、病気の可能性に気づいてもらい、同じ苦しみを感じている人が、適切な治療を受けるきっかけになれれば幸いです。

この記事を書いている人 - WRITER -
たぐ
webライター・ブロガー。うつ病当事者。うつ病になった人に向け、会社で働く以外のフリーランスとしての働き方・生き方を情報発信。うつ病と付き合いながら、〝自分らしい〟人生の歩み方を模索中。
詳しいプロフィールはこちら

Copyright© 僕の人生に うつ がきた , 2018 All Rights Reserved.